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ゴルフ3 GTI
以前VR6で質問させて頂きました。その後試乗し、個人販売ですので気になる点が多々あり、そのVR6は諦めたのですが、 ゴルフは乗りたいので探したところ、95年ゴルフGTIの左MTがありました。 そこで質問ですが、 ATとMTの故障具合に違いはありますか? VR6とGTIの違いは何ですか?排気量の違いだけはわかるのですが、、、 乗り味、フィーリングなど何でも良いので教えて下さい。 よろしくお願いします。
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前のご質問に続き、再び回答します。 まず、VR6,GTI,GLI,CLIすべてひっくるめてゴルフ3シリーズはとても軽いクルマです。VR6でも1300kgを切る車です。現代のレベルで考えるとV6 2800ccでコンパクトで頑丈な車体で1300kgを切る車というのはかなり希です(ちょっとしたスポーツカー並み)。シャーシは全モデル共通で剛性が高く、軽い車体に堅牢なシャーシというのがゴルフ3シリーズの最大の魅力と言える特徴です。 >ATとMTの故障具合に違いはありますか? ゴルフ3シリースのMTは「壊れた」という話を聞いた事はありません。それくらい丈夫なMTです。MTを選択可能であれば、是非MTをお勧めします。ATのメンテやトラブルから開放される意義はとても大きいです。 ATは壊れるときは壊れる、としか言えません... ATは、ゴルフ3シリーズはどれも古典的な普通の4速ATです。前期型はモード切り替え付き、後期型はモード切り替えが無く学習型です。特に特徴はありませんが、あえて特徴を言うと、60km/hを越えないとトップ4速に切り替わらない設計になっています。当時のVWとしては4速ATというよりはOD付き3速ATという意味合いで設計したのかも。 ATが壊れると新品で70万/リビルドでも50万以上かかりますので、よっぽど愛着がなければ廃車コースです。 >VR6とGTIの違い 簡単に言うと高速域を楽しむならVR6、峠道を楽しむならGTIです。 VR6は長く乗っていましたので沢山書けますが.....VR6のフィーリングですが、80km/h未満の日常域で普通に走る分には大排気量でグイグイという感じはあまりありません。これはエンジンパワーによるものではなく、ATギア比とATのコントローラーによるものです。これが100km/hを超えたあたり、130km/hくらいからの追い越し加速はとても鋭いです。3500rpmを超えてから高回転域までパワーは強烈に出ますので200km/h超えてもグングン加速します、同時代のMB C280やE320よりも速いです(軽さと強固なシャーシのなせる技です、意外でしょ?)。タメを張るのはBMW 328i(E36)とAlfaの155 V6 2.5あたりです。 また、VR6エンジンはレスポンスも良く回転もとても滑らか、室内はクォーンという心地よい音です。積極的なシフト操作(ATですが)とアクセルの踏み込みでガンガン回して走ると面白い車です(燃費は最悪ですが)、それが楽しくて10年以上VR6に乗ってたようなものかな。 フロントヘビーなため、峠の登りで機敏に向きを変えて走るのは少々苦手ですが、峠下りのブレーキングでフロントに荷重がかかった状態ではクルクルっと機敏に向きを変えて走るクルマです(楽しい)。 VR6の最大の欠点は燃費と熱とエンジン重量です。 街乗りでの燃費は悪いです(4km/Lとか5km/Lとか)。 熱気抜けのよくない狭いエンジンルームに大きめのエンジン詰め込んでいるため、熱でエンジンルーム内の様々な部品の劣化が早いのです。真夏、エンジンルーム内の温度が急上昇するとエアコンコンプレッサの安全装置が働いてエアコンが一時停止することもあります。ラジエータファンも回りっぱなしになることが多く、結果ラジエータファン関係の寿命も短めです。