技術の補足。少し言い忘れがあった。
(人称)
1人称で書くか3人称で書くか。自分が知らない世界は1人称で書く方がいい。
(デビュー)
作家にとってデビューは1度だけではない。賞を取り人気作家になる時だ。
(小説の文章)
分かりやすい言葉で小説を書くこと。難解な小説は売れん。絶対真似したらいけないのが、大江健三郎。ぜったいに現在では新人賞は取れない。分かりやすく丁寧な文体を意識する。
(作家の情熱)
作品に情熱を持ち、創作する事。作家の心がない小説はいらない。
(文学理論)
三田誠広は「深くておいしい小説の書き方」で実存主義と構造主義を説く。しかし、現在には現在の理論がある。それを考えるのもいいかもしれない。
(良い小説と悪い小説)
大衆小説や純文学は関係がない。大衆文学にも純文学にも良い作品があり悪い作品がある。良い作品とは、自分が書かなければ誰も書かないと思えるのを書く事。それが大切。
そこまで。
そして、まともな文章読本の追加案内です。
ディーン・R. クーンツ ベストセラー小説の書き方
アメリカ探偵作家クラブ ミステリーの書き方
赤川次郎 ぼくのミステリー作法
江戸川 乱歩, 松本 清張 (編) 推理小説作法ーあなたもきっと書きたくなる
三田誠広 深くておいしい小説の書き方
三田誠広 書く前に読もう超明解文学史
冲方丁 冲方丁のライトノベルの書き方講座
榎本秋 ライトノベルを書こう!
河野多恵子 小説の秘密をめぐる十二章
保坂和志 書きあぐねている人のための小説入門
三島由紀夫 文章読本
丸谷才一 文章読本
そこで、近代文学で特に読むべきもの
私小説
志賀直哉 城の先にて・小僧の神様
太宰治 斜陽
太宰治 人間失格
そして、現代文学で特に読むべきもの
青春
村上春樹 風の声を聴け
村上春樹 1973年のピンボール
村上春樹 羊をめぐる冒険
つまり、文章読本は山ほどある。特に小説の書き方に注目せよ。