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原子爆弾の殺傷力について
- 原子爆弾の殺傷力についての順序付けは、熱戦、爆風、放射線、放射性物質の順番です。
- 放射性物質による殺傷力が特に長期的に及ぶため、放射戦の方が殺傷力が高いとされています。
- 中性子爆弾ではないため、熱戦や爆風の威力の方が放射線を上回る可能性があります。
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結論から申しあげると「核爆弾の威力によるだろう。」というのが妥当な答えかと思います。 核爆発から出る熱線・爆風・放射線については、研究によって、 核爆弾の威力から、おおよその加害半径が推定できるようになっています。 以下のURLの下段にある要約表を参照してください。 ある威力・ある高度で核爆発があった場合の被害半径が一覧になっています。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E7%88%86%E7%99%BA%E3%81%AE%E5%8A%B9%E6%9E%9C (なお、広島の原爆「リトルボーイ」の場合、威力は15~20キロトン(kT)で、爆発高度は当時の軍のマニュアルから567mに設定されていただろうといわれています。) この概要表から分かることは、威力が上がるほど、爆風・熱線の加害半径の方が放射線の加害半径よりも大きくなる、ということです。 20kTでは、だいたい爆風・熱線・放射線とも大体半径数kmですが、20MT(つまり威力1000倍)では、爆風・熱線は10倍の数十kmになるのに、放射線は数kmのオーダーのままです。 また、逆に広島よりも威力が低い1kTでは、放射線の加害半径の方が若干上回っているようにも見えます。 このように、核爆弾の加害半径は威力によって違うということです。 さて、質問主がURLで張られているデイビークロケットですが、これは20T(0.02kT)の出力しかありません。 前述の概要表のとおり、「威力が下がると、放射線の加害半径のほうが、爆風・熱線を上回る」傾向にあるならば、 Wikipediaの「殺傷要因の大半は放射線」というのも間違いではないと思います。 威力が小さいため、相対的に爆風・熱線よりも放射線の加害半径の方が大きくなった、ということなのだと思います。 なお、殺傷力の順序付けですが、推定は難しいものがあります。 (なにしろ実戦経験が2回しかないので。もちろん、広島と長崎です。) が、NHKが1998年に放送した「原爆投下・10秒の衝撃」という番組で、爆発直後の詳細なシミュレーションを行っています。 (参考→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8E%9F%E7%88%86%E6%8A%95%E4%B8%8B%E3%83%BB10%E7%A7%92%E3%81%AE%E8%A1%9D%E6%92%83) この番組では、「およそ被爆死亡者の20~30%が熱線による瞬間的なやけどが死因になっただろう」と分析しています。 (※ただし、直撃的にやけどで死んだのか、それともやけどを受けた後、予後が悪く死んだのかは番組を直接視聴していない自分には分かりません。) (詳しくは、前記URL「核爆発の効果」の「人体に対する相乗効果」参照) 以上、ご参考まで。
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- gadovoa
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>こうして開発計画は高い優先順位を与えられて開始された。 これは別に原爆の殺傷順位を述べたものではありません。 以下説明。 「歩兵部隊が手軽に運用できる大きさの核兵器を装備することは、NATO軍に比べ圧倒的に数的優位をもっていたソ連軍に対する抑止力として大いに期待され、威力が小さくとも通常兵器と同じように使える「手軽な核兵器」の開発が急務とされた。」 これが開発計画の優先順位です。 何か読み違えていると思います。ご確認ください。 また原爆の殺傷順位は(1)圧死 (2)熱線死 (3)爆風死です。 放射線自体は即死効果はありませんので二次的副産物と考えてよいかと思います。
お礼
ご回答ありがとうございます。しかし、 > 何か読み違えていると思います。ご確認ください。 しかし、私の質問を読み間違えられておられると思います。 私はここで、原子爆弾の持つ、熱戦、爆風、放射線の殺傷力の大きさの順序を質問しています。特に知りたいのが、熱戦、爆風の殺傷力と放射戦の殺傷力がどちらが大きいかを質問しています。
お礼
ご回答ありがとうございました。