御質問を拝見しました。
今を去ること10数年以上も前に法学部法律学科を卒業しました。
恐らくどこの大学でも必須の民法、憲法、刑法に関してちょっと書いてみます。
No.2の方と同様「法学入門」など読んだところで何の役にも立ちません。
ただ、私が曲がりなりにも勉強したのでこれは、比較的いいかな・・・と思ったのに
「民法案内 1 私法の道しるべ」我妻榮 著(勁草書房)
と言うのがあります。見てもわかるとおり民法の本です。
しかし、下手な法学入門などよりもよほど法律の本質を説いて
いるように思えます。私も「あぁ、法律とはこんなものか・・・」と
漠然とではありますが当時、把握した記憶があります。
この著者「我妻榮」は今後、入学されて民法を勉強をされるときに
頻繁に登場する民法学の大家です。
憲法は高校までの政治・経済の延長と思って臨むと手痛い目にあいますよ。
憲法の性格は間口が広く奥行きが広いので宛ら時事放談でも聞いているようでした。
1,000円前後の新書で憲法というものの概略を把握しておくとよいかもしれません。
刑法、特に総論は「何故、人が人を罰することが出来るのか?」など今、思い返すと何か
哲学のようなものを感じました。
刑法そのもの勉強も大事なのですが併せて哲学、歴史学、社会学、文学
など幅広く本を読むとより理解が深まると思います。この辺りは一般教養科目での選択
が出来るのでその辺りの兼ね合いも含めて選択していってもいいと思います。
刑法はとりわけ色々な要素が絡んでいたように感じました。
最後になりますが、法律学は社会科学つまり社会を対象にした学問です。
敢えて言うまでもありませんが、新聞には、必ず目を通して世間で起こる色々な
法律絡みの事件には興味を持って読み、それに関して自分はどのように考える
のか?と言う訓練を積んでいくことをお勧めします。
有益な4年になり卒業する時に胸を張って「法学部卒だ!」と言えることを
祈っております。