エンジン重量から来るエンジンマウントやフロント足回りのアッパーマウントやブッシュ類やステアリング関係の劣化も早いです(といっても、これらは10年くらいは持ちます。ラジエータファンは壊れると高いです!)。 エンジン自体はとても頑丈、エンジン(ヘッド、ピストン、クランク)が壊れたという話は聞いたことがありません(電装や補機類のトラブルは除く)。先の回答者の方がVエンジンなのでヘッドが2つと書かれていますが、VR6は15度狭角V6という特殊な構造でヘッドは直6のように一つ、V型エンジンとしては重心が低くコンパクトです。エンジンの基本設計は80年代末、最初に搭載されたのは90年代初めのVW コラードVR6です。VRエンジンはVW自身とてもお気に入りのエンジンで、その後熟成を重ねてボーラV5/V6やゴルフ4VR6(日本には未入荷)、メルセデスにはV280のエンジンとして供給、その後チューンされゴルフ4やゴルフ5のR32、ニュービートルRSiへ。ポルシェカイエンの6気筒エンジンもヘッド下はVR6エンジンがベースです。ベントレー・コンチネンタルGTやAudi A8のW12エンジンもVR6エンジンを2つ繋げたものです。 GTIには10回程度しか乗ったことがなく、詳しくは書けませんが、GTIの良さは、どのような状態からでもクルクルと向きを変え、ちょうど良いエンジンパワーとの組み合わせによる軽快さです。パワーも充分でシャーシも固く峠道がとても楽しい車です。GTIのDOHCヘッドはバルブクリアランスなどが大きめでメカノイズは多いです。走行距離が長くヘッドからのカチカチ音パタパタ音が妙に大きい場合はバルブクリアランスの調整をサボってる可能性があります。アイドリング時のガラガラというエンジン音はこの頃のVW4気筒の特徴ですので、中古車を見る際に異音の発生は分かりにくいかも。このエンジンも頑丈なエンジンで「回して壊れた」という話は聞いたことはありません。MTはスポーツ車のような小さなストロークでカクッカクッと入るフィーリングではなく一般車のそれに近いです。 蛇足ながら、素のGLI(SOHC 2.0L)やCLI(SOHC 1.8L)もMTであればGTIに負けず劣らず楽しいクルマです。さらに軽い車重、オーバースペックな車体剛性、普通の技量のドライバーが高回転域までフルにエンジンを使って乗る楽しみがあり、かなり遊べるクルマです。 それよりもさらに楽しいと思ったクルマはゴルフ2のGTI 。とにかくシンプルで軽い、良く走り丈夫、真に誰にでも振り回せる楽しさの3拍子揃ったクルマでしたが、今は完調なものを入手するのは難しいと思います。 足回りは、どのモデルも純正の足回りは優秀ですので、ローダウンや安物サスを入れてる車はNGです。純正足回りの峠での踏ん張りや高速道でのレーンチェンジやXXXkm/hでのスタビリティは素晴らしいですよ。莫大な費用を投じてきちんと足回りを作ったものでなければ、純正の方が良いです。ただし車齢的に足回りは重要なチェックポイントです、アッパーマウントが飛び出てたり、ブッシュ類が劣化して交換されていないものが多く中古車市場には出回っていると思います。 下記、色々と簡単に違いをまとめてみました: 車内で聞こえるエンジン音(アイドリング~低速時): VR6→クォーンという小さな音 GTI→ガラララララという音 車内で聞こえるエンジン音(高速時): VR6→フォォーンという滑らか音 GTI→ギューンといういかにも4気筒な音 日常使用で感じる一番の違いは車内で聞こえるエンジン音の違いかも。 それくらい違います。 街中走行時の燃費: VR6→4~6km/h GTI→8~10km/h 高速道巡航時の燃費: VR6→10~13km/h(高速巡航時は良いです) GTI→すみません、分かりません タイミングベルト: VR6→タイミングチェーンなので基本的に交換不要 GTI→一般的なタイミングベルト VR6エンジンにあるベルトはタイミングベルトではなく、オルタ/エアコン/パワステポンプ/ウォーターポンプなど補機類を回すためのものです(タイミングベルト同様にメンテは必要です)。 