double_lifeさんの基本的認識は戦争の良し悪しを死者数で判断する事で、それ自体が無意味な比較ではないかと感じますが、敢えて申上げます。
> (1)市民を巻き込んだ大規模な地上戦を避けることが出来たので、原爆の使用は結果的に多くの命を救ったと言える
と、仰いますが原爆一発による死者は推定で13~15万人。
戦争終結後も被爆が原因で亡くなった方・・・それも平和の世が訪れた後まで増え続けた死者は何名でしょうか?
ここで回答されている原爆の非を唱える人は概ね「本土決戦は事実上ありえない」と考えています。
つまり原爆が投下されなくても亡くなる日本人の数は、原爆一発の死者数より少ないと考えています。
> (2)・・・(略)戦争はスポーツではないのですから殺戮のしあいにルールを設ける事自体ナンセンスなことだと思います。実際お互いにルールは無視していますよね。
戦争にルールを設ける事がナンセンスでしょうか?
ローマ帝国・ヤマト朝廷の太古より、戦には必ずルールがあります。
ルールを無視した国は、後々、「同盟も破る国」「信頼できない国」と疎外され、滅亡していくのが過去の歴史。
戦争は非道な行為であるからこそ、人は最低限のルールを設け(それによって自己の罪悪感を薄めようとの願いなのでしょうが)、僅からながらも、後世の平和解決に希を託しているのだと感じます。
ルールを破ってまで勝とうとする戦争は、ほとんど自暴自棄の状態での行為です。
敗戦直前の日本がそれを行うなら、まだ理解も出来ますが、99.9%勝利している状態のアメリカが行う行為でしょうか?
未だ残党がいてテロの危険があると言う理由だけで、今からイラクに核兵器を打ち込む様な行為です。
> 日本も大規模な無差別爆撃をおこなっていますが、それを棚に上げてアメリカの行為だけを不当であったと非難するということは私には出来ません。
それがそのまま今回の質問に当てはまると思うのです。
アメリカが核攻撃をおこないましたが、それを棚に上げて日本・ドイツの行為だけを不当であったと非難するというのが、今のアメリカの現状なんです。
日本は自ら行った行為を悔やみ、軍備を捨て(にもかかわらずアメリカから再軍備とも言える要望が激しい今日ですが)、幾つかの補償行為を行い、或いは継続し、今日尚、新しく上がる諸外国の補償問題を(是非はともかく)協議中です。
日本は今後も(未だ補償の終了出来ない幾つかの国に)補償や援助を続けなかればなりませんし、同時に戦勝国側も、幾つかの「やりすぎた行為」は清算せねばならないというのが私の見解です。
過激な極右派の意見は別にして、広島長崎の核に反対する人は誰も日本の戦争行為を棚上げにはしていまいと思いますよ。
お礼
ありがとうございます