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集中治療室について

こんにちは。 私は某私立大学で地域福祉を学んでいるものです。 病院の設備に関してわからない点があるので、質問させて頂きます。 昨年は残念ながら、タライ回し(この言い方はふさわしくないかと思いますが、この方が新聞などで使われているの使用しました。すみません)が数多く起きてしまいました。新聞では「総合周産期母子医療センターが断った理由は、その多くがNICUが満床であったため」と報道されていました。 これらを読んで以下の3つの疑問を抱きました。 1.NICUは全国で1000床足りないとも言われていますが、なぜそこまで足りないのでしょうか。なぜ政府はNICUを増やさないのでしょうか。また、そう簡単に増やせない1番の問題点は何なのでしょうか。医者が足りないこと?予算がないから? 2.NICUが足りないと言われていますが、NICUに入った新生児は平均どのくらい入っているのでしょうか。また、出る場合はどこに移されるのでしょうか。総合周産期母子医療センターには必ず設置されているのでしょうか。 3.新聞を読んでいると、MFICU、NICU、PICUなど様々な用語が出てきますが、そもそもこれらの違いは何なのでしょうか。産婦人科・小児科など設置されている診療科が違うだけなのでしょうか。各ICUの役割、問題点、設置個所、病床数などがイマイチ把握できません。また、それぞれの専門医は産科医・小児科医が担当しているのでしょうか。 長文になってしまい申し訳ないのですが、是非とも知っておきたい分野ですので、知っている方がいらっしゃいましたら、教えて頂けますでしょうか。どうかよろしくお願いします。

みんなの回答

  • rk0928
  • ベストアンサー率68% (13/19)
回答No.4

>>1について NICUの慢性的な満床状態、これは以前から問題となっていましたがなかなか増床できません。物言わぬ赤ちゃんが対象。そのため医療者に極め細やかな観察・判断力、高度な技術が要求されます。また母子分離状態・「未熟児を出産した」「病気の子を出産した」と母親も精神的にも不安定な状態にある為、医療行為だけでなく母子関係などへのメンタル的援助も必要です。その為業務がハードとなり、医療者が続かず辞めたり、希望者が少ないという悪循環が結果的に医療者不足を生んでいます。また高額な医療器具(保育器・人工呼吸器・モニターなど)も必要となるため,設置できる病院も限られてきます。 >>2について NICUの平均的在院日数は4~6ヶ月。母体外での新生児の発育は2倍かかるといわれています。また退院まで同じ病院にいることがほとんど、そのため慢性的な満床状態となってしまいます。NICUのみに集中するのではなく、地域の小児科・産科が連携を図りながらある程度落ち着いた新生児を退院まで治療する、症状が落ち着いたら紹介病院で退院まで治療する、高度な治療が必要な新生児はNICUでといった感じの新生児の状態に応じた役割分担的な入院形態を考えていく必要があると個人的には思います。 >>3について MFICU:命の危険性のある母体・胎児を集中的に管理を行う。(産科・設置は、周産期センターのみ?) NICU:命の危険性のある新生児を集中的に管理を行う。(産科・新生児科・小児科・設置は周産期センター、小児専門病院など) PICU:命の危険性のある小児を集中的に管理を行う。(小児科・設置は小児専門病院のみ?) 簡単に説明するとこうなります。はっきりした病床・数は判りませんが、MFICU・PICUはNICUより更に数が少ないと思います。 問題点は、絶対数が不足していること。特にPICUは、入院した場合、遠方から入院となることも多く家族分離・経済的負担の増大、手術などは長期間の順番待ちの状態、患者・家族にとって安心して医療を受けられる状態ではありません。 長文だけで参考になる回答ができずスミマセン。

