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法医学について
理系学生(高校一年)です。お勧め本を教えてください。 法医学、法医中毒学、薬理学、毒性学、分析化学。。。 などといった、犯罪科学捜査の関係の仕事を目指しています。 大学に進学する際はきっちりと決めて進みたい(決めておかねば)と思い 個人的に本を読んだりして各分野がどのようなものなのか 知りたいし、将来専門にはしなくても、これらの分野には興味があり 自分で勉強したいと思っています。 今、一番興味があり、迷っているのは 法医学と、分析化学です。 大学病院などでの解剖か、科捜研での化学鑑定かで迷っています。 先日、図書館にて 医師薬出版のエッセンシャル法医学 を借りてきました。非常に読みやすく、丁寧だなと思います。 しかし、やはり一冊本を購入したいと思い、書店で調べたり、 ネットで調べると 南山堂の学生のための法医学 という本が内容的にも盛りだくさんな気がします。 自分はまだ、医学も学んでいない高校一年で、どちらのほうが良いのかなぁ、 と迷っています。どちらがお勧めですか? また、ほかにお勧めの本はありますか? 割と教科書的なものを読みたいのですが・・・ 分析化学についても、丸善出版事業部の分析化学概論 (化学教科書シリーズ)を購入し 読み終わりました。 もう一冊読みたいと思っていますが、 科捜研などでの現場で必要なことを読み取ることができるのはどのほうでしょうか? 同様に、薬理学、毒性学についての本(教科書的なものが良いです) でお勧めがありましたら教えてください。 長文、乱文で失礼しました。 ご解答よろしくお願いします。
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- lion_tiger
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医師です。 学生時代から法医学には興味を持っており、将来的には法医学を専門とすることも考えています。(臨床は臨床で面白いので今しばらくは臨床医として診療業務に従事するつもりですが。) 以下、法医学について書きます。 まず法医学という分野は法医学者が死因、死亡状況の正確な分析と特定を行うことで死者、その家族を含め社会全体に対しても資するものです。 そしてその中核をなす死因、死亡状況の正確な分析と特定には遺体の解剖という行為が必要不可欠です。死因の正確な特定には外表からの観察だけでは到底不可能ですから解剖を行う必要があり、そのためには解剖を行う資格が必要となります。解剖を行うにはまず最低条件として医師免許を取得していることが必要なので法医学を志すならば医学部に進学して卒業しなければなりません。 ただ、大学の医学部では基本的に法医学は低学年の頃に学ぶ基礎医学として位置づけられ、非常に簡単に片付けられてしまうことが多い分野です。よって医学部に入っても学部生の頃は法医学を実地に学ぶ機会というのは中々得られないと思います。法医学教室に出入りしたりして知識としては色々と学ぶことも出来ないではないですが、警察の捜査状況など情報漏洩の恐れがある面から肝心の法医解剖自体を見学したりするのは非常に難しいため実地的に学ぶことはあまりできません。 ですから、法医学について学ぶのは卒後に医師免許を取得して法医学教室に入ってから後となるのが通常です。ただ、法医学など基礎医学の教室で働くと若いうちはなかなか金銭面で厳しいため、アルバイトといって当直など非常勤で臨床業務に従事することが多いです。そして臨床業務を行うためには現行制度では2年間の臨床研修が卒後に必須なので実際は医師免許取得→2年間臨床研修→法医学教室に入る、という流れになると思います。 で、法医学の書物の件ですが、法医学の本はあまり多くありません。医学部出ても法医学を志す人間が非常に少ないため、学生時代に法医学の書籍を買う人間もあまりいませんし、国家試験にも法医学知識はあまり必要ではないのでいわゆる教科書的なものやマニュアル的なものもあまりありません。書店の医学書コーナーでも法医学コーナーは片隅に押しやられてますしね。 まあ、少ない法医学の本で比較的薦められる本としては“現代の法医学”でしょうか。ポピュラーな本で大型書店には大体置いてありますし、写真も豊富なのでいいと思います。(“エッセンシャル法医学”は私もいただいたものを持っていますがカラー写真が少ないですね。ただ、内容としてはわかりやすく、“現代の法医学”よりもわかりやすいかもしれません。一冊持っていてもよいでしょう。) まあ、基本的には書店で立ち読みして気に入ったものを買うというスタンスでいいと思います。ネットでは内容が分かりませんしね。 余談ですが、私もあなたと同じように高校時代に法医学に興味を持って法医学を志して医学部に入りました。私は祖父、叔父、叔母、その他親戚にも医者が非常に多いバリバリの医者家系ですが、大学入学時点では臨床に進む気はまったくありませんでした。しかしながら臨床は臨床で学ぶほどに奥が深く、非常に面白いのでいきなり法医学という選択はやめて今しばらくは臨床医でその後選択肢として法医学も検討するというスタンスに落ち着いています。実際、法医学という分野は医療訴訟においての鑑定に関わることも多く、その際に臨床現場、臨床医の常識(これが法医学者の常識と異なることが多々あります)などに精通しておくことは非常に有用です。 法医学も臨床医学も結局は医学という意味では同じで見ている角度が違うだけですので、あなたも法医学という分野に興味を持ち、深く理解しようとすればするほど他の医学分野の知識が必要となってきます。ですから今はまだ早いと思いますが、将来的に法医学を考えるのであれば、解剖学はもちろん生理学や生化学などのその他の基礎医学、そして臨床医学にも知識の幅を広げて医学全般について学ぶことが重要だと思います。
- japaneseda
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まずは、 「沈黙の春」レイチェル・カーソン 理系でこの本を知らないと恥ずかしいです。(一般教養的本) 自分は数学なので、なんとも言えませんね。 教科書的ではないですが、 チームバチスタの栄光 ナイチンゲールの沈黙 ジェネラルルージュの凱旋 などは、現代の医師の目線で書かれた本ですよ。 個人的に、高校一年の段階で、そこまで視野を狭めるのはどうかとおもいます。 もっと、生命科学・有機化学・システム工学・物理・そして数学と たくさん知ったほうがいいのかも知れないですね・・・ あなたは、ずいぶん難しい本をよんでいるので 以下の本なら、普通に読めると思います。 数学:フェルマーの最終定理(サイモン・シン) 物理:相対性理論 など・・・・ まぁ、大学に行けばイヤでも読みたくなるかも知れませんが・・・