• 締切済み

日本人のトイレへのこだわりの原因を知りたい。

  日本語学習者です。日本のトイレ文化に非常に興味があります。日本に短期滞在したことがありますが、どこへ行っても、同じようにトイレがきれいなのに感心しました。それは日本人のトイレに対する認識によるものだ思いますが、日本人にとってトイレってどういう空間でしょうか。昔からずっとトイレがこんなにきれいなのでしょうか。ぜひ教えてお願いします。失礼な言葉があったら、外国人だと思って許してください。  

みんなの回答

  • multi_pon
  • ベストアンサー率40% (240/589)
回答No.5

私の想像でお話します。 もちろん日本は湿気が多い気候ですからモノが腐敗しやすく不潔になりやすいという理由もあります。しかし気候の問題だけならば同じような気候の他の国でも同じような文化が育ったはずです。実際はそうではありませんね。 極端とも言える日本の清潔好きは宗教感からきていると思うのです。 日本には、特に「神道」には「穢れ(けがれ)」という考え方があります。 昔は死、病気、怪我、血、身分の低い人、女性の他様々なものが「穢れている」とされ、生活から排除されてきました。 「穢れ」は「汚れ」とは違って洗浄ではなく「清め」によって除去されるもの、精神的に感じる不潔感のようなもので災いをもたらすものと考えられました。 そのような考え方の延長で汚いものの代表とも言えるトイレを清潔にすることで穢れを祓っているのではないかと思います。 そしてトイレは神様が住んでいる神聖な場所にさえなりました。 トイレが綺麗であるということはトイレを管理している人(家人や建物のオーナー)がいかに穢れを排除し、清潔で清らかな場所にしようと努力しているか、という指標になっているのです。 ですからトイレが汚い家・レストラン・会社などは心遣いの行き届いおらず、だらしなく、発展性のない人が住んでいる(管理している)と考えられています。

cyh123
質問者

お礼

なるほど、本当にありがとうございました。

回答No.4

 「日本のトイレ文化」という観点で・・・。  日本は、昔から「くみ取り式」という方法でトイレを使用していました。欧米、特にヨーロッパでは、路上に捨てていたことが原因で伝染病が発生し、そのことから下水道の整備が行われた、と聞いたことがあります。アメリカもヨーロッパからの移民の知恵で、早くから都市部では下水道が整備されたようです。  一方日本では、糞尿を肥料として再利用していたため、江戸時代には糞尿を回収する仕事が既にあったとか。 ところが、ある程度貯めておくわけですから、やはり不衛生になってしまいますよね。においももちろんですが、ハエの発生などの問題もあります。ですから、いつもきれいにしておく必要があったのです。下水道が整備されていなかったことや、衛生面から、日本のトイレは家の外にあるのが一般的でした。  第二次世界大戦後、一気にアメリカの文化が日本に入ってきて、トイレが水洗式になったり、家の中に作られるようになったりしました。地方の農村部にも徐々に糞尿を肥料に使う慣習がなくなりました。やがて、日本も下水道が整備されてきて、トイレも和式の「しゃがむ」タイプから洋式の「座る」タイプが普及しました。  こういった歴史的背景の名残が、日本人の中に「トイレは常にきれいに」という意識だけ残ったのではないかと思います。 日本には「くさいものにはフタをしろ」ということわざがあります。昔から、実のところあまり好かれる場所ではありませんでした。だから、「便所(トイレ)を掃除すると心も美しくなる」とか、歌にもなりましたが「便所の神様が見ている」とかいうことを言って、積極的にきれいにしておくようにしていたのです。 「その家のトイレを見れば、家人の美意識がわかる」というのも、誰もが嫌がるトイレの掃除を積極的にするように考えられた言葉だと思います。  トイレに「フタ」があるのも、欧米の方から見たら、珍しいのではないでしょうか。公共のトイレにもフタがあるのは日本くらいだと、大げさに言う人もいるくらいですから。昔は和式のトイレにもフタがありました。においやハエの発生を防ぐためです。今はそんな心配はないのですが、なぜかフタはありますね(笑)。  また、「におい」に対する感覚も、欧米の、というよりは、白人の方々に比べると、とらえ方が若干違うと思います。それは体臭です。黄色人種でも、日本人は島国のため、肉類は牛や豚よりも魚を食べることの方が一般的でした。食文化や体質の違いなのでしょうか、日本人(黄色人種)は白人よりも体臭がきつくないのです(と言われています)。ですから、「香り」についても、体臭を感じさせないために香水の技術が発達した欧米に比べて、日本では平安時代以降は、あまり発達していません。平安時代は貴族の間で流行していましたが、当時は女性の髪が長かったにも関わらず、風呂に毎日入る、という習慣がなかったので、やはり体臭を感じさせないために「香をたく」ということが流行りました。  現代の日本では、トイレの芳香剤も「香り」をとても意識していますが、昔は香よりも防虫効果を重視していたので、ボール型をした防虫効果の強いものしかありませんでした。 と、少ない知識を掘り起こしてみました。間違いや不足がありましたらどなたか訂正と補足をお願い致します。 知ったかぶりをするつもりはありません。 日本の文化に興味を持って頂いたことが嬉しく、つい書いてみました。

