「論理的な解法」をお答えします。ですが、感覚的にも理解できるものです。
すこし話が難しくなるかもしれませんが、分からなかったら飛ばしてもらってかまいません。
残念ながら、他の回答者も言っているように、全く計算せずに大小を判別することはできません。
それは、「分数」(有理数といいます)というのは、足し算、引き算、掛け算までができる「整数」(小数だったりしない数です)というものを「2つ」つかって構成されるからです。
つまり、3 < 5とか、-19 < 2などの、普通の整数の大小関係(つまり(全)順序)をつかうことができないのです。
では分数の大小関係はどう定義されるのかというと、まずは、二つの分数が等しい、つまり(a,b,c,dを整数,bとdは0でないとして)
a/b = c/d
ということが
ad = bc
として定義されます。
つまり、「1つ目の分数の分子かける2つ目の分数の分母と、2つ目の分数の分子かける1つ目の分数の分母が等しいときに、1つ目の分数と2つ目の分数は等しい」と、(大学以上では)定義されるのです。
そして、a,b,c,dが全て正(プラス)のとき、ある分数が別の分数より大きい、つまり
a/b > c/d
というのは
ad > bc
として定義されます。
つまり、「1つ目の分数の分子かける2つ目の分数の分母の方が、2つ目の分数の分子かける1つ目の分数の分母より大きいときに、1つ目の分数の方が2つ目の分数より大きい」と定義されます。
これらの定義の仕方は、分数が同じとか大きいとかを定義するときに「掛け算」しか使いません。もともと、1個の整数の中では足し算引き算、そして掛け算までしかできないので、このようにすることで、「分子」と「分母」という二つの整数の組み合わせから掛け算だけを使って「分数」(有理数)を作ることができます。そして、分数の中では足し算、掛け算、引き算、そして割り算も自由にできるのです。
(これは、数学の言葉で、「有理数体は(有理)整数環の商体である」と言い表すことができます)
ここまではややこしい話なので読み飛ばしてもらってもかまいません。結論は、
ad > bc ならば a/b > c/d
ということです。つまり、
「1個目の分数の分子かける2個目の分数の分母の方が、2個目の分数の分子かける1個目の分数の分母より大きいときに、1個目の分数の方が2個目の分数より大きい」
のです。たとえば、 13/200 と 15/220 では、
13かける220 = 2860
15かける200 = 3000
つまり、15かける200の方が大きいので、15が分子だったほう、つまり15/220の方が大きいということが分かります。
この方法は掛け算しか使ってないので、他の回答者のやり方よりも効率がよいということが分かっていただけると思います。
(本当は、前述の通り、本来こちらの方が、分数に大小関係を入れる、つまり有理数に全順序を入れるときの定義です。これで、有理数体は順序体にもなる、と言います)
感覚的には次のようにしてわかります。
分数は、分子が大きいほど大きくなり、分母が大きいほど小さくなります。
だから、「1つ目の分数の分子が大きい」ということと「2つ目の分数の分母が大きい」ということは、どちらも「1つ目の分数が大きい」ということにプラスに働きます。
そして、1つ目の分数の分子かける2つ目の分数の分母と、2つ目の分数の分子かける1つ目の分数の分母が等しいとき、二つの分数の値は同じです。(ad = bc ならば a/b = c/d)
ですから、1つ目の分数の分子かける2つ目の分数の分母の方が、2つ目の分数の分子かける1つ目の分数の分母より大きいというのは、1つ目の分数の方が大きいということになるのです。
お礼
ありがとうございます。 大学で数学を学ばれた方なのですか。 前半は難しかったものの、後半の掛け算の遣り方、初めて知りました!!!