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なぜ歴史を再び学ぼうという人が増加しているのか?
ここ最近、「もういちど読む山川日本史」「もういちど読む山川世界史」のような、もういちど歴史を学び直すような動きが増加していますが、なぜ、再び歴史を学びなおそうという人が増加しているのでしょうか? 回答をお待ちしています。 お願いしますm( __ __ )m
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世界史講師だお 歴史を学ぼうという意向が強くなった根拠は、一番大きいのは、近現代史を学べなかった学生時代の歴史授業の反動・・・・・という話が良く聞かれます つまり、学校教育で習わなかった近現代史の必要性が、グローバル化の進捗と共に認識する機会が増えた・・・という結論が指摘されます 実際、社会人向けの歴史講座では、近現代史の需要が高く、歴史を学ぶと言っても、現代史から直接的関連性が強い近現代史に偏重している傾向が強いと言えるでしょう 実際、市民講座・社会人大学などの歴史講座でも、近現代史受講生が増えていますからねぇ 19世紀後期の偉大な為政者であるビルマルクは、こう指摘しています 「愚者は経験から学び、賢者は歴史に学ぶ」と 実際、外交・国際政治は歴史学との近似性が強く、歴史なしで外交・国際政治を論じることは不可能とも言えますし、歴史を知ることが世界史の潮流を理解することに大きく貢献するもの・・・と言える傾向が強いことも言えるでしょう ただし、歴史を学ぶ、といっても、日本史の需要が強いわけではなく、世界史の方が需要は高いように思われますので、やはり、グローバル化の関係からの需要とも言えるでしょう まぁ、歴史教養に関する書籍の充実ぶりも歴史ブームの根底にあるとは思いますがね 特に漫画化された歴史書籍は、導入としては平易であることも原因かもしれません。 小生も社会人向けの世界史テキストの監修に関係しましたが、学生向けの教科書と事なり、より社会史を配慮した表現を重視した意味では、受験・学校教育向けの教科書とは記述は異なるとも言えます まぁ、保守系の人々が、歴史を再検討しよう(歴史修正主義)とする傾向からの潜在的需要があったことも指摘できるでしょうが、ビルマルクの名言にもあるように、歴史の重要性を認識することが出来るようになった日本人が増えたのかもしれません ただし、小生は、氏の格言については、逆説的な問題提起が必要だと思います 簡単にいえば、『歴史から学ぶことで賢者になれるわけではない』ことです 歴史というのは、人類の革新の歴史であり、成功の集大成と思われる傾向がありますが、歴史の真髄は、人類の失敗から、失敗回避の方法を学ぶ学問 だと思うからです 歴史から成功を学ぶことは不可能に近く、失敗を回避することによって、愚者であることを回避するもの・・・だと思うのです これを自虐史観と評価する人もいるでしょうが、歴史の成功事例は、特殊な状況下の話であることを理解することも重要・・と言えるでしょうから 同時に小生個人が懸念しているのは、歴史全体像を適切に捉えるのに必要なのは、教科書の多くを締める政治通史ではなく、社会史を根底にした”人類の歩み”であるべきように思います したがって、学校教育の教科書のような政治史偏重ではない社会史重視型の歴史教育になれば良いな・・・とは思います 以上、蛇足が多いですがw
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- yachi67hk44
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歴史教育は、極く表面的な事しか教えない。 深い追及も無く またその時の時代背景により、教え方や解釈が異なるので、いつ 勉強しても興味がわくものです。 例えば:- (1)戦前の教育で、天皇は、神様(現人神=あらいとかみ)と教育された。 戦後、天皇の人間宣言というのがあった。 全く、驚くべき事でしょう・・・、天皇が神様なんて、今は 誰も信じませんよネ!。 (2)戦前の教育では 天皇家は、神武以来 一子万系でづーっと続いてきた歴史ある家系とした。 しかし、いまの解釈は、神武から8代は、神話で 全くの架空の話であると、なっている。 応神天皇 継体天皇 桓武天皇の時に 違った部族の長が、大王(天皇)に就任した。 ・・・天皇という呼称は、天武天皇からで、それまでは 大王(おおきみ)と言われていた。 (3)昭和の時代は、中大兄皇子と中臣見鎌足が、蘇我入鹿を殺した事件そのものを、大化改新と教育した。 今は、事件そののもは 「乙巳(いっし)の変」と呼び、その変の後に行った改革を、大化改新と呼称している。 (4)聖徳太子の立像の絵 小姓を両脇に連れて、帽子を被り・酌を持ち・直刀を下げている絵を、今まで さんざん聖徳太子像とされてきたが、 あれ、大ウソであるというのが、学会で有力視されている。 理由:飛鳥時代に小姓を連れる風習はない。奈良時代から。 あの帽子も酌も 唐の時代のもの。 直刀は、その名も唐剣です。聖徳太子の時代は、中国は 隋であり、唐は 奈良時代。 つまり、聖徳太子像ではない。 同様に 最近まで、肩を張った服でヒゲ面の武士を源頼朝の絵としてきたが、あれは、鎌倉時代の後期から末期にかけて の服装であるのが、最近判明し、源頼朝像ではない、となった。 (5)法隆寺は、聖徳太子が建ててない。 聖徳太子は、斑鳩寺と斑鳩宮は 建てたが、いずれも 火災や落雷で焼失している。 