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半導体と戦争

日本の半導体産業について話される時、(太平洋)戦争と関連付けた表現が多く見受けられるのはなぜでしょうか? 例えばこの本→日本「半導体」敗戦 http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4334934692/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1 本のタイトル自体もそうですが、レビューを見ていても戦争になぞらえた表現が多くみられます。 あまりに多いので、何か理由があると思わずにいられません。 どなたかご存知の方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

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  • hekiyu
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回答No.1

貿易摩擦の関係だと思います。 当時は日本の半導体関連の輸出が盛んで、米国 が大幅な貿易赤字に追い込まれていました。 その為、米国議員の中には、次のような発言を した人まで出ました。 「戦争は経済的利益の為にやるのに、このザマは  何だ。  我々は戦争に勝ったはずでは無かったのか?」 「日本にもう一度核を落として、どちらが勝者だったか  判らせる必要がある」 その為、米国日立の社員がFBIに逮捕されたり しました。 IBM産業スパイ事件と言われるものです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/IBM%E7%94%A3%E6%A5%AD%E3%82%B9%E3%83%91%E3%82%A4%E4%BA%8B%E4%BB%B6 最近やられたトヨタ事件とよく似ています。 どういう訳でしょうかね。 半導体は、産業だけではなく軍事にも関係するので 米国としてはその主導権を奪われる訳にはいかなかった のだと思われます。 尚、余談ですが、この貿易摩擦で、米国の経済政策を批判した 米国人学者ビルトッテン氏は、その著書の為、米国政府から 種々の嫌がらせを受け、とうとう日本に帰化してしまいました。

vbvdv
質問者

お礼

なるほど、貿易摩擦についてもっと調べてみたいと思います。 Wikipedia に出ている参考文献も面白そうですね。 ありがとうございました。

その他の回答 (5)

  • lv4u
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回答No.6

No.5です。 訂正 失敗を恐れることで代々のチャンスを逃してます。 -->失敗を恐れることで最大のチャンスを逃してます。

  • lv4u
  • ベストアンサー率27% (1862/6715)
回答No.5

失敗の本質、超入門失敗の本質などを読むと、日本軍の敗戦にいたるまでの戦い方と、いろんな日本企業が失敗する根本のところは同じってことだと思います。 私は中学生くらいのころ、「なぜ日本は戦いを始めたのか、なぜ最終的に負けるにしても、あんなぶざまな戦い方をして負けてしまったのか?」なんて歴史書で先の戦争について調べていて不思議に思ったもんですが、上記の書籍を読んだりしてやっと納得したものです。 すでに回答にあるような例を含めて、日本企業の経済戦争と、太平洋戦争の負け方の根本はが同じってことだから、同じ表現になるのでしょう。 それは、トップの「自己保身」と「勇気の欠如」、そして失敗を不問にする「無責任体制」にあると思います。 例えば「この方針は今になってみると不味そうだな。この前の作戦も失敗したし・・・。でも、この点を批判すると、私の先輩たちを批判することになる。下手すると、この批判的行為を理由に自分のポジションを失うかもしれない。また、現状分析して別の作戦を実行し、それで失敗したとき、私が責任をとらされることになる。それなら現状維持にして、自分の任期を全うして退任するのが、「私にとって」のもっとも良い選択だ。そして、これまでの失敗については隠蔽することだ。」 って判断ですね。そして、そのトップの判断にならって部下の管理職も同様な判断をしているのが現状の日本企業ってことなんでしょうね。 (以前の派遣先の某大企業も、似たような考え方で経営判断されていました。) ちなみに、空母部隊と航空戦力の威力を世界で最初に示したのは、日本軍です。その成果が真珠湾攻撃の成功でもあり、そして反撃を恐れた勇気の欠如が、その時、アメリカの空母を沈める継続的な攻撃の断念につながりました。 日本が大敗したミッドウエ-作戦も、戦力分析すれば、日本のほうがアメリカよりも上でした。うまくやればアメリカ軍の保有空母をすべて沈めることができたはずですが、戦いに臨むとき、「肉を切らせて骨を切る!」的な勇気ある作戦を実行したのは、アメリカ軍であり、日本軍は、肉を切られることも恐れるような戦い方だったから、負けてしまった。 レイテ沖海戦での栗田艦隊の反転も、「突入して失敗したら・・」って失敗を恐れることで代々のチャンスを逃してます。

