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「社会人」という言葉の用例について
「社会人」という言葉を大辞林で調べると、2つの意味があります。 (1)社会を構成している1人の人間。 (2)学校や家庭などの保護から自立して、実社会で生活する人々。 僕の質問は、(2)の用例はいつ頃から、どのような背景で、用いられるようになったのかということです。 完全な知識をお持ちでなくても結構ですので、何かヒントになることを知っている方がいれば教えてください。
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【社会人】(小学館『日本国語大辞典』第2版) 1)社会を構成する一員としての個人。 * 1924年「湖畔手記(葛西善蔵)」より:「良人として、社会人として ほとんど破綻らしい影さへ見せずに来てゐた」 * 1926年「大道無門(里見淳)」より:「今の世の法律、社会道徳に触 れるようなことは矢っ張り仕て貰ひたくはない。それは俺が社会人だ からだ。俗人だからだ」 * 1948年「小説の方法(伊藤整)」より:「ヒューマニスティックな人 間関係のない社会内部には、近代的人間のエゴを仮託できるような社 会人の型がほとんど存在しない」 2)社会で職業につき、活動している人。学生、生徒などに対していう。 * 1879年「修辞及華文(菊池大麓訳)」より:「高等の訓養を受くる社 会人に在ては」 * 1935年「故旧忘れ得べき(高見順)」より:「学生から社会人に成長 すると」
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- toast5
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お近くの図書館で、小学館『日本国語大辞典』に当たるといいと思います。 すべての語について「確認し得た限り最古の文献」を挙げることに プライドを賭けた、大辞典です。 ちなみに私の先生は「社会人なんちゅうのは日本独特の気味の悪い概念で、 そんな言葉使う人のセンスをわしは信用できん」と、度々おっしゃっていました。 WIKIpedia には「日本でも社会人という概念があるのは東京などの都市的地域だけであり、農業や漁業などの第一次産業が中心で就職や退職という明確な境界が見られない地域ではそのような概念はない。東京から比較的近い北関東などでも社会人という概念はなく、社会人という言葉が通じるのは、一部の都市的地域に限られている」という、これはこれで独自研究過ぎる怪しい見解が載っておりますが、怪しいながらも確かに、うなずけるところもありますね。
- Turbo415
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http://gogen-allguide.com/si/syakai.html によると、社会と言う言葉は訳語であり、それが一般的に使われるようになったのが明治以降ですから、それより前に使われることはあり得ません。 また、2の使い方では、少なくとも学生の反対語的に使う事が多いので、学校に通うのが普通になった大正以降であると想像できます。 ただし、いつから良く使われ出したかというのはよく分かりません。最低限私が大学に入るより前には使われては居ましたから30年以上前には使われていました。 参考までに。
お礼
ご回答ありがとうございます。 30年以上前から用いられていたのですね! とても、参考になります。 ということは昔(30年以上前くらい)に書かれた現代用語辞典的なものがあれば、調べてみる価値があるかもしれません。もしくは、新聞等。最近の現代用語辞典や辞書を調べても、載っていなかったので。 僕の推測では、Turbo415さんが仰っている通り、学校へ行くことになったことが大きな要因であると推測しています。経済成長したことにより、ほとんどの人が学校へ行くようになって、学校の先生や親による、「お前はもうすぐ学校を出て社会で働く人になるんだから」との下りから「社会人」という言葉が生まれ、学生の反対語として使われるようになったのではないかと。 残念ながら、根拠はありません。
お礼
ご回答ありがとうございます! 一応図書館を当たってみたのですが、日本国語大辞典は調べたかどうか分かりません。 なので、今度調べてみます!