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善光寺と鳩との関係について
長野県の善光寺の山門の額にある「善光寺」の文字は鳩文字といわれ、善光寺の「善」に二羽、「光」に二羽、「寺」に一羽、計五羽の鳩形が隠れています。 ところが、牛と善光寺の関係は、有名な昔話の逸話からわかるのですが、善光寺と鳩とのご縁というか、ゆかり、関係についての記述が調べてもわかりません。 どうして、鳩なんでしょう? ご存知の方、ご回答よろしくお願いします。
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こんにちは。 私は、自称「歴史作家」です。 >>どうして、鳩なんでしょう? 中国では鳩(鳥類)を放つと「幸運」が訪れるという民間信仰があり、祭事、祝い事の際には鳩を放つ習慣があった。 これは、旧約聖書のノアの箱舟の伝説に由来している。ノアは47日目にカラスを放ったが、まだ水が乾く前であったからすぐに戻ってきた。鳩を放ったところ、オリーブの葉をくわえて戻ってきた。これによりノアは水が引き始めたことを知ったという。 そこからオリーブと共に鳩は平和の象徴とされている。 この言い伝えがシルクロードを経て中国に伝わったとされている。 そして、中国の民間信仰で慶事の象徴とされる「鳩信仰」が日本に伝わり、皇極天皇3年(644年)の善光寺創建と同時に鳩をモチーフにした「額」が掲げられました。 また、後年善光寺では鳩の餌付けにより参道には多くの「餌」を売る店が建ち並び、多くの鳩が飛来し大切にされていました。 しかし、近年では鳩の糞害が建物の銅板などを侵食してしまうため「餌」を売る店は禁止されている。