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減数分裂による多様性と遺伝子の関係について
- 減数分裂によってできる配偶子の組み合わせは2^23とおりあり、その中で目に見えない障害が子に現れることがあります。
- 親同士には障害がなくても子に病気が現れる場合、どちらかの親の遺伝子に何らかの異常が存在しており、それが子に伝わった可能性があります。
- 生まれて間もない頃に病気が発症する場合、遺伝子は直接関与していない可能性があります。
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専門家ではありませんので、間違いもあるかと思います。 あらかじめご了承ください。 >親同士は目に見える障害のようなものはなくても子に障害としてあらわれてくるというとき。 高校生物の知識ですが、例えばハツカネズミには致死遺伝子と呼ばれるものがあります。 ハツカネズミの毛色を決定する遺伝子がそれで、毛を黄色にする Y は灰色にする y に対して優性です。 したがって、黄色(Yy)の親を掛け合わせてできる子供の数の期待値は、 黄色(YY):黄色(Yy):灰色(yy) = 1:2:1 となるはずです(メンデル遺伝)。 ですが、Yは同時に劣勢の致死遺伝子でもあるため、黄色(YY)の個体は胎児の間に死亡します。 (YY; 毛色=優性ホモ接合体、致死遺伝子=劣勢ホモ接合体、と捉えることができます) (実際に生まれる子; 黄色(Yy):灰色(yy) = 2:1) この例の場合、黄色(Yy)の親同士には何ら問題はないでしょうが、子には障害(死亡)を与えます。 遺伝子には、この例のように単一で何か形質(特徴)を発現するものもあれば、組み合わせによって発現するものもあります。 質問者様もおっしゃるとおり、配偶子や遺伝子の組み合わせは膨大ですよね。 したがって、親個体では観察されなかった障害が子で見られる、という可能性は十分にあります。 >生まれて間もないころには障害としてはあらわれていなくても少し大きくなってから病気になってしまうというときには遺伝子はかかわっていないのでしょうか。 病気の理由には遺伝(遺伝子疾患)も環境(病原菌など)もあるでしょうから、一概に遺伝子が関わっている/いない、という議論は難しいかと思います。 ですが、遺伝子疾患に絞って考えますと、先天性・後天性の両方を考えることができます。 質問者様の例はより後天性の疾患に近いものかと思います。 所謂「遺伝子の発現」は、全てが出生時におこなわれるものではありませんし、常に何らかの遺伝子が発現しているはずです。 (例; 繁殖期のみオスの体色が変化する場合、時期特異的に発現する遺伝子があるかもしれません) (また、生物の基礎代謝は、常に遺伝子が発現しタンパク質が合成されることで成り立つでしょう) そのため、そもそも発現時期の遅い遺伝子が示す遺伝子疾患や、通常活動としての発現機構にミスが生じたなどの理由から、大きくなってから病気になるということも説明できるのではないでしょうか。 長文失礼いたしました。
お礼
回答ありがとうございます。 わかりました。 上手に言葉にできないのですが頭の中を整理することができました。 参考になりました。 ありがとうございます。