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放射性崩壊についての解説と計算方法
- 放射性崩壊により減少するC14原子の割合は、地球上では1.2×10^-10%である
- 放射性崩壊と同時に生成も行われるため、地球上ではC14原子の割合が一定に保たれる
- C14の原子数の割合は時間とともに減少し、5730年後、11460年後、22920年後にはどのような割合になるか計算できる
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1について 生物が遺体となってからは遺体中のC14は崩壊して減少していきます。その減少の割合は5730年で2分の1に、11460年で4分の1に17190年で8分の1に22920年で16分の1になります。 C原子のうちでC14の割合は1.2*10^-10%と極めて低く無視できます。C14が崩壊して別の原子に変わってもC14を含めたC原子の数は変わりませんので、上の減少の割合を掛けることでC14の原子数の割合が計算できますね。 5730年後は 1.2*10^-10 * 1/2 = 6.0*10^-11 % とというようになりますね。 2について 遺体の中の1gのC原子の数は1モルの原子について6*10^23個で、Cのモル質量は12 g/molですから、 1 / 12 * 6 * 10^23 = 5 * 10^22 個 その中にC14は1.2 * 10^-10%ですからC14の原子数は 5 * 10^22 * 1.2 * 10^-10 * 10^-2 = 6.0 * 10^10 個 それが5730年後には半分に減少するのですから5730年後のC14の原子数は 6.0 * 10^10 * 1 /2 = 3.0 * 10^10 個 すなわち5730年の間に減少したC14の原子数は 3.0 * 10^10 個となります。 ところで5730年を分に換算すれば 5730 * 365 * 24 *60 = 3.01 * 10^9 分 したがって1分あたりに崩壊する平均のC14の個数は 3.0 * 10^10 / (3.01 * 10^9) = 10 個
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- nananotanu
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生物が生きている間は、外界から取り込んだり、自分が合成(生成)したり[←これにしても、原料は外海からの取り込み,ですね(核融合反応ではないので)]、でC14の割合は外界と同じ1.2×10^-10%に保たれています。生物が死んだとたん、そのような取り込みなどはなくなるので、5730年で元の量の半分、のスピードで減っていく一方になります。
お礼
nanonanotanuさん、ありがとうございます! 問題文の意味が正直あまりピンと来なかったのですが、説明がとても分かりやすかったです。 おかげで問題解けました。
お礼
KURUMITOさん、とても分かりやすい解説ありがとうございました! 丁寧に一つ一つ解いてくださったので、とても理解しやすかったです。 自分でもう一度解いてみます!