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回転運動の運動エネルギーについて困っています
- 回転運動の運動エネルギーについてよく分からないところがあり困っています。
- 剛体の回転中心における慣性モーメントと回転エネルギーの関係について理解できません。
- なぜ回転の運動エネルギーに第2項が現れるのか分かりません。
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この後は質問者さんのレスポンスを待ちたいと思いますが・・・・ >解答がこれを回転エネルギーの方に入れて並進と回転の分離ができているという表現をしているのはおかしいのです。 回転しない、つまり、角θを一定に保ったままの運動で現れない項を、「回転することによって生じてくる項」という意味で回転のエネルギーとしてまとめただけだと思いますが、そんなにおかしいですか? #1にしたがって計算すれば、重心運動の運動エネルギー は (1/2) M [ (V + (l/2)θ'cosθ)^2 + ((l/2)θ'sinθ)^2 ] になります。このまま解釈すれば意味は明確です。 クロスタームと称しているものはこれの水平成分から出てくるもので、水平成分にはO点まわりの回転による成分とO点の並進による成分の二つが共に寄与しているので、そのクロスタームが出てくるのは当たり前です。 これを展開して分割し、 (1/2) M [ V^2 + V l θ'cosθ + (l^2/4)θ'^2(cosθ)^2 + (l^2/4)θ'^2(sinθ)^2 ] =(1/2) M [ V^2 + V l θ'cosθ + (l^2/4)θ'^2 ] =(1/2) M V^2 + (1/2) M V l θ'cosθ + (1/8) M l^2 θ'^2 この最後の項を回転のエネルギー(1/2)(1/12)Ml^2 θ'^2 = (1/24)M l^2 θ'^2 とあわせて (1/8) M l^2 θ'^2 + (1/24)M l^2 θ'^2 = (1/2) [(1/3)Ml^2 ] θ'^2 と書き直してしまうから意味不明な項が残るんです。 速さVで動いている台から相対速度uで質量mの質点を打ちだしたときに、質点の運動エネルギーは (1/2)m (V+u)^2 = (1/2) mV^2 + mVu + (1/2)mu^2 で、ここからmVuだけとり出してこのクロスタームにどういう意味があるかといわれても困るでしょう。 それと同じことです。
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- htms42
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#6 >#1の計算でも#3と同じ結果になっていることはすぐに確認できます。 #3では回転運動が分離できていないという結果になっています。 分離できていないというよりは意味のよく分からないクロス項が出てきていると言う方がいいでしょう。 それと同じ結果が出てくるということは#1でやってもやはり意味はハッキリしないということになるようです。確かに重心の運動と重心周りの運動に分離することはできますが重心の運動の表現の中にωやθが入ってきているのですから見やすくなっているというわけではありません。 元々の質問はこの式の意味についてでした。 計算したら出ましたということ以上のことが言えるといいのですが、・・・ (重心座標と相対座標で書き下す方が機械的に出すことができるという利点はありそうです。) 元々の質問文の中に書かれている式はO点周りの回転になっています。 慣性モーメントの値はO点周りのものです。O点周りの回転のエネルギーになります。 mv^2/2は回転が無いとした時の棒の運動エネルギーです。(回転が無いとした時の重心の運動エネルギーだと言っても同じです。しかし回転運動と重心運動を分離した時の重心の運動エネルギーには等しくありません。重心自体が回転するのですから当然です。) 残りの一つの項 mLvωcosθ/2 の意味が分からないというのが元々の質問でした。(私にもわかりません。)解答がこれを回転エネルギーの方に入れて並進と回転の分離ができているという表現をしているのはおかしいのです。この項は分離できていないことによるクロス項です。重心の座標と重心に対する座標で書きなおせば 重心の運動を表す項の中に含まれてしまいます。慣性モーメントの値も変化します。θが含まれているから回転エネルギーの方に含まれるものだという扱いに「?」が付きます。(O点の周りを回転する場合の慣性モーメントと重心周りの回転の慣性モーメントとは4倍の違いがあります。) #7 >この場合には固定点まわりで考えるのが簡単です。 今考えているのは固定点周りの運動ではありません。 棒の一端が等速度運動をしている場合です。 固定点周りの剛体の回転であれば回転しかないのですから分離の必要がないのは当然です。
- hitokotonusi
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#4に補足です。 #4は回転運動を分離する必要がある場合の話で,普通の剛体振り子のように動かない固定点(というのも変な表現ですが)の場合は,運動を分離する必要がそもそもないので,この場合には固定点まわりで考えるのが簡単です。
- hitokotonusi
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束縛があろうがなかろうが,運動エネルギーはその瞬間の速度だけで決まるので,何もかわることはありません。速度さえわかれば,拘束力を含め,どこにどんな力が働いているかという情報は不要で(導出の過程に入れる余地がない),このような問題の場合,各点の速度は運動学のみで決まります。実際,#3でも使っているのは力ではなく,相対速度を使った運動学の関係だけで,#3の速度Vが拘束によって与えられているものか,拘束のない自然な運動によってきまる速度なのかによらず同じ結果です。 #1の計算でも#3と同じ結果になっていることはすぐに確認できます。
