外資系企業で20年の人事経験を有する者です。
前職調査はする会社としない会社、する場合としない場合があります。
いろいろですが、あっても不思議なことはありません。
90年代ぐらいまでは、興信所等を使って調査するケースも多かったのですが、最近は減っているはずです。代わって本人了承のもとで前職調査を行う(よく「リファレンスを取る」等と言います)ことが
増えています。実際、履歴書で経歴詐称する人も多く(私も過去に何件か見つけましたが、きっと氷山の一角です)、企業側もますます少数精鋭で人選していますので、慎重にならざるを得ないという背景があります。
方法としては、前職の元上司に推薦状(たいていA4用紙1~2枚程度の簡単なもの)を書いてもらう場合が多いですが、中には前職の元上司に人事が会ったり電話するなどして、かなり細かいことを聞いてくる場合もあります。
私も、ある有名外資系企業の人事部から、その企業に応募していた元部下の件でヒアリングされましたが、私自身の洞察力や人材評価力が試されているようで、意外にタフなヒアリングでした。例えば、「彼をそのように評価するのは、彼の具体的などういう行動からそう言えるのですか?」など、コンピテンシーをしっかり掘り下げてきます。下手なことを言ってしまうと、元部下が不採用になったり、オファーの条件が下げられる可能性もありますので、答える側も責任重大です。
質問者様の場合は、既に派遣社員としての働きぶりがわかっているのに、何故?と思われるのでしょうが、やはり派遣契約と無期限の雇用契約(正社員)は全然違うのです。(その理由は、長くなるので、ここでは敢えて記しませんが)
それから、「派遣会社に提出した内容を一つ会社を忘れたのですが突っ込まれて聞かれるのか心配です。」とおっしゃるのが具体的にどういう状況なのか分かりませんが、経歴詐称と見なされた場合は、採用取り消しとなるケースも多いので注意してください。就業規則によっては、正社員になった後に経歴詐称が判明した場合でも、合法的に解雇される可能性があります。
お礼
ありがとうございました。 もう私は正社員では一緒働けないかもしれません。