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国際レジームについて
国際レジームの定義は大体理解しているのですが、具体的な括りが分かりません。定義からすると国連も入りそうな気がしますが、ふつうは入れないですよね。あとEUやASEANなどは入るのでしょうか。入れない場合は何という括りになるのでしょうか。「政治組織」ならすべて入りそうな気もするのですが
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国際レジームというのは、米国やソ連などの大国主導による対立的・従属的な国際関係ではなく、ある問題に対して複数の組織(国家や政府などに限らない)が相互依存関係を構築し、合意の上でお互いの利益を確保しようという「枠組み」のことです。 枠組みに参加するのは、必ずしも政府組織だけでなくNGOや国際企業など非政府組織も含まれます。 例えば、「対人地雷禁止条約」や「クラスター爆弾に関する条約」などは、NGOと有志国(国際的に大きな権力を持たない国)などが主導して結実した成果です。 このように、国際レジーム論というのは、ある問題について対等な立場で国家・政府・非政府組織などが協力し国際社会を動かしていこうという論理です。 そのアナーキー(無政府主義)的主張からもわかるように、リベラル陣営からの論究が多いですね。 >あとEUやASEANなどは入るのでしょうか これは、微妙なところですね。 論者によって含める場合もあれば、含めない場合もあります。 その地域の国々が対等な立場で集まり、域内の様々な問題を解決しようという試みという点では、国際レジームの例といえます。 しかし、現実として依然として大国が主導権を握り続けているため、「対等な立場」という要件を満たしていないため、国際レジームには含めないのが妥当だとも思われます。 国際レジーム論というのは、国際関係において覇権国家なき合意形成を主軸とした国際的な相互依存関係を論理建てようという試みの一つですね。 誤解を恐れず極論してみると、国際的な共産主義国家の実現を夢見た「インターナショナル」が主張していた理論をリベラルというオブラートに包んで焼き直した理論でしょうか。 その対極に位置するのが、「米国による民主主義と正義の輸出」の例に見られるように軍事的パワーバランスによって国際平和を築こうという理論ですかね。 ではでは、参考になれば幸いです。
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- tengenseki
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特定地域の連合や共同体は国際レジームには 含めないでしょう。