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徳川家康が書いた手紙の訳をお願いできませんか?

自分で訳してみたものの全文は訳せなかったので投稿してみましたm(;_;)m 図々しくて申し訳ないですが、もし良ければ日本史に詳しい方がいましたら以下の文の訳をよろしくお願いします。>< 「徳川家康書状」 天正13年 捨月2日  ~嶋津修理大夫殿~ 関東惣無事の儀に付いて、羽柴方より此くの申し来たり候。 其の趣き先書に申し入れ候間、只今朝比奈弥太郎持ち為され、御披露の為これを進らせ候。 好々御勘弁を隊げられ、御報に示し預かるべく候。 此の通り氏直へも申し達すべく候処、御在陣の儀に候の条、様子御陣へ付け届けられ、然るべく候様專要に候。 委細弥太郎口上に申し上げ含め候。 恐々謹言。

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  • fumkum
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回答No.2

天正13(1585)年10月2日  嶋津(島津)修理大夫(義久・後の龍伯・島津家当主)殿 関東惣無事令のことについて、羽柴(秀吉)側からこのように申してきました。その趣旨は前の手紙で申し上げてございますから、今回は朝比奈弥太郎に特に(羽柴側の手紙を)持たせて、お見せするためにこれを進上いたします。非常に良いご決断をなされられ、ご返事に示していただけますようにお願いいたします。 この通りに(娘婿である北条)氏直にも申し届くようにいたしたところ、ご出陣とのことでございましたので、事情は出陣先に付け届け、立派になされることが肝要でございます。 詳しくは弥太郎が口頭で申し上げるように(弥太郎に言い)含めてございます。 *為し=動詞の連用形について、ことさらに~、特に~、いかにも~である *好好=非常に良い *勘弁=考えてことを決める。勘弁する。 *「様子御陣へ付け届けられ、然るべく候様專要に候。」の部分は主語がはっきりしません。「御陣」を氏直の陣として訳しましたが、義久を主語として、氏直の出陣の事情を義久の陣に付け届け、とした方がよいかもしれません。特に「然るべく候様專要に候。」の部分は少し唐突のように思われます。 天正13年は7月に秀吉が関白に就任し、10月に九州の惣無事令を発しています。しかし、これは九州の戦闘停止を命じているのであって、関東・奥州の惣無事令は翌年以降(定説がなく確定していない)に出されているので、少し違うようですが、九州惣無事令にある「仍関東不残奥州果迄被任倫命、天下静謐処」の文言を言ってのことかもしれません。 「"就勅定染筆候、仍関東不残奥州果迄被任倫命、天下静謐処、九州事于今鉾楯儀、不可然候条、国. 郡境目相論、互存分之儀被聞召届、追而可被仰出候、先敵味方共双方可相止弓箭旨、叡慮候"」 さて、天正13年は前年の12年に小牧・長久手の戦いにより家康・織田信雄連合軍と秀吉軍が戦い、11月に和睦が成立した年になります。これから14年10月に家康が上洛して秀吉に膝を屈するまでの間のにらみ合い・外交合戦の時期になります。家康は天正11年に娘の督姫を北条氏直に嫁がせ、德川・北条同盟を結んでいましたが、北陸の佐々成政、紀州の雑賀衆・根来衆、四国の長曽我部元親とも結んで秀吉に対抗していましたが、13年には4月に雑賀衆・根来衆が、8月には長曽我部元親が秀吉に屈服し、家康の秀吉包囲網に穴が開いた状況に陥ります。しかし、九州では島津氏が勢力を急激に伸張させ(九州惣無事令を発した秀吉にすれば反抗)、九州統一に近づいていましたので、家康としては島津氏と結ぶことは重要事項であったことと思います。 以上、参考まで。

  • fujic-1990
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回答No.1

こんな古文書(こぶんしょ:まだこもんじょの域まで行っていない)もあったのですね。  しかし、質問者さんは一体なにをなさっている方なのでしょう?  学生さんがこんなのを調べているとは思えないので、最初は生涯学習などの講座資料かと思ったりもしましたが、こんなにたくさん資料をお持ちとすると、プロの方?  この方面のプロの方だったりすると、これまでの拙文を見て笑っていらしたとか?  そんなふうに思うと、当方まったくの素人ですので、不安、というか、ちょっとばかし馬鹿馬鹿しくなりつつあります。 ---- ★ 「徳川家康書状」 天正13年 捨月2日  ~嶋津修理大夫殿~  ※ 「捨月」なんてのは聞いたことがない。「拾」の誤りでしょう。→ 10月2日  ※ 嶋津は薩摩の島津でしょう。 ★ 関東惣無事の儀に付いて、羽柴方より此くの申し来たり候。  「関東惣無事令」について、羽柴がたより、このように言ってきました。  ※ 関東惣無事令は秀吉が出した法令です。たしか、関東から東北方面の戦を全部やめろ、という命令だったように思います。 ★ 其の趣き先書に申し入れ候間、  その趣旨は先に書面で申し入れがあったのですが ★ 只今朝比奈弥太郎持ち為され、御披露の為これを進らせ候。  だだいま、朝比奈弥太郎殿が持ってこられて、お披露目のため、これを提出されました。 ★ 好々御勘弁を隊げられ、御報に示し預かるべく候。 <かなり意訳:間違いの可能性大>  益々、工夫を重ねられて、この知らせに模範として関わるべきでしょう。  ※ 「好き好き」では意味が通らないので、勝手に「益々」と解釈  ※ 隊 → 遂? ★ 此の通り氏直へも申し達すべく候処、  この通り、北条氏直へも言い渡すべきところですが、 ★ 御在陣の儀に候の条、様子御陣へ付け届けられ、然るべく候様專要に候。  いま対陣のさいちゅうですから、事情を(北条の)陣へ届けられ、やるべきことをするのがきわめて大切でしょう。 ★ 委細弥太郎口上に申し上げ含め候。  なお、詳細は弥太郎が口頭で申し上げるよう言い含めてあります。 ★ 恐々謹言。  おそれながら謹んで申し上げます。(手紙の丁寧な結び)