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質問:貿易の信用状取引において為替手形を作る理由
- 信用状取引において、為替手形を用意する理由が分かりません。
- 船積書類には、B/Lが含まれています。B/Lは有価証券なので、それ自体に金銭価値があります。
- 為替手形は、輸入者が銀行に支払い義務を果たすため、B/Lが添えられていることにより信用されるのだと思います。しかし、具体的な処理の流れについてはわかりません。
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こんにちは 引き続き「graf_」です 大切なことをお忘れなご様子なので、まとめておきましょう。 1、銀行割引時※ただし割引料を除く 銀行 +B/L -現金 ※未引受為替手形は無価値なので経済的な利得はなし 輸出者 +現金 -B/L 2、輸入者引受時 銀行 -B/L +引受済み為替手形 輸入者 +B/L -為替手形引受 です。 これで、どの取引についても誰も損をしていないことが明らかになると思います。 予想2が正解ですね。 割引時に、この為替手形は無価値です。ただし、破談の場合輸出者は返済を要求されます。
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- graf_
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おはようございます 引き続き「graf_」です 銀行のただ逃げの件ですが、以前書きましたとおり、割引時に銀行が手形を買い取っていますので、問題は無いと思われます。
お礼
「割引時に銀行が手形を買い取っていますので、問題は無い」というのは、以下のような意味だと思います。 例えば額面10万円のB/Lがあって、銀行に買い取ってもらう場合は額面10万円の為替手形をつくってB/Lとともに銀行に持っていき、10万円で買い取ってもらう。輸出者はここで手続き終了なので問題はない。 しかし、銀行には10万円の価値を持つ有価証券であるB/Lと、同じく10万円の価値を持つ為替手形を持っていったのだから、あわせて20万円で買い取ってもらうのが数学的には正しい計算です。 おそらく輸入者は、10万円のB/Lと、同じく10万円の為替手形の二つを取り立てられることになると思います。あわせて20万円払うことになります。 でも現実にはいずれも10万円で済むのではないかと思います。 これはなぜなのでしょうか。 最初からB/Lを有価証券にしないでただの引換証にすれば良いのに、なぜわざわざ有価証券なのでしょうか。それでは為替手形の担保にならないと言うなら、なぜB/Lとは別に為替手形まで発行しなくてはならないのでしょうか。 聞いてばかりも申し訳ないので、予想してみました。 どれが正解でしょうか。 予想1.B/Lは有価証券ではない B/Lは有価証券ではないので、それ自体に価値はなくB/Lのみで取立てするのは不可能である 予想2.為替手形は単体では価値がない 為替手形は、支払い根拠となるB/Lや他の約束手形が付属していなければ有価証券として機能しない 予想3.B/Lと同時渡し 輸入者が、B/L買取時に為替手形とあわて10万円で渡すよう要求する。要求し忘れた場合、後から為替手形の取立てを別途受けて倍払わされてもやむを得ない。 予想4.支払い済み印をうつ 銀行は、B/Lを輸入者に支払わせた時点で為替手形に「代金回収済み」のような書き込みをする。銀行が故意かうっかり書き込み忘れた場合は、輸入者が後から為替手形の取立てを別途受けて倍払わされてもやむを得ない もし予想3か4が正解であれば、輸入者が倍払わされることを心配せずに済むように、輸出者(私)は為替手形を作る際に、対応するB/L番号などを明記してあげようと思いました。そうすれば、もし銀行が為替手形のみで取り立てようとしても対応するB/Lがない点をついて手形裁判で勝つ見込みができます。 ・・もしかして、為替手形にはそうした番号を書き込む欄が最初からあるのでしょうか。
- graf_
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こんばんは 引き続き「graf_」です。 まず、簿記上の手形取引ですが、基本的に署名捺印により引受(支払義務)がされます。 ただし、貿易の場合署名の手間が問題なので、引受の変わりにB/Lを預けるようです。 ※貿易のときの手形を「荷」為替手形と呼びます。 さて、気になって調べたところ、為替手形の添付の無い信用状もあるようです。 ですので、代金取立ての手段として為替手形を選んでいるというのが適当なようです。 また、「荷」為替手形は、引受がない状態で振り出され、割り引かれます。 このときの「荷」為替手形は、支払人が決まっていない状態です。 ですので、経済的にはやはりB/Lを銀行が買い取ったような形だと思われます。 