vbvdv
質問者

お礼

失敗した時の思考回路、なるほどなぁと思ってしまいました。 日本の大きな組織では本当によくありそうですね。 ありがとうございました。

  • kofusano
  • ベストアンサー率13% (190/1435)
回答No.4

空母を作った国と戦艦大和に追加装備で重くして、さらに機動性を悪くしたとの違い 零銭までも運動性を犠牲して機関砲を大きくした ケータイのガラパゴスと同じ考え方

vbvdv
質問者

お礼

技術を追求するあまり結果として世界の流れから取り残されてしまったということですね。 ありがとうございました。

  • KappNets
  • ベストアンサー率27% (1557/5688)
回答No.3

世界的な成功を遂げた組織が組織の硬直化?などの理由で敗れ去ったという点で半導体産業と日本軍を比べる評論は一応あり得ることかなと思います。日本の先端技術分野で負けたのは半導体以外に携帯電話や液晶TVなどがあり、組織の硬直化的なことだけで説明するのは難しい気もします (一つの視点ではあろうかと思います)。半導体技術開発のお膝元米国を別とすれば、韓国や台湾の「追いつき追い越せ」のやり方についての分析など、もっといろいろの観点が必要だろうと思います。私は半導体設計の基本技術は米国に分厚く積まれており、結局未だに追いつけていないのだと思っていますし、ものつくりに徹するという点では韓国や台湾にうまくやられたのだと思います。

vbvdv
質問者

お礼

一度成功を味わった組織が透明性や柔軟性を失うのは、よくあることのようですね。 日本ではその傾向がより強いということでしょうね。 貴重なご意見ありがとうございました。

  • Microstar
  • ベストアンサー率21% (289/1367)
回答No.2

ずっと前大手電機メーカの半導体業界で設計(といっても配線を書く方)をしたことがあります。今はやめて別の仕事についていますが。 私はまだ読んだことがないですが、なんとなくわかるような気がします。 日本の場合は、優れた製品を作るのは得意ですが、市場は何を求めているのか、どうやって根本的なところからコストダウンするかが弱いようです。 また、半導体市場の求めているものがよく変わるので、それに対する会社としての方向転換、発想転換がついていけなかったことではないでしょうか? たとえば、インテルは今CPUを中心にやっていますが、最初のころはメモリー関係をやっていました。CPUで食えるとわかったから、初期段階で方向転換しています。 太平洋戦争の敗戦に関連付けているというのは、例えば日本軍のゼロ戦ですと、飛行機の性能は優れていますが、全体の戦術としては失敗していることではないかと思います。 失敗点を取り上げると、 ・操縦者の人命軽視・・・戦闘して墜落したらおしまい。米軍は同じように墜落したら、救命集団が救いに行く。そして、また戦闘しに行く。また操縦席の後ろにも鉄板をつけて人命対策している。 ・戦闘方法・・・性能がよいことで、1対1で闘えると思っている。米軍の戦闘機はそれほど性能は高くないが、2対1で闘えるようにする。 ・爆撃機を作らなかった。・・・日本軍はせいぜい輸送機までだが、米軍はB29のような爆撃機まで作っている。それにターボでゼロ戦の上がれない高度まで飛べるようにしている。 ・補給体制・・・日本の戦争末期の産業は限られた物質で生産していたのか、よれよれの状態であった。資金もない。米国は戦時国債を発行してでも産業にも力を入れて、兵器を大量生産できた。 それらの点を今と見比べると、あの時の状況とはまったく変わっていない、気が付いていないということではないでしょうか?今の半導体産業はオンリーワンにこだわらず、そこそこで安いものをいくつかの分野(メモリーでいえば、フラッシュメモリー、SSD)で生産できるようにする、ソフトウェアでカバーしていく、製品をガラパゴス化にしない発想が必要な時期が来ていると思います。

vbvdv
質問者

お礼

業界での経験のある方のお話を聞けて嬉しいです。 品質と戦略のバランスという視点がとても参考になりました。 ありがとうございました。