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ドイツマルク復活
こんな記事を見つけました。 ・ドイツ世論調査、国民の54%がマルク復活望む http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23507620111006 そこで、ドイツがユーロを辞めてマルクに戻したとき、 ドイツ経済ではどのようなことが起こると思いますか? 意見をお聞かせください。 ついでにですが、経済や金融について基礎から勉強したいので、 皆さんにとってバイブルといえる本を教えていただけたらありがたいです。
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- akik
- ベストアンサー率33% (93/277)
皆さんが経済的なインパクトを論じているので、私は政治的な インパクトについて触れることにします。 欧州は力強いドイツを嫌います。ウエストファリア条約の締結 以降、欧州で国家の概念が生まれた頃から、ドイツが力強く なって、欧州で大きな戦争が発生したと認識している。条約 の締結以降、欧州は大きな戦争の繰返しの歴史です。 これが理由で、ドイツはユーロを離脱することが出来ない。 東西ドイツの統合を認める代わりに、マルクを放棄することが 条件だったからです。 もし仮に、ドイツがユーロを離脱することになると、欧州で、 緊張感が高まり、戦争を繰返した時代に逆戻りする可能性が 生まれてきます。
- abcde1064510
- ベストアンサー率40% (25/62)
こんにちは。 他の方も仰るように、もしドイツがユーロ圏を離れても、ドイツもほかの国も、誰も幸せにはならないでしょう。ユーロ圏の成立により、一番恩恵を受けているのは、当のドイツだからです。 ドイツは現在、中国に次ぐ世界第二位の輸出大国ですが、その4割は為替リスクの無いユーロ圏内へのものです。だから、マルク復活論は、感情的な反発以外の何者でもないと言えます。 ギリシャにも、政府の債務の数字を誤魔化していた非はありますが、それに薄々感付いていながらギリシャ政府や民間にせっせと融資をしていたのは、フランスやドイツの金融機関です。有無を言わさず債権の回収をするのは、貸し剥がしのようなもので、ギリシャの反発も当然でしょう。借り手には、消費者だけでなく事業者もいますから、単に貸し手が善で借り手が悪というものではありません。ドイツやフランスが素晴らしい車を作っても、ローンを組んで買ってくれる買い手がいなければ、困ってしまいます。 ドイツやフランスが、ユーロ圏の他国を支援するのは、自分たちのためでもあるわけです。まさに、「情けは人のためならず」です。 だから、ユーロ圏の形を維持しながら、ある程度計画的に時間をかけて問題を解決してゆくのが最良の道だと思います。ユーロ圏の国々は、痛みを分かち合わなければなりません。ばらばらになれば、もっと酷い事になります。 こうした解決策は、各国政府の間である程度合意されているようなので、メディアがどう騒いでも、時間はかかるでしょうが、ユーロは分裂も離脱も無く、きちんと混乱収束に向かうと思われます。 本ですが、 ユーロに関しては例えば、白井さゆり著「ユーロリスク」とか。 金融に関するやさしい読み物としては、藤丸麻紀著「経済のニュースがスラスラわかる本・金融のしくみ編」などは、いかがでしょうか? ご参考までに
- gooid_send
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円高と同じような憂き目にあいます。 今、ドイツはユーロ安でめちゃめちゃ儲かっています。
- dolphin1016
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ドイツにマルク時代に居住していた者です。世論調査でそのような数字がでているのは当然のことでドイツ国民が勤勉に働いて納税した資金が、太陽の下で楽しく生活しているギリシャやイタリアの人達に投下されることにとても憤慨するのは当然のことで、「自分の責任は自分でとれ」という考え方に基づいていると思われます。このため、不完全なユーロから離脱し、自国の通過政策と連動することのできる自国通貨に戻すことを求めている国民が増えています。 しかし、経済的にはユーロ圏という共通通貨を利用することによる経済的なメリットを考えている企業経営者や正しい教育をうけた人達が多くいることも確かであり、マクロ的な視点からみるとドイツはユーロ圏にとどまったほうがメリットが多くなります。 このため、政府・経済界はユーロ圏維持のために多くの資金を投じています。ユーロ圏を見放した場合、ギリシャ・イタリア国債を多く保有しているドイツ銀行が破綻してしまうことにつながりかねず、ドイツ経済に及ぼす影響は尋常でない(ドイツ銀行は日本の3都銀+郵貯銀行みたいなポジション)こともユーロ圏維持の背景のひとつにあります。 このような複雑な背景から、ドイツとフランスは首相・大統領レベルではユーロ圏維持を唄うものの、国内を見渡すと強く行動を起こすことができず、現在のユーロ不安が長期化する結果となっています。残念なことに現状のECBによる政策は自体の延命処置にすぎず、長期化が予想され、このままだと本当にユーロは破綻してしまう結果になります。 そうすると、ユーロだけでなく米国に連鎖し、それが日本にも連鎖します。日米欧同時の世界恐慌となり産業が機能不全となり、食料品は高騰し失業者が街にあふれることになります。それが引き金となり世界大戦が勃発する危険性すらあります。