- ベストアンサー
古典文法
やがてかけこもらましかば、口惜しからまし。 「ましか」の文法的意味と活用形を答えよ。という問題なのですが… 意味が反実仮想というのはわかったのですが、活用形が已然形ではなく未然形になるのかわかりません。 回答、よろしくお願いします。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
反実仮想の助動詞「まし」は指摘されているように未然形と已然形が同じ形をしています。ちなみに、 「ましか(ませ)・〇・まし・まし・ましか・まる」 と活用します。 「やがてかけこもらましかば」のような場合、「ましか」の活用形を識別するカギは直下の「ば」にあります。 「ば」は接続助詞で、已然形接続の場合は確定条件をつくり、原因・理由を表して、「~ので・~から」と訳します(それ以外に偶然条件・恒時条件があります)。これに対して未然形接続の場合は、仮定条件となって、まだそうなっていないことを”仮に想定して”述べる表現となり、「~ならば・~たら・~ば」と訳します。 つまり、反実仮想の助動詞「ましか」は、仮定条件を表す接続助詞の「ば」と結びつくことによって、反実仮想の意味(もし~としたら~だろうに)を強めているのです。ですから、この様な場合、「ましか」は仮定条件の「ば」に結びついていると考えられ、活用形は未然形となります。 ちなみに、反実仮想のパターンには、「~ましかば~まし」「~ませば~まし」「~せば~まし」「~ば~まし」とあって、全て仮定条件の接続助詞「ば」を伴い、反実仮想の意味を強める形をとります。 以上、参考まで。
お礼
お礼が遅くなりました。すみません。 回答、ありがとうございました。