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テンションコードのオンコードとは?
- テンションコードのオンコードについて教えてください。
- テンションコードをオンコードにすることはありますか?
- テンションコードのオンコードは実用的なのか、意味があるのかについて教えてください。
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質問者が選んだベストアンサー
こんばんわ。 仕事でサウンドデザインをしています。これは僕が16年の音楽制作の経験の中で出した答えですが、鵜呑みにはしないようにしてくださいね。創作に明確な答えはありませんから、「何が正しいのか」ではなく「何を信じるか」です。 ○複雑なテンションコードをオンコードにして使用する事はあるのか。 特定のジャンルや状況では、頻繁にあります。僕は結構使います。 以下、理由の部分。 ○音楽理論上ではありえるかもしれないが、実用的でないのでほぼ使われない。 「音楽理論上ではありえる」というのは正解。「実用的ではないのでほぼ使われない」というのは、必ずしもそうではないでしょう。 ○理由として、基本コードの「CM7」にテンションノートを加えて特色を出しているのに、基本コードのベース音を特定して変える事がそもそもおかしい。(中略)別のもっとシンプルなコードとして提示するべきだ。 これは、誤りでしょう。テンションノートで出る特色とオンコードで出る特色は違いますから、同時に使わなければ表現できない世界観もあります。「別のもっとシンプルなコードとして提示するべき」というのも、必ずしもそれがベストとは限りません。 ○複雑になりすぎて、使用意図がわからない。 「複雑になりすぎて」というのは正解。使用意図は最後に説明しましょう。 以下、まとめ。 ○" テンションノートとオンコードなど、ほぼ無いに等しい。というのか無いと考えて差し支えない " " あり得ないことは無いが、もっとシンプルにできるので、使用するべきでない " 僕はデザインという視点でいつも音楽制作をすることもあり、音楽が単独で存在するというケースには直面しません。歌ものであれば、「歌詞」という文学的な作品とセットになりますし、ゲームやアニメであれば「映像」や「シナリオ」といったものとセットになり、全体で何かを伝えることになります。例えば歌物であれば、歌詞は限られた字数で表現されるのでそれだけで伝えたいことがちゃんと伝わるわけではなく、音楽はその補助をする役割を担うことになります。そのときに、ちょっとややこしいシナリオを分かりやすく伝える為に、コードをシンプルにして分かりやすい物にするという手段を使うことは頻繁にあります。しかし、全てにおいてこの考え方が当てはまる訳ではありません。例えば、ゲームやアニメにおいて、特にファンタジー要素が入る物によく見られる傾向ですが、話の流れだけでは表現しきれないキャラクターの複雑な心情だったり、グラフィックだけでは表現しきれない背景の複雑かつ神秘的な空気感だったり、そういったものを音楽で補ってやろうとすると、必然的に音楽も複雑かつ繊細にならざるを得ない、こういう場合はテンションノートがついてしかもオンコードなんて表現を積極的に使うことも、有効な手段の一つになり得るわけです。 シンプルにしなければならない場合は使用するべきではないのですが、不安定な世界観を表現しなければならない場合は不安定なコードを積極的に使用します。でも、こういった表現は、メディア音楽特有の物なのかもしれませんね。僕も歌物を手がける時は、よほど注文されない限り不安定なコードは多用しません。 こんな感じでしょうか。
お礼
お礼したつもりでいてたのに!!!とんだ失礼をいたしました。 質問項目別に詳細に回答いただき、大変参考になりました。 総括までいただいて!!!本当にありがとうございます。 やはりプロの方のご意見は違いますね。 本当に参考になりました。ありがとうございました。