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酸素解離曲線とは?酸素の放出を示す意味について
- 酸素解離曲線は、酸素とヘモグロビンの結合状態を示すグラフです。肺では酸素濃度が高く、組織では酸素濃度が低くなります。
- 酸素解離曲線の計算式は、95%のヘモグロビンが酸素に結合している場合(肺)と35%のヘモグロビンが酸素に結合している場合(組織)の差を求めるものです。
- 酸素解離曲線には二つのグラフがあるのは、酸素の供給と需要のバランスが組織ごとに異なるためです。肺では組織に比べて酸素が多く供給される必要があります。
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グラフが2つあるから分かりづらくなりますね^-^; それでは、分かりやすくするために、最初に赤のグラフしかない場合で考えてみましょう(青グラフが無いと思って下さい)。 例題: 仮にヘモグロビンが赤グラフの特性を示すとすると、 肺の酸素分圧が100mmHgの時、酸素ヘモグロビンの割合は約95パーセントで 組織の酸素分圧が30mmHgの時、酸素ヘモグロビンの割合は約60パーセントである。 肺から組織に行ったヘモグロビンのうち、何パーセントのヘモグロビンが組織で酸素をはなすか? 酸素ヘモグロビンが95%から60%に減る =95-60=35%減る =減った分というのは「酸素を離しているヘモグロビン」と同じ意味 答え:35% ここまではOKですか? そして、これだとせっかく肺で95個の酸素と結合しても、たったの35個しか組織で酸素を離せないことを覚えておいて下さい。あんまり効率良くないですよね? **** ここで元々の問題を解いてみましょう。 ここで大事なポイント。ヘモグロビンにはすごい特性があります。 「周囲の二酸化炭素濃度が高いと、酸素をより離しやすくなる性質」があるんです! その時の特性を示したグラフが青のグラフになります。だからグラフが2つ。 肺の酸素分圧が100mmHgの時、「ヘモグロビンは赤のグラフの特性で酸素と結合するので」、 酸素ヘモグロビンの割合は約95パーセント、 組織の酸素分圧が30mmHgの時、「ヘモグロビンは青のグラフの特性で酸素と結合するので」、 酸素ヘモグロビンの割合は約35パーセントである。 酸素ヘモグロビンが95%から35%に減る =95-35=60%減る =減った分というのは「酸素を離しているヘモグロビン」と同じ意味 答え:60% つまり、ヘモグロビンに「周囲の二酸化炭素濃度が高いと、酸素をより離しやすくなる性質」があるおかげで 酸素をより多く組織に運ぶことができるわけです(肺で酸素を95個捕まえると、組織で60個の酸素を離せる)。 **** >2、この計算によって何が求められたのか ヘモグロビンが組織でどれだけの効率で酸素を離せるかが求められます。 というか、ヘモグロビンの「周囲の二酸化炭素濃度が高いと、酸素をより離しやすくなる性質」を理解し この計算に辿り着けるかを問われています。
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- windwald
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つまり、 肺ではヘモグロビンのうち95%が酸素と結合し、 組織ではヘモグロビンのう35%が酸素と結合している ということが理解できていないのですね。 血液が体を巡っています。 肺において95%のヘモグロビンが酸素をくっつけました。 その血液が体中に流れます。 組織では35%のヘモグロビンしか酸素をくっつけていません。 もともと95%のヘモグロビンが酸素をくっつけていたのに、です。 その違いは何でしょうか。組織において(それまでくっつけていた)酸素を離したヘモグロビンがあったということです。 1.と2.は切り離せない質問です。 どんな計算をすべきかより「何を求めようとしているか」を先に考えるべきです。 そして、自分でも書いていますよね。「酸素を離したヘモグロビンの割合」を求めています。 で、今解説したように、初めは95%のヘモグロビンをくっつけていたが、 いまは35%のヘモグロビンしか酸素をくっつけていない。 では酸素を離してしまったヘモグロビンは全ヘモグロビンのうち何%でしょうか。 3. ヘモグロビンが酸素をくっつけられる割合は二酸化炭素の影響を受けます。 図に書いてあることくらい読んで欲しいのですが、 赤い曲線は二酸化炭素濃度が低いところ(肺)、 青い曲線は二酸化炭素濃度が高いところ(その他組織)で ヘモグロビンが酸素をどのくらいくっつけているかを示しています。