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昔の小説の言い回しについて
先日も同じような質問をしたのですが、質問のしかたが不完全でしたので 夏目漱石の虞美人草を引用して再度質問します 内容は例に挙げた女性のていねいな言葉の言い回しで()内は現代ではこう言うだろうと私が判断したものですが元の言い回しは、たとえば東京弁、山の手言葉、女房言葉、武家言葉、華族言葉などでいうとどんな言葉になるのでしょうか 教えてください 「だってじゃないよ。まあ試しに外へ出てご覧どうも東京の埃には大抵のものはおどろくよ。御前が居た時分もこうかい」 「ええ随分苛くってよ(ひどいわよ)」 「小野は来たんだね」 「ええ、入らしってよ(いらっしゃったわよ)」
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女言葉の一種で「テヨダワ言葉」かと思います。 現在の感覚では、上品なお嬢様が使う丁寧な言葉ですが、使われ始めた当初は下品な言葉とされていたようです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%B3%E6%80%A7%E8%AA%9E http://www007.upp.so-net.ne.jp/rindou/femi36-4.html http://www.let.osaka-u.ac.jp/~kinsui/ronbun/nightessay.html おそらく漱石の時代であれば、若くて活発なお嬢さんのイメージで使っていたのでしょうね。 今の小説で、「うぜーよ」「ムカつく」といった台詞があれば、ある程度若くて社会経験の少ない登場人物を連想するような感じだと思います。
お礼
ありがとうございました 【役割語】という分野があることは初めて知りました 下品な言葉がいつの間にか逆転して上品なあるいは丁寧な言葉になるのは面白いですね 「貴様」「御前」なども昔は尊いお方に対する呼びかけ方だったのがいつの間にかさげすむ言葉になったり、ヤバイも 今では【まずい】意味と【すごい】ほめことぱとさげすむ言葉の両方で使われているようようですね 長い間の疑問が解けて目からうろこです