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国語の否定表現についての疑問
- 国語の否定表現について、一部の表現が他の表現と異なる感覚を与えることに疑問を感じています。
- 例えば、「今日は起きないよ」と「やってくれるじゃない!」、「それとってくれない?」のような表現です。
- 私は文法的に日本語を習得していないため、なぜこれらの表現が自然に出てくるのか疑問に思っています。
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> 1.「今日は起きないよ」 > 2.「やってくれるじゃない!」 > 3.「それとってくれない?」 否定の助動詞「ない」か、形容詞の「ない」かを区別する簡易判定法は「ぬ」で言い換えられるかどうか、だとか習いませんでしたか。 (1)今日は起き"ぬ"よ 置き換えてもまったく同じ意味なので、1は否定の助動詞。 (2)やってくれるじゃ"ぬ"! にはまったくならないので、否定ではない形容詞。 疑問の助詞「か」を伴って、相手に依頼したり、同意を求める言い方の後者の例です(この例文では、"か"が省略されている)。 (3)それとってくれ"ぬ"? で、文字列としては「ぬ」にも置き換えられますので否定とも取れますが、これも、疑問の助詞「か」を伴って、相手に依頼したり、同意を求める言い方です(この例文では、"か"が省略されている)。 特にこの3の言い方は、実に日本語的なのですが、依頼なんだけど、「アナタが否定するかもしれないと察しています」、「アナタに拒否されても仕方がないと思っています」という話し手の謙譲のニュアンスが籠もった言い方です。 相手が拒否しやすいように、配慮した言い方、と言ってもいいでしょう。しかし、こういう配慮された頼み方をされたまともな日本人は、かえって拒否しません。 「それ、取ってくれ」が外国流の言い方ですが、このようなあまりにも直截的な言い方は日本では好まれませんでした。こっちのほうがかえって、「イヤだね」と言いやすい。 もっとも最近はこういう、微妙なというか、繊細な、というか、そういう言い方を知らない(気にしない)若者が増えてきたので、そのうち死滅するかもしれませんが。 つまり、2,3のタイプは若干違いますが、どちらも「否定ではない」という点では一致していますので、「否定」と見た質問者さんが違和感を持つのは当然だと言ってよいでしょう。
お礼
謙譲のニュアンスにぴんときました。普段気にしていないところに、日本独特の表現があるんですね。それを改めて実感できました。 回答ありがとうございました。