  • USB99
  • ベストアンサー率53% (2222/4131)
回答No.3

横で見ていて思うのは低体重児が助けられるようになった事も大きいと思います。1000g以下の超低体重児、場合によっては500g以下の子供でも生存できるようになりました。これらの赤ちゃんはNICU以外で生存できるようになるには、長期管理が必要ですから、どんどんNICUに溜まってしまいます。 どこかの米国の施設では体重500g以上の児あるいは在胎齢24週以上で出生した児のみ蘇生するようにしたと聞いていますが、日本の一部の施設はどれだけ超低体重児を生存させたかがそのNICUの能力を示す指標のように考えている感じがします。 また、先天性奇形がありそれまであっという間に死んでいた子供もある程度長生きできるようになりました。それもNICUの状況に影響しています。 医療技術の向上はいいことなのですが、どこかで線を引かないといけないのかもしれません。 なお、新生児も普通は小児科医がみるところが多いかと思います。

gogotea_01
質問者

お礼

日本における新生児死亡率の低さは世界に誇れるものですが、それが逆に、結果的にベッドを満床にしまっている。1人の命を助けることによって、1人の命を殺してしまうかもしれないのですね。。 どこかで線を引く。。 これからはそのようなことを考えることも必要になっていくのでしょうか。実際に私が親になって、自分の子供が未熟児だった時、その子に線を引くことはできるのかと考えると・・・きっと無理なんでしょうね。 医療とバイオエシックス。人の生きる意味。医療は常に命と向き合っていることを改めて実感させられました。ありがとうございました。

noname#75730
noname#75730
回答No.2

医学的な定義があると思います。 新生児については、産科医の担当と聞いております。 NICUに必ずしも収容しなければならない患者ばかりが収容されていないのが現状ではないでしょうか。 ただ、医師が診察しなければ、救急隊の情報だけでは重傷度が判断できないのも事実ではないでしょうか。 新聞報道などでは、母体(妊婦)が脳梗塞など、産科以外の合併症を併発し、専門医との連携が取れていないのも一因かと思います。 しろうとの個人的な意見です。

gogotea_01
質問者

お礼

>>新生児については、産科医の担当と聞いております。 調べてみると、どうやら新生児科というものが存在するようですね(学生で、しかも男というせいか、存在自体知りませんでした。。)ただ、現状ではicu119さんの言われるとおり、産科(あるいは小児科)が担うことが多いようですね。 >>医師が診察しなければ、救急隊の情報だけでは重傷度が判断できないのも事実ではないでしょうか。 その通りかもしれません。たまに問題になる夜間救急での誤診などは、同じ医者であっても小児科医でなければ子供の病気に気付くことが難しいことがよく原因に挙げられていますね。自分の症状を説明できない子供ゆえの難しさがそこにはあるんでしょうね。 >>産科以外の合併症を併発し、専門医との連携が取れていない 小児科と産科は一心同体であり片方が崩壊するともう片方も崩壊すると言われていたり、妊婦の死因において脳卒中の割合が多かったりと、小児科さえ揃えれば問題が起きない等と一筋縄で済まない所にあらためて医療の抱える難しさを感じさせられます。 少々長くなってしまいましたが、改めて小児救急の抱える問題点に気付かせて頂きました。ありがとうございました。

noname#74642
noname#74642
回答No.1

>そう簡単に増やせない1番の問題点 テレビを見ていたら 言っていたことですが(院長クラスの人が) 医者も足りない + 看護師と医師の人数によって 使えるベッド数が決められているから 勝手に数ばかり増やせない(予算的に可能だとしても) もし医師や看護師が1名減れば 十分にあるベッド数のうちの一部を 使ってはいけない という計算になるので ベッドが空いていても受け入れられないそうです → やっぱり医師や看護師が足りないということなんでしょう NICU : 新生児集中治療管理室 MFICU  : 母体・胎児集中治療管理室 PICU : 小児集中治療室

gogotea_01
質問者

お礼

回答ありがとうございました。 返信が遅くなってしまい申し訳ありませんでした。 なるほど。ベッドが空いていても、それを使うことができない。。 やはり、ここでも医師不足が関係してくるわけですね。 ありがとうございました。

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