20億度という温度なら炭素以上も核融合する温度ですね。
しかし、もし核融合を続けるためには、そういった高温を維持しなければなりません。
ご存じかと思いますが、同位体を含む水素でも核融合をさせ続けるには封じ込めが必要です。
水素なら高温は必要ですが圧力はそれほど高くないとはいえ、封じ込めなければ、核融合は続いて起こりません。連鎖させるべき全体が同じようでなければいけないわけです。
既に20億度のマッチはあります。素粒子加速装置ですね。もっと桁違いに温度の高い条件で素粒子実験を行っています。
最近報道でも知られたヒッグス粒子を真空から叩きだすには、20億度どころではありません。宇宙が始まって、すぐくらいの温度が必要です。
でも、熱量が少ないのです。数えられる程度の素粒子レベルですから。だから実験装置内でも外でも、周囲には、どうということはないんですね。
マッチでカップ麺のための湯は沸かせないのと同じく、熱量が低いために、周りにその熱を伝えてもどうということはないわけです。
つまり20億度があっても、それだけでは連鎖反応にはならないわけです。
ちなみに、コバルトは核融合の兵器に用いることはできます。検討もされました。しかし、それは核融合を容易にするため、あるいは爆発力を増すためではなく、爆発後の残留放射性物質を増やすためでした。実用化はされていません。
お礼
ご回答をありがとうございました。素粒子実験の現状について新しい情報を勉強できました。