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空母について
現在空母をまともに運用しているのは米国だけで、中国でも ロシアの中古空母を一隻もっているだけですが、空母の建設 維持にはどのくらいお金がかかるのでしょうか。 真珠湾攻撃では日本海軍の空母が大きく貢献しましたが、 今の日本では空母の建設は(自衛隊の任務とは別に、国防費 の面からみて)むりでしょうか。
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近年、アジアなどで「海軍力の象徴」として空母を導入した国がいくつかあるけど、何れも「コスト負担に耐えきれず、持っているだけ」というのが現状。 フランスは通常動力空母フォッシュの退役で、原子力空母シャルル・ド・ゴールの1隻体勢になったため、新空母の開発を検討中(当初、ド・ゴール級2隻を建造する予定であったが、財政難と設計ミスが重なったため1隻だけに留まった)。 で、アメリカ海軍の次世代空母「CVN-21」の開発初期段階で「空母のライフサイクルコスト(建造費+メンテナンスなどの維持費)」について試算したところ 運用期間50年 で 核動力 220億ドル(1ドル80円換算で1兆7600億円) 通常動力 140億ドル(同1兆1200億円) という結果が出たとのこと。 で、コスト面で通常動力が優位にあると認めたモノの、戦闘力などトータルで核動力が優位との評価で、CVN-21はCVN-78ジェラルド・R・フォードとして2015年の就役を目指して建造中。 単純計算で1隻を維持するだけで、年間224億円・・・空母は単なる海上空港ではなく、他の新鋭戦闘艦同様、複数の高度かつ複雑なシステムが入り組んでいるため、メンテナンスに多大なコストと共に長期のドック入りが必要となる(米海軍も現役空母12隻を保有しているが、洋上で任務に就いているのは半数程度)のため、有効に運用するためには複数を配備する必要がある・・・ま、仮に日本が空母を配備するにしても、アメリカ海軍並みの10万トン超のスーパーキャリアを建造するとも思えないから、多少のコストダウンは期待できるだろうけど、4万トン級のド・ゴールにしても維持費は安くないのが現実・・・ 空母は航空兵力の投射という「外征軍の装備(=日本の基本方針「専守防衛」に合わない)」という点を無視するとしても、日本の領海をカバーするためには常時3~4隻が稼働できる体勢を維持できないと、有効な戦力にはならない可能性が高い。 年間百億円規模の維持費が掛かっても実効性が期待できるのなら装備する価値がありそうだけど・・・1~2隻の配備なら、単なる象徴に成り下がるのが目に見えているから、空母配備は意味がない・・・というより「カネがあるのなら、他の装備の充実を(それよりも雇用や福祉の拡大を か)」ってコトになるんだろうな。
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- phantom1
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一般公開日に「ひゅうが」を実際に見てみましたが、格納庫が一層でそれほど広くありませんでした。おそらく、F-35クラスの戦闘機は数機(一桁台)しか搭載できないでしょう。エレベーターの積載可能重量も15トンですので、重量のある爆弾などを搭載した状態のF-35を運用するならば、ここにも改造が必要なようです。つまり、ひゅうが程度の規模ではあまり有効な空母戦力にはならない。戦力単位として役に立つ空母となると、もっと大型のものを造る必要がありそうです。つまり、ひゅうがと同じ程度の予算では済まないと思います。予算の観点ではかなり厳しいですね。
お礼
ご回答ありがとうございます。ひゅうがはみたことないですが、海自 最大の護衛艦で、各国の軽空母に匹敵すると聞きましたが、やはりあまり 大きくはないのですか。米軍の巨大さが身に沁みます。
- HAL2(@HALTWO)
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空母の大きさや形態 (運用目的) によりけりでしょう。 現在、海上自衛隊は「ひゅうが」と「いせ」という、従来の軽空母や強襲揚陸艦の一部を上回る大きさの DDH (Helicopter 搭載護衛艦) 型艦船とその護衛艦隊群 (第 1 と第 4 護衛隊群) を運用中で、取り敢えずは 1 個艦隊群が定期 Maintenance で Dock 入りしていても、もう 1 個艦隊群が有事対応できる態勢になっています。 「ひゅうが」「いせ」の建造費は Wikipedia によれば両艦合わせて 1900 億円、運用費は知りませんが、防衛白書などを調べれば判るでしょう。 どちらも Helicopter を運用するために特化された艦ですが、御存知のように英伊西の欧州国ではほぼ同等の排水量を持つ艦船に Sea Harrier 戦闘攻撃機を搭載した軽空母を運用していますので、仮に F35A と合わせて F35B も 1 飛行隊群ほど購入すれば「ひゅうが」や「いせ」の甲板に耐熱 Panel を敷くことによって F35B を垂直着艦させて燃料弾薬の補給後に垂直離陸させる軽空母もどきの運用も不可能ではないということになります。 Catapult 射出機構を備えた大型空母ではないものの、既に軽空母としての潜在的な運用能力は持っているように見えますので、Mass Media には Helicopter 搭載護衛艦という正式名称ではなく Heli' 空母などと呼ばれていますよね(汗)。 