それでは何故、為替手形を用いるのかというと、相手が引き受けなかった場合、または引き受けたけど支払わなかった場合、割引人である輸出者が手形の支払人となるからだと思われます。 こうすることで、銀行は担保の処分リスクを回避することができます。(商品を処分しなくても、商品を返す代わりに手形代金を支払えといえる) それと、現金に比べて手形決済の送金のほうがコストが安いこともあると思われます。 最後に「為替」について説明します。 為替は現代語だと「交換」(Exchange)という意味です。外国為替=外国通貨の交換。 何を交換するかというと、証書と現金を交換します。 あるところで、お金を払って証書をもらい。 あるところで、証書をあげてお金をもらう。 これが為替です。 なので、必然的に送金の手段ということが理解できると思います。 これを「手形」と組み合わせてみますと、「自分が払うと約束した証書(手形)を相手に送る」という具合になります。 ですので、払う側から受け取る側へというのが通常の使い道なのですが、貿易の場合、払う側から行うと払う側のリスク(遠方さ)が大きすぎるので問題です。 そこで、貿易の手形は受け取る側が記入したものを払う側に送るというシステムになっているのですが。それをまた受け取るほうへというのでは手間が大きすぎます。そこで、「銀行システム」を利用します。 受け取る側は、もし払う側が払ってくれなかったら私が返します(=手形の割引)。だから、払う側からお金をもらう手続き(=手形の引受)をお願いします。といった具合です。 これを、商品(B/L)の流れの上で行うことにより、ただ逃げのリスクを抑えているという寸法です。
お礼
分かりやすい説明有り難うございます。確かに現金送ると日数がかかりますもんね。 為替手形をつけるのは、輸入者が倒産したりした場合に、銀行が自分で貨物を競売にかけるような手間や目減りを無くすため、ということですね。多分輸出者に「B/Lが売れなかった場合は買取額をお返しします」と一筆書かせても同じことだけど、為替手形の形にするほうがより確実ということなんですかね。 ところで、銀行が悪人だったとします。 B/Lと為替手形を買い取った後、輸出者にまずB/Lだけを売り、後日何食わぬ顔で為替手形の取立てを別途行う(輸出者が倍額払わされる)、というような事態は起こらないのでしょうか。 B/Lも為替手形もそれぞれ有価証券なので、それぞれ取立て可能だと思うのですが、何かこうした悪行を防ぐ仕組みがあるのでしょうか。 質問がしつこくてすみません・・
- graf_
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こんばんは 貿易実務は未経験ですが、簿記の知識がありますのでご一読。 銀行の立場から見ますと、銀行は代金の回収を依頼されることになります。 つまり、銀行は輸出業者の代わりに、商品(B/L)を現金に変えることが仕事になります。 よって、銀行は「B/L(商品)」を預かって、代金を回収(現金をもらう or 手形を引き受けさせる)することになります。 さらに俗に言うと、銀行は輸出業者から「買い手に商品をあげる代わりに、買い手にこの証文(為替手形)に署名させておくれ」と頼まれているということです。 そして、頼まれた銀行は、買い手の国の銀行にそれを頼み、買い手の国の銀行は「商品(B/L)がほしけりゃこの証文(為替手形)にサインしな」と買い手に迫るわけです。 実務では手形の割引=手数料という感じなので、銀行は輸出業者から頼まれたときに「私は回収のプロですから代金は先に差し上げます。ただし手数料(割引料)は引かせてもらいますよ。」ていう感じで手形の割引を行っているのです。 そして、銀行は代金回収に失敗しても商品(B/L)が残るので痛手は少ない。という算段になります。 もしかすると、銀行がB/Lを買って、他人に売りつけるという感じでもあながち間違いではないかもしれません。
お礼
有り難うございます。 読ませていただいた印象だと、為替手形は不要で、B/Lだけ銀行に買い取ってもらえばよさそうな感じがします。 簿記にお詳しいということでぜひ「為替」そのものについて伺いたいのですが、貿易以外の為替では、振出人は、引受人に、受取人に額面の金額を支払うとという同意を取ってから為替を発行すると思います。この「同意を取ってある」ことはどうやって確認するのでしょうか。ひょっとして、引受人が振出人に対して借りている借金の証書を添えるのでしょうか。 もしかして為替を振り出すには、引受人が支払いと引き換えに受け取る何がしかの有価証券が必ず添えられるものなのでしょうか。
お礼
引き受けないと価値がない!! そういうことか! ようやく理解しました。 為替手形用紙自体に価値があるのだと思ってました。だから為替手形を発行しようと思ったら、例えば10万円なら銀行で10万円の為替手形用紙を買って、それに記入するのだと思ってました。 「有価証券」というのは紙自体に価値があると何かで読んだのですが、そういう意味の「紙自体」じゃなかったんですね! graf_さん、本当に有り難うございました。