Everyday English, スピードラーニングといった英語教材は、あくまでも聞くだけの教材であって、もしあなたが英語でのコミュニケーション能力を養いたいと思っているのでしたら、やめたほうがいいでしょう。
英語業界は大きく分けて2種類あります。インプット分野とアウトプット分野です。
インプット分野はいわゆる学習教材販売で、このエブリディイングリッシュもその一つです。聞くと読むはインプット、書く、話すはアウトプットです。
アウトプット分野には、英会話スクールとオンライン英会話があります。これは、インプット学習で得た知識を使って、自分の言いたいことを英語で表現することです。
英会話の上達は、基本的な英語知識をインプット学習で備え、それをアウトプット練習で口から出すことが全てです。赤ん坊には、インプット学習なしに、眼で見て、耳で聞くだけで覚えてしまう語学習得能力が備わっています。しかし、それには臨界期があり、5歳くらいから、どんどん退化して行き、思春期までには、ほとんどなくなってしまいます。(下に書かれているとおりです)
従来より、インプット分野の教材は、日本人がリーディングとリスニングができるように作られたもので、話す方は英会話スクールに任せていたのですが、最近、グローバル化の波が押し寄せ、英会話能力の必要性が再認識されるにいたって、これらの、インプット分野の教材会社が、自社の製品で英語が話せるようになると誇大広告をし始めたのです。
下に書かれているように、大人が赤ん坊のように英語を吸収できることは、100%ありえません。また、石川遼が英語を話せるようになったのは、スピードラーニングを聞き流していたからでなく、何時間も何時間も外国人とゴルフを一緒にしながら、必要に迫られて英語を話している(アウトプットしている)内に話せるようになったのです。
最も馬鹿げているのは、石川遼は、「聞き流すだけで話せるようになった」と言っても、「ゴルフのビデオを何時間も見ていれば僕のようにゴルフができるようになる」とは絶対にいいません。だれだって、練習もしないでソファに寝転んでいて上手くなるようなものがあるはずはないことなど、わかっています。しかし、こと英語に関して言えば、恐ろしいほど多くの人が、「赤ん坊のように覚える」とか「聞き流すだけで身に着く」というおとぎ話を信じているのです。
「ピアノの演奏を聴いているだけで、指が勝手に動き出した」と言われたら、あなたは信じますか? 世の中に、練習をしないで上手くなるものなどありません。このような、誇大広告で売り上げを上げている教材より、本当に身につく教材はたくさんあります。英会話がもくてきなら、本当にアウトプットのできる教材を見つけないとおカネの無駄になります。
補足
最も馬鹿げているのは、石川遼は、「聞き流すだけで話せるようになった」と言っても、「ゴルフのビデオを何時間も見ていれば僕のようにゴルフができるようになる」とは絶対にいいません。