- ベストアンサー
電車の台車について
- 新幹線0系の台車はミンデンドイツ型の亜種で、最近はほとんど見かけなくなっている。
- ミンデン型、アルストム型、シュリーレン型の台車が話題になっているが、どのタイプが高速で安定した走行ができるのか疑問である。
- 最近はボルスタレス台車が目立つが、その利点について知りたい。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
ミンデンドイツ台車は台枠が大きくなるのでその分重量がかさみます。車輪を両側から押さえるような当面ブレーキの時代からディスクブレーキや電制主体になったことで台車枠のオーバーハングを押さえて台車自体を軽量化する方向になったからだと思います。 阪急9000のようなモノリンク式の軸箱支持方式は単純なアルストムタイプではなく、川重のOK台車のような軸梁式台車とアルストムのの混合形態に分類すべきだと思います。 アルストムや最近のモノリンクの場合、ピボット部分にゴムブシュを使用することで台車の運動自由度が大きくなり、減衰効果も期待できます。ミンデンタイプの場合、別にオイルダンパーを使用しないと減衰が実現できず、結果、S形ミンデンでも重量的に不利なのではないかと考えます。 結局台車というのは枕バネ下重量ですから、軌道破壊を考えれば、出来るだけ軽量化したいのです。軸箱支持方式に関しては、軌道破壊に直結する軸バネ下重量ですからさらに軽量化が重要です。 で、台車のデザインというのは、バネ下の軽量化を求めつつ、走行安全性の低下につながる一軸蛇行を防止できるような方式が求められます。また、旧来の摺動式の軸箱守のような摺動部があるとメンテナンスが必要なのでそれはなくしたい(シュリーレンの場合は円筒軸箱守の摺動部を油浸にしてこれを軽減しつつ、ダンパー効果を実現)などの要求要素があります。 なお、別の理由として、台車メーカーの特許関係もあります。シュリーレンが近畿車輛の独壇場になっているようなことですね。 どれが乗り心地がよいかは、軌道状態や車両重量、電動車か付随車かで変わりますから、一般解はないのでは ボルスタレス台車はボルスタ(枕梁)を廃した台車ですが、従来枕梁や揺れ枕が受け持っていた上下方向、左右方向の自由度を、現在のボルスタレス台車ではダイヤフラム形空気バネの横剛性によって負担する方式です。台車が簡便で重量は小さくなります。 ただ、台車(それ以外についても)については、特に私鉄(特に京急や阪急など)はこだわりがあり、一概に軽量化だけで語れない面もあります。
その他の回答 (1)
- TooManyBugs
- ベストアンサー率27% (1472/5321)
流行と言ってしまえばそれまでですが。 ミンデンドイツ型は元来客車用に開発されたものなので軸距にくらべ全長が大きくなることや電車用としてはブレーキの取り回しやモーターの取付などに難しさが有ることがあり。無摺動でメンテナンスが楽と思われたが板バネの材質や取付などでメンテナンスに困難な点があったようです。 >9000系になって、それがアルストムタイプに変わっていますよね。 アルストムタイプでは有りませんモノリンク型です。 アルストム型はもともと機関車用に開発されたもので軸箱を上下にずれた位置のリンクで台車枠に取り付けることにより軸重の変動を防止する構造になっているものです。 台車以外の要素(線路状態、動力方式など)との絡みもありますし軸箱の保持方式のみで性能が決定されるのではないのでどの方式が良いかは決められません。 ボルスタレス台車の利点は部品点数を少なくできることと、直進側に復元力が有ることですが後者は同時にデメリットでもあることから東京メトロのようにボルスタ台車に戻る事業者もあります。
お礼
回答ありがとうございました。
お礼
ミンデンドイツは元々UIC規格の客車用ですからね25m車両用ですよね。18mクラスの電車には やはりサイズ面で問題がありそうですね。FS345 などやはり大きすぎてバランスが悪く見えます。 貴殿の説明どおり私はアルストム型は優秀な構造だと認識しています。確かにオイルダンパを ウイングバネの中に仕込んだシュリーレン型は良いとは重いますが近車オンリーというのが、 気に入りませんね。阪急9000系の台車がアルストム型ではないことは、一見して分かりますが、 リンクタイプはミンデンタイプではありませんからね。そういや川崎のOKタイプは中々 乗り心地も優れていると感じますね。 乗り心地に関しては台車のみでは語れませんから、なんとも言えませんけどね。 ボルスタレス台車に関しては軽量化に関する恩恵は大きいですが、例の尼崎の事故の様に ナローゲージの車両には採用すべきでないと思っています。 色々な見地からの回等ありがとうございました。