cyh123
質問者

お礼

詳しいご回答ありがとうございます。とても参考になりました。

  • dogday
  • ベストアンサー率29% (2313/7949)
回答No.3

和式くみ取りトイレから、水洗洋式化した1980年代以降の話ですね。1980年にTOTOから洗浄便座ウォシュレットが発売されています。 それ以前のトイレは、ご不浄(ごふじょう)とか、憚り(はばかり)といった隠語が使われる暗く汚れた場所でした。 雪隠(せっちん)という言葉も過去には一般的でしたが、語源は諸説あってよくわかりません。 日本は下水施設の普及が遅かったので、トイレは水洗ではなくくみ取りで、汲みとった糞尿は畑の堆肥に使っていたので、長らく、母屋とは別に離れ小屋にトイレを作るのが一般的だったのです。 現在30代以上の年齢では知っている人が多いと思いますが、80年代に「便所の100ワット」という言葉があったのを思い出します。 「便所の100ワット」の意味は、狭いトイレに100w電球を使うように、無駄に性格が明るい賑やかな人のことを指します。 当時のトイレは、20wや40wの暗い場所だったのです。 ウォシュレットの普及の前に、日本では温泉旅行ブームが来て、 ちょうど土地バブル経済の時期で、家の新築や改築が盛んだったため、広い風呂や、洗髪もできるシャワー付き洗面台が流行しました。 また女性の一人暮らしが増えて、トイレ付きユニットバスも普及しました。ユニットバスの普及以前は、風呂なしのアパートが普通で銭湯の利用が一般的だったのです。1975年くらいまで「3日に一度は洗髪しましょう」というシャンプー広告がありました。 その水まわりの改造と一緒に、綺麗なトイレが出来上がっていったのです。 ただ、1900年代初頭、明治大正時代の男性用小便器などは、あさがおと呼ばれ、綺麗な植物の絵が書かれている陶器の便器が骨董品としていまだにあります。時期的にアール・ヌーボー様式が日本化されたようです。 糞尿が堆肥として売買できたので、綺麗な便器を作成し、汚い場所にも花が咲くようなセンスは昔からあるようです。

cyh123
質問者

お礼

丁寧なご回答ありがとうございました。とても参考になりました。

noname#155097
noname#155097
回答No.2

>日本人にとってトイレってどういう空間でしょうか 日本には 「臭いものに蓋をする」という諺があります。 1960年代くらいまでは下水道の普及も低く、 都市部にも普通にぼっとんトイレがありました。 農村部にはコエタゴがありました。 そして、それらには蓋がありました。 つまり、臭いを蓋で遮断するのです。 し尿は、肥え桶で汲み上げられ、コエタゴで 畑の肥料に変わりました。 つまり、ほんの数十年前までは自分たちのうんこを 肥料にして育てた野菜などを日本人は食べていたのです。 これは世界的に見ても珍しいそうです。 そして、臭いものに蓋という諺は、 蓋の下は汚くとも、上が綺麗であればそれでいい。 というような考え方につながります。 昔から日本の家庭のトイレは綺麗に掃除が行き届いていた ものと思います。 「水に流す」という諺もあります 例え悪いことをしても、相手が「水に流す」といえば、 悪事がなかったことになります。 まるでキリスト教で言うところの神父様に懺悔すれば 罪が消える。というのと同じです。 これは、日本の川が急流のため、排泄物を水に流しても 海まで流れて行って浄化されてしまう。 というところからきている言葉かもしれません。 (もちろん今はそんなことはしません) 昔、インドのリゾート地に行った時に、川でノグソをした痕跡を たくさんみつけたことがありました。 日本人なら川の流れにいれてしまうのでしょうけど、 インドでは河原の石の上にしていたのです。 気温が高い地なのでそれでも分解が進むからなのでしょうね。 かの地との発想の違いを感じさせてくれます。 また、人間を評価するのは靴を見よ。 家庭を評価するのはトイレを見よ。とも言います。 一番汚い場所をいかに清潔に保っているかで 評価してきたわけです。 で、現代は行き過ぎの感もあって、 芳香消臭剤はトイレから臭いさえ消し去りました。 排泄時の音を消すための、水を流す効果音を出す装置さえあります。 公共の場で誰が座ったかわからない洋式便座を除菌清掃する ものまで常備されているところさえあります。 清潔が行き過ぎて、潔癖症という精神疾患になってしまった感もあります。 日本人は右にならえ。長いものに巻かれるという性質もあって、 いいことも悪いことも、、、他人と同じようにする癖があります。 商売人は客におもねってトイレの清潔化やおしゃれ感を出す ことに精を出しています。 用を足すスペースから、それを思わせない、 不思議な空間作りが流行っています。 都市部の高級なレストランのトイレを見る機会があれば これがトイレか?と思わせるものもあります。 回答なしでながながとヒントばかり書いてしまいました。

cyh123
質問者

お礼

丁寧にご回答いただき、誠にありがとうございました。

  • mimazoku_2
  • ベストアンサー率20% (1905/9108)
回答No.1

その家の本質(マナーや作法)を知りたければ、トイレを見ろ。と言われます。 つまり、どんなに豪華な宝飾品を持っていても、どんなに立派な家に住んでいても、どれだけ知識が豊富でも、家の中で一番汚い場所がトイレです。 その汚いトイレが、どれだけ清潔に保たれているのかを、見れば、その人の「価値観」が見えてくるのです。 特にビジネスや商売をしているところでは、そこ(トイレ)が基準点になります。 という事で、お店を選ぶ時にトイレの綺麗さや清潔度、ペーパーや、ペーパータオルの補充具合を見れば、客への接し方が推し量れるのです。 (女性は、生理用品の廃棄場所があるかとか・・・) トイレの居心地が良ければ、お店のサービスにも期待が出来ます。 という訳で、参考になりますでしょうか。

cyh123
質問者

お礼

ありがとうございました。

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