- htms42
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#4さま 「Oが等速度vで運動する」という束縛条件のある場合について 重心を基準とすれば並進と回転が分離できるという表現を導いてあげて下さい。 私にはできません。
- hitokotonusi
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#1ですが,補足しておきます。 剛体の運動エネルギーは,重心を基準点に選んだときだけ並進と回転に分離できるので, ・運動エネルギーを求める場合は重心を基準に取る ことが基本です。面倒な計算をしたくなければこう覚えてください。 重心の位置を基準にとれば,どんな場合でも剛体の運動エネルギーは A. 重心の位置にある質点(質量は剛体に等しい)の運動エネルギー B. 重心まわりの剛体の回転エネルギー の和で書けます。 角運動量も重心を基準点に選んだときだけ分離が可能なので,これも重心を基準に選ぶのが基本です。 角運動量と運動エネルギー以外であれば,どの点を基準にとっても等価な形で運動は記述できますので,都合のいいように基点をとってかまいません。 念のためですが,どの点を基準に選んでも剛体の角速度は等しいということも基本ですから押さえておいてください。
- htms42
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#2です。 #2の後半で書いたような場面で考えよということのようです。 棒の端Oが等速度運動をするような束縛があるという場合です。 従って重心運動とその周りの回転という枠組みで考えるのは不適当です。 Oの運動を基準にしてOの周りの運動を考えることになります。 Oの運動を維持するためには外部との間でエネルギーの移動が必要です。棒のエネルギーは一定ではありません。回転の中心に対する位置(角度)によって変動します。 念のためにいきなり結果を出すのではなくて棒を質点の集まりとして計算してみましょう。 Oの速度をVとします。 i番目の質点の質量をmi、速度をviとします。Σmi=mです。 Oに対する速度をuiとします。ui=vi-V です。(ベクトルの矢印を省いています。) 棒の運動エネルギーをEとします。 2E=Σmivi^2 =Σmi(ui+V)^2 =ΣmiV^2+2Σmi(uiV)+Σmi(ui)^2 棒の各部分を質点と考えています。各質点はOを中心とする回転運動をやっています。 uiは棒に垂直です。uiとVの内積はuiVcosθになります。 (ここからui、Vはスカラーになります。) 質点のOからの距離をri、棒の回転の角速度をω(=θ')とします。 ui=riωです。 2E=mV^2+2VωcosθΣmiri+ω^2Σmi(ri)^2 =mV^2+2Vωcosθm(L/2)+mω^2L^2/3 E=mV^2/2+VωcosθmL/2+mω^2L^2/6 重心の運動と重心の周りの運動という変形をやっているのではなくて 棒の端の点の運動とその周りの運動という変形です。 回転と並進という分離ができているのではありません。 回転運動と並進運動が分離できるという立場で解答が書かれていることが混乱のもとになっているようです。 クロス項がありますから分離できていないのです。 θを含む項をすべて回転だとしているのはおかしいですね。第2項にはVとθの両方が入っています。 分離できるのであればVが入ってきてはいけないのです。
- htms42
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問題文がおかしいのか何か条件が抜けているのかのどちらかではないでしょうか。 >[並進運動] Tr= (1/2)・m・v^2 となるのは理解できます. これは成り立ちません。 #1にも書かれているようにvは棒の重心速度ではないからです。 O点で何か束縛力が働いているのでない限り、Oは一定の速度vで運動することはあり得ません。 外力が働いていなければ重心の運動が等速度運動になります。 その場合、棒の端の点Oのある瞬間での速度がvであったという設定になります。 問題文の場面設定 >長さl,質量mの一様な剛体棒の一端Oが速度vで水平に移動し,そのO点を中心に角速度(θ')で回転している. これだと重心が回転運動をしていることになります。Oが等速度運動をしているという設定であればレールの上にある台車に取り付けられている棒を考えないとダメでしょう。台車には駆動装置が付いていて等速度で運動するように設定されているという場面です。これを解くのは難しいと思います。
- hitokotonusi
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重心はO点から見て速さ(l/2)θ'で円運動しているので,O点から見て 水平方向に(l/2)θ'cosθ 鉛直方向に(l/2)θ'sinθ の速さを持っています。O点自身が水平にVの速さを持っているので重心の水平方向の速さは V + (l/2)θ'cosθ です。これから重心の運動エネルギーを計算し,重心まわりの回転のエネルギーを加えます。 ('は時間微分をあらわす)
お礼
ありがとうございました。 重心の運動エネルギーと回転によるエネルギーを合わせるとこの式が出てくるんですね。 今まで、運動エネルギーの出し方で、y方向の速度成分((l/2)θ'sinθ)を入れずに、 x方向の速度成分(V + (l/2)θ'cosθ)のみで計算してしまっていました。 おかげでスッキリしました。