ホイール: VR6/GTIとも共通のPCD100の5穴、これはゴルフ4以降と共通値でもあります。スバルもPCD100の5穴ですが他の寸法が色々と違うのでスバル用ホイールは原則使えません。VR6とGTIのフロントサスは共通部品ではありません。 (GLIやCLIは4穴) ブレーキ: VR6→フロント288mmリア226mm(前期VR6は280mm) GTI→フロント280mmリア226mm (GLIやCLIはフロント239mm) ハンドル/シフトノブ: VR6/GTIともに革巻き (GLIやCLIは樹脂) シート(ドライバー&助手席): VR6→レカロ製、レカロロゴなしセミバケットタイプ GTI→レカロ製、レカロロゴ入りセミバケットタイプ (GLIやCLIはセミバケットではありません) 外観 VR6→VR6エンブレムにVR6スポイラという大型スポイラが付きます(オプションだったかな?前期だけだったかな?) GTI→GTIエンブレムです、GTIはパっと見てGLIと同じ外観で、見分けるにはホイールの穴数を見ます。 GTI,VR6共に前期型は黒いウレタンのフェンダーアーチ(純正オバフェン)が付きます その他 VR6にある燃費/油温/外気温/平均速度/走行時間/時刻表示のマルチファンクションインジケーターはGTIにもついてたはず。 (GLIやCLIにはありません) 以上、違いを挙げるとお分かりと思いますが、VR6とGTIは、ゴルフ3シリーズでもかなり特別な仕様のクルマだったりします。 最強仕様はVR6にGTIのMTを載せたものです(ほぼボルトオンです)。 VR6エンジンのパワーフィールをMTで楽しめます、一度知り合いに乗せてもらいましたが最高です! 色々と書いてたらまたゴルフ3VR6乗りたくなってしまった
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- ウラ漁師(@uraryoushi)
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以前は「ある程度欧州車を知ってる人」目線で回答したっすけど、今回は「初めてのガイシャ」目線でつらつら書いとくっすね。 基本、エンジンとミッション、それに足回り以外は一緒っすよ。その辺は大衆車の作り方のセオリー通りっすわ。でもMTとATとの違いとV6と直列4気筒の差はでかいっすよ? まずね、MTは自動車誕生以来使用されてきている、変速機の基本っすからね。 基本なだけに単純で完成された構造なんっすよ。 ATのトラブルっつーと9割以上はたったふたつ。。。ひとつはATポジションセンサーっつーセンサー部分の摩擦による経年劣化で、コレは国産車でも起こる現象で、そこを直すと商売面でいろんな不都合が生じるから「ATはPとDとR以外を入れると故障の原因になります」的な寝ぼけたお勧めをしちゃうんっすね。特にトヨタなんか。もうひとつはATFの交換を怠った、若しくは中途半端にメンテナンスをしたせいでミッションの歯車とかいろんな部品に傷をつけちゃうパターンっすわ。その辺は以前の回答で示したので今回は割愛っす。 MTに乗ると、当然このATのトラブルから解放されるっすね。事実現行型のワーゲン・アウディはMTのクラッチ部分にアクチュエーターっつーポンプ的なパーツを電子制御でコントロールする2ペダルMTのAT機能付き、ってのが採用されてるっすから。ATより頑丈で信頼性が高いMTをベースにしてるから安心、って事っすわ。 で、VR6とGTIのエンジンの差は歴然っすよ。 VR6(http://autos.goo.ne.jp/catalog/detail/9001325/spec.html)はV6エンジンっつってもSOHCでしょ?日本のV6・DOHCと比べるとウルサイの。SOHCだからね。