- ベストアンサー
森鴎外の作品、「細木香以」中の一節について
ジャンルはここで良いのでしょうか、間違っていましたらお許しください。 森鴎外の作品、「細木香以」中に 「天保十二年の頃には竜池、香以の父子が相踵いでクリジスに遭ったらしい。」 という一節があります。この「クリジス」とは何なのでしょうか?お分かりの方がいらっしゃいましたらどうぞお教えください。よろしくお願い申し上げます。
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
森鴎外は「渋江抽斎」にもクリジスという言葉を使っています。 「この土手町の住いは優善が身上のクリジスを起す場所となった。」 これら文脈から考えて、おそらくドイツ語のKrisis、英語でいうところのCrisisだろうと思われます。 意味としては、危機、運命の分かれ道など。 「渋江抽斎」での使われ方も考慮すると、何か人間関係が気まずくなるようなことがあったのではないかと思われます。具体的なことは書かれていないのでなんとも言えませんが。
その他の回答 (1)
- kine-ore
- ベストアンサー率54% (808/1481)
回答No.2
この場合は、前後の文脈からして明らかに花柳病を指すと思われます。 なお、「渋江抽斎」の当該箇所はクリーゼのニュアンスが克った破綻いわゆる家庭的危機と読めます。 Krisis[クリーズィス](病気の)危機、峠(=Krize[クリーゼ])(「新修ドイツ語辞典」)
質問者
お礼
最初、私も何かのはやり病?と感じましたが、「遭った」となっていまして「罹った」となっていませんでしたのでひっかかっていました。 鴎外の場合はカタカナ語はドイツ語なのですね、参考になりました。 ありがとうございました、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
お礼
疑問が氷解しました! なるほど、そうだったのですね。 お教えくださり本当にありがとうございました。