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「放課後対策を充実する」っておかしな日本語?
内閣府のホームページの文書に、以下のような言葉を見つけました。 「放課後対策を充実する」 http://www8.cao.go.jp/shoushi/whitepaper/w-2008/20webhonpen/html/i2421000.html 他にも 「小児医療体制を充実する 」 「娠・出産の支援体制、周産期医療体制を充実する 」 など、たくさん事例があります。 私の疑問は、これは「充実させる」の間違いではないか? ということです。 それとも役所独特の言い方なのでしょうか? どなたか教えていただければ幸いです。
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「充実させる」 と書くと、「人にさせるのではなく、あなた自身の問題でしょう」と突っ込んでくる人もいるので難しいところですね。
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- hakobulu
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おかしいというより間違った日本語だろうと、一素人ながらわたしは思います。 たしかに、自他同型という動詞は、割合多く存在します。 たとえば、 ・速度を増すー速度が増す ・目が閉じるー目を閉じる ・戸が開(ひら)くー戸を開(ひら)く など。 しかし、個人的な感覚としては「充実する」は自動詞用法のみではないかと思います。 下記の辞書でも、 『必要なものが十分に備わること。中身がいっぱいに満ちていること。「設備を―させる」「内容の―した試合」』 といった自動詞用法と思われるような説明しか載っていません。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?p=%E5%85%85%E5%AE%9F&stype=1&dtype=0 たとえば、自他同型である「開く」などの辞書説明には、 1-(1) 閉じふさがっていたものがあけ広げられる。あいた状態になる。「戸が―・く」「傷口が―・く」 2-(1) 閉じふさがっていたものをあけ広げる。「窓を―・く」 などのように、明らかに自動詞用法と他動詞用法が併記されています。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E9%96%8B%E3%81%8F&dtype=0&dname=0na&stype=1&index=15763400&pagenum=1 自動詞ですから、おっしゃるように「充実させる」と表現すべきであって、担当者の勘違いによる表現ミス、と判断するが妥当ではないかと思います。 私的な感覚としても大いに違和感を覚えます。 おそらく若い担当者だと思われますが、最近の若い人は本を読まないので感覚的に自然な表現というものが身についていないのではないでしょうか。 理屈だけで解釈しようとするので、どうしても勘違いや間違いが発生しやすくなるのでしょう。
お礼
文法的にすごく丁寧な回答をありがとうございました。感謝いたします。
- dohedohe
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「充実」の意味を調べると、次のようにあります。 [名](スル)必要なものが十分に備わること。中身がいっぱいに満ちていること。 「充実する」という単語自体は誤りではないようです。 おそらく役所は、必要なものを十分に「備える」、中身をいっぱいに「満たす」立場だからそのような表現を用いるのでしょう。 おっしゃるとおり、「放課後対策を充実させる」、あるいは「充実した放課後対策にする」というほうが違和感無いですね。
お礼
さっそく、ありがとうございます。「**は充実している」というように、充実を自動詞とした場合には、可能なのでしょうが、「**を充実する」というように、充実を他動詞に使えるのか、ということです。いま国語辞典を調べてみると、「君に恋する」から「君を恋する」というように、自動詞から他動詞にかわる例もあるとか(岩波国語辞典、第3版)。そういう例なのかな?と考えてみたりします。
お礼
ありがとうございます。 つまり行政機関としては「充実させる」とすると、「お上がやってやる」という「上から目線」になるということでしょうか。 うーん、これは気づかなかったです。目からウロコですね~。
補足
短い回答ですが、私に新しい視点を教えてくれました。こちらをベスト回答にさせていただきます。