で、味付けは典型的なジャーマンセッティングだからトルクが必要以上に太いの。23.9kg・m(4200rpm)だからね?1台くらいドイツ車に乗った事がある人なら楽しめるけど、初めてのガイシャだと振り回されちゃうよ。特にドイツ民族メーカーだとペダルが重ためで日本車ほどトゥン!とアクセル開かないからね。雪国のドイツ車は雪道仕様でそうなってんだけど、チョイ前が詰まってノロノロ運転だと思わずイラッとして踏み込んだらギュン!!ってすっ飛んで慌ててブレーキを踏む、ってパターンになっちゃう。初めてのドイツ車のお約束っすね。 そのくせVR6のSOHCエンジンは高回転がイマイチ弱いの。SOHCの宿命っすね。コレが結果的に鈍重でひと言で言って「全てが重い=トロい」イメージに繋がっちゃう。実際はイイ線行ってるんだけどね? GTI(http://autos.goo.ne.jp/catalog/detail/9001464/spec.html)だと直列4気筒DOHCで、アイドリングが静かなんです。それにトルクが18.3kg・mだから初めてのドイツ車にしてみればチョイ太い、でVR6より扱いやすい(けど日本車と比べると相当太いトルクでギュン!と行っちゃうよ?)。で、DOHCだと高速での高回転の伸びってのが魅力だから、実際は同クラスの国産車より重たく出来てるんだけど軽快さを感じられるんっすよ。初めてのドイツ車だったら「ジャーマン・セッティング」と「国産車との違和感が極力少ない」を両立してる目線で、こっちのほうが扱いやすいっすよ。 で、現実問題だとアフターメンテナンスの手軽さを重視すべきっすね。 ワーゲンの宿命として、ブローバイホースの劣化、っつーのがあるんっすよ。 ザックリ言うと油が沸騰して湯気になったのをブローバイガスっつって、燃焼室に通して完全燃焼させるためのホースがブローバイホースなんっすけど、ワーゲンの場合4万km毎に交換しないとゴムが裂けて漏れるんっすよ。 この油の湯気がエンジンオイルの湯気で、エンジンオイルには洗浄剤が漏れなく入ってる、っつー事でこびりついた湯気がセンサーや配線やタイミングベルト周りなんかに悪さするんっすよ。早い話洗浄剤がその辺のモノを溶かしちゃう。で、いろんな不具合が発生して故障だ云々と騒ぐ羽目になる、と。 もうひとつはエンジンのヘッドカバーガスケット、っつーパッキンがやっぱり4万km毎の交換が基本なんっすっわ。ココは湯気じゃなくてズバリオイルそのものが漏れるから最悪なんっすよ。 で、交換しましょう、っつったら。。。ブローバイホースを交換するにもエンジンルームにギッチリ詰まったVR6対エンジンルームが意外とスッカスカのGTIと、どっちが手を入れやすいかっつったら。。。GTIっすよね?ホースくらいペンチがあれば誰でもできる所だけど手が入んないと素人工事じゃ勇気がいるよね?ヘッドカバーガスケットだと。。。V6だと2つヘッドがあるけど直4だと1個しかない。パーツ代だけ見てもGTIのほうがお安く仕上がるっすよね?おまけにATトラブルはMTだから関係ない、4万km毎のクラッチワイヤ調整と滑った時限定でクラッチ交換で済んじゃう話だからね。くわっちワイヤ調整とクラッチ交換は意外と安いっすよ。実はATのメンテナンスより安く仕上がるんっすわ。 っつー事でね、VR6よりGTIのほうが全ての面において経済的で間口が広いっすよ。
お礼
分かりやすい回答ありがとうございます。読んでて感動しました! 購入後はとりあえず、ブローバイホースの交換とヘッドのオイル滲みをチェックですね。 以前はシボレータホに乗ってました。 燃費考えてRPM1500以上殆ど回さなかったですけど、トルクはグイグイっと楽しかったです。 MTなのでまた違う楽しみになりました! ありがとうございました。
お礼
今回も分かりやすく丁寧にありがとうございます。 知りたい事以上に細かく回答して頂き、楽しみ方も分かり満足です。ゴルフよりも PussinBootsさんに興味がでてきました!笑