• ベストアンサー

イスラム法についてのオススメ書籍

井筒 俊彦「イスラーム文化-その根柢にあるもの」を読んで、イスラム法に興味を持ちました。 何かいい本がないか探してみたのですが、マイナーな分野なためか、1万円以上する高額な本が多く、手が出せません。 4000円くらいまでで、イスラム法について書かれたオススメの本がありましたら教えてください。 イスラム法の法制史ではなく、どんな内容なのかを知りたいと思っています。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • Streseman
  • ベストアンサー率24% (131/542)
回答No.1

存在しません そもそも、イスラム法(シャーリア)は実定法のように成文化された法典の形態ではありませんし 聖職者の解釈裁量と、時代・地域習俗・慣習などの要素(以下、習俗領域)を過分に内在させる抽象的かつ不定形な法です すでに、イスラム史をやっていれば、上記した意味は理解していることを前提にしますが 根本的には、コーランを含めて、シャーリアを外国語に邦訳することを禁じています。 つまり、シャーリアとは信徒である限りは外国語に邦訳されないものです。 信徒ではない人間・過去信徒だった人間がシャーリアを邦訳したものがありますが、 それらは、シャーリアがシャーリアである根底である習俗領域に馴染まない存在である以上は、適切なシャーリアを論及できないと言えるでしょう したがって、本気でシャーリアを収めようというなら、改宗しない前提では、イスラム史・法制史・当時の習俗・慣習を仔細に学ぶ必要があるわけです つまり、シャーリアの総論的な理解は、困難と言えるわけです では、勉学を諦めるのか?という話になればそれは話が異なります 習俗的領域を踏まえて、総論的な理解ではなく、地域的なシャーリアの理解に限定して研究することです そして、シャーリアの根底にあるコーランの解釈を歴史的経緯を踏まえて冷静に学ぶ必要性があるでしょう これを学ぶ時に重要なのが、”如何にオリエンタリズムを排除するか?”という話もあるようですが そして、最後には、イスラム哲学・イスラム思想を学ぶという大変な難行が待ち受けている上に土着宗教との融合まで追求するのですから、学ぶのは難しいと言うしかないでしょう

noname#160558
質問者

お礼

ありがとうございます。 これぞ「イスラム法」というように1つにまとまっているわけではにないのですね。私の理解不足でした。 とりあえずは井筒俊彦さん訳のコーランや、イスラム文化について書かれた本から入ってみようかと思います。