甲板上の垂直離着艦位置のみに耐熱 Panel を敷き詰める費用は大した費用ではないと思いますが、1 飛行隊群分の F35B 購入費と垂直離着陸訓練を含めた飛行隊維持費は明らかに F35A 飛行隊取得維持費よりも高額になる筈です。・・・とは言え、国防費の面から見て「無理」というほどのことではないと思いますが・・・。 平成 26 年度末に退役予定の「しらね」を代替する予定になっている次級 DDH (22DDH) は更に大型化された基準 19.5kt 満載 27.7kt と、もはや「軽空母に他ならないと言われても反論できるのか?」というものになりますので、搭載する戦闘機隊さえ準備すれば軽空母を中心に据えた護衛艦隊群ができあがることになります。 そうするとは誰も言ってはいませんが(笑)、やろうと思えばできる態勢にはしつつあるというところでしょうか(汗)・・・。 勿論、日本を守る正規空母艦隊は US 第 3 艦隊と第 7 艦隊の太平洋艦隊がいることになっていますので、日本が正規空母艦隊を持つ必要など今のところ皆無ですから、現在の DDH 群を中核とする海上自衛隊護衛艦隊群や P3C 対潜哨戒機群は US 太平洋艦隊群及び在日米軍と互いに不足する戦力を補完し合う形態の組織となっている筈です。
お礼
詳細なご回答ありがとうございます。在日米軍との緊密なフォーメーションがあるため、 今の日本国には空母の必要性はないようです。
- sukanov
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海自の「おおすみ」型輸送艦は、見た目ヘリ空母ですが。 空母だけなら今の日本でもおそらく作れます。搭載する航空隊を考えると一機当たりの金額もたいそうなものになります。通常動力の空母だと1隻では訓練用以外意味ないです。専守防衛の今の現状なら、陸上の航空基地増やした方がって思いますし、空母+航空隊のお金で弾道弾迎撃ミサイル何セットか買えるでしょう。 でも、私は思います。「秋山真之」型駆逐艦や、「東郷平八郎」型イージス艦、「山本五十六」型空母ぜひ作って欲しいと。日本では艦に人名使う前例ないので無理でしょうけれど。 何か質問の方向からだいぶずれてしまいました。自分は楽しかったのですが、御免なさい。
お礼
ご回答ありがとうございます。海自にそういう艦があるとは知りませんでした。
- fumiuchip
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今の空母は高性能で超高額な戦闘機を載せますよね。ようするに莫大な金がかかった宝石を運ぶようなものです。 そして現在弾道ミサイル技術が発達してそれら飛翔物体を正確に打ち落とさなければならない技術が必要となってます。 過去大戦時は弾道ミサイルはありませんし戦闘機も1機あたり今のものとくらべてかなり安いです。ところが現代では万が一空母が沈んだ場合の被害額が過去大戦時に比べ莫大になっています。尚且つ高性能な弾道ミサイルを防がなければなりません。 つまり、維持費どうのこうのより、それら莫大な被害を出さないための技術が大変なのですよ。そう考えて安易な運用は出来ないのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。フォークランド紛争のときにイギリスの 軽空母がエグゾセで大破していましたね。
- Parinne
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迎撃設備がないと戦艦大和と同様に的になって、鉄くずとして海に沈むだけです。 費用の程は分かりませんが、原潜の方が武器としては有効ではないかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。護衛艦とセットでないと効果がないということですね。
- gtx456gtx
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特に詳しくないですが・・・ >今の日本では空母の建設は(自衛隊の任務とは別に、国防費の面からみて)むりでしょうか。 軍隊を自衛隊と言う名称で誤魔化している時点で、攻撃が主目的の空母の存在できません!! また、空母を防衛するための護衛艦や潜水艦などが必要になって、実戦配備と修理&予備って感じで最低でも空母は3隻は必要という記事を読んだことがあるので、費用面でも今の日本では無理だと思います。 当然、護衛する艦隊も3セット。 原子力潜水艦に核ミサイルを搭載し、海中に隠れて反撃する力を保有する方が現実的と思います。 これなら先制攻撃ではないので・・・現在の憲法でもセーフ???
お礼
ご回答ありがとうございます。原子力潜水艦ですか、中国あたりが 力を入れていそうですね。
- trajaa
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原子力推進とするのか?通常動力とするのか? 通常動力であれば、数千億~の建造費と年間数百億の維持管理費(船体のみ) これに、搭載機の開発・維持費 整備期間中の戦力空白を避けるには最低3~4艦は必要だし、空母を裸で置くわけにも行かず随行艦艇の増備・・・・・ 建造費を除いても、今の防衛予算を倍増させなければ無理。 そんだけの費用をかけて、どこにもって行くのか? 自衛隊である以上西太平洋から離れるのは難しいだろうし・・・ 中華な国のように、軍人さんの満足のためにバカ高い玩具を持っても仕方が無い。 ちなみに、そこそこ真っ当な艦は、英国も仏国も運用している。 あれ?英国は緊縮財政の影響で今現在は空白期間中か?
お礼
ご回答ありがとうございます。一艦だけではだめなのですね。
お礼
具体的な金額のご回答ありがとうございます。一隻だけで224億円ですか。 想像以上に空母とはお金がかかるものだと思いました。