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草枕に出てくる、非人情や不人情の内容とその区別を

漱石の草枕に、非人情や不人情ということばが出てまいります。 非人情は人情に翻弄されないあり方で、不人情の方は人情がない酷薄や冷たさに近いかと存じます。 しかしそういう受け取りをしてもやはり、非人情と不人情の内容とその区別が確かではありません。 このあたりの解説をいただけるとありがたいのですが。どうぞよろしくお願い申しあげます。 あわせて、非、不、無などの使用上の効果(意味)などにも敷衍していただけるとありがたいです。

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  • kine-ore
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回答No.1

「漢語系接頭辞の「不・無・未」などは、結合対象語彙基に否定の意味を添えると同時に、結合系を相言類すなわち形容動詞の語幹相当に変えるという点で共通性がある。」(山下喜代「「不衛生」と「非衛生は」どう違うか?」(「國文學」39巻14号)) したがって、「不人情」は、人情(名詞)を否定した形で形容動詞とみなされます。(世間的な)人情を欠いた、いわば「薄情な」という形容にあたります。 「これに対して、同じ否定の接頭辞である「非」は、単に否定の意味を添えるだけで、本来は品詞性を変える機能はない。」(山下喜代「同上」) したがって、「非人情」は、(「尋常の道具立を背景とした」ような)人情(名詞)ではではない(別の)人情(名詞)、いわば「酔狂」という「立脚地」を指すでしょう。

krya1998
質問者

お礼

「非人情」は、、(「尋常の道具立を背景とした」ような)人情(名詞)ではではない。 いわば普通の常識では「酔狂」という「立脚地」ですか。 なるほど、「酔狂」ともいえる「立脚地」とは、卓越とか、超俗とでもいえることがあるかも知れませんん。 いわゆる、(そういう意味の)人情ではないよというようなことですね。 有り難う御座いました。

krya1998
質問者

補足

失礼しました。お礼を書いたときにベストアンサーにして締め切ったと存じていました。 傘寿に届きそうになると、人にもよりましょうが日々、一段ずつ違う生活になります。

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