現存する仏像の光背に聖徳太子が建造した云々と書かれているが、火災にあった時、あの相当重たい仏像を、幾つも人 力で、運び出せない。無傷で残っているのが怪しい。 ましてその光背には、飛鳥時代には使用されていない言葉や官位 が書かれ、後の時代に 如何にも昔からあったとされているが、嘘がばれている。 確かに、年代測定法で確認すると 寺そのものの建物に、飛鳥時代と思われる古い木が使用さえているのもあるが、当時も 古い木材を再利用 するのは、日常茶飯事だった。 勿論、瓦も 他の寺の瓦を再利用している証拠がある。 聖徳太子の死後、若草寺として再建されたが、これも消失。 更に、藤原不比等が 裏で権力を掌握した聖武天皇・持統天皇夫妻の時に、新たに 法隆寺として建造する。 時代的に 聖徳太子の死後、100年は経っている時に 建造されたもの。 斑鳩寺のあった場所、若草寺のあった場所、現法隆寺のある場所、いずれも ずれている。 この様に・・・時代とともに、変わっていく歴史観を学ぶのは、とても興味深い。 我々の祖先のルーツの真実を知りたい欲求もある。 時代によって、曲った教育もあり、真実を知りたい欲求もある。 日本書紀を我が国の最初の国書として、崇めたてる風習があるが、あれは、時の政治権力を実質的に掌握した 藤原不比等が、自分に都合のよい書き方をしているだけ。 元々、中国での国書の位置づけは、先代の政治がこんなに悪行を重ねてきたんだ、だから俺が、前政権を討伐して、取って代わって権力の座に就いたのだというのを、誇示・宣伝するために作られてきたもの。それを、藤原不比等が 渡来人や帰国僧に聞いて、作らせたもの。 国書を作るきっかけは、中国サイドから見て、国書もないのは、国として歴史も無く、文化も無い 蛮国との指摘があったから。 対極として、物部氏一族が残した。先代旧事本紀(せんだい・くじほんき)には、日本書紀とは、違った見方が書かれている。 大体、残された本には、いい加減な所も多い。 魏志倭人伝でも日本の位置が 全くいい加減。だから、日本書紀も国書で、全く正しいなんて、先入感で、教育するが学者がいるが、これも 時の権力者に媚びる お役人根性の学者です。 表面的な時代の流れをみるだけの歴史から、一つ一つの事象から 深く真実を追求していく面白さが 歴史に潜んでいる。
お礼
そうですね。 表面上の歴史を深く追求していくというところが、やはり歴史を深く学ぶ上での醍醐味ですよね。 参考になりました。 ありがとうございます。
- Mokuzo100nenn
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数学や物理やドイツ語やロシア語などと比較すると、手っ取り早く、一人で始めやすいからではないでしょうか。 これから引退を迎える団塊の世代には理科系の人も多いので、数学や物理学、工学、生物学、天文学など、興味があっても、現役時代には学ぶ時間がなかった、そんな分野を学ぼうとする人も増えると思います。
お礼
そういう考えもあるんですね。 参考になりました! ありがとうございました。
- tanuki4u
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http://biz-m.oricon.co.jp/news/data/356.shtml こんな分析があります http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20100216/212782/?rt=nocnt 日本だけかな?と思ったら世界的だそうだ 要は不況で暇なのかも
お礼
早速の回答、ありがとうございます。 こんなサイトまで調べてくださって本当に助かります! 参考になりました!
- arrow19
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歴史に限らず、うろ覚えの学問をしっかり学びたいという人は常にいると思います。 大事だから学校で教えているわけですから。 ただそこは学問なので、初めても時間がかかったり、 難しかったりで途中でリタイアする人も少なくありません。 なのでスムーズに、簡単に学べる教材があれば消費者うけしやすくなります。 池上彰さんの解説するニュース番組が一時ブームになりましたがその典型かと。 必要に迫られて歴史を学び直そうとしている人が増えているというよりも、 もともと存在しているニーズに対してマッチした書籍を作ったという方が正しい気がします。
お礼
早速の回答、ありがとうございます。 池上さんのあの番組を例にすると、確かにそう感じます。 参考になりました!
- notnot
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団塊の世代が、定年を迎えて暇になったからだと思います。
お礼
早速の回答、ありがとうございます。 そういう見方もあるのですね。
>なぜ歴史を再び学ぼうという人が増加しているのか? 歴史を学び直そうと言う人が増加しているかどうかはしりませんが、 歴史を学ぶのは、 「歴史は繰り返す」と言うような言葉がある通り、 ある一定の法則と言うか、方向性みたいなものがあります。 歴史を学ぶとある程度、その方向性が わかるようになってきます。 つまり、今現在の世界が今後どうなっていくのか。 漠然とした不安があるから、過去に学ぼうという 姿勢が産まれるのだと思います。
お礼
早速の回答、ありがとうございます。 参考になりました!
お礼
世界史の講師の方ですか!? 近代史に需要があるということは聞いたことがなかったのでとても参考になりました。 ありがとうございます。