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A国とB国の経済トラブルによるメリットとリスク
- A国とB国の経済トラブルにより、A国の貨幣価値は下がります。これによりB国内の企業にはメリットがありますが、同時にリスクも生じます。
- 具体的なトラブルの内容によって影響が変わりますが、一般的にはA国内の企業の業績悪化によりB国内の企業が競争力を強化することができます。
- 経済学の初心者の方におすすめの学習方法は、経済ニュースの読み込みや経済書の読書、経済学の基礎知識の学習から始めることです。
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>>A国国内で起きたトラブルの内容によって話しが大きく変わるのでしょうか? その通りです。体の調子があまり良くないので細かく説明はしませんが。 シンプルなたとえ話という事で、A国でバブルがはじけて不況になって多くの企業の業績が悪くなったとしましょう。 企業側の対応としてまずコストカットを行います。最初に在庫の圧縮、賃金・特別報酬カット、解雇と続き、結果として失業率が上がり、景況感が下がり、消費者購買意欲が下がり、物価が下がります。物価が下がると、普通は相対的に貨幣価値が上がっていきますが、不況という事で成長率が他国と比べて著しく低下することが容易に予測できます。そのためA国にある資本は他の成長が見込める国に流れていき、A国通貨安成長国通貨高が起こります。 また、中央銀行は金利を下げて企業がお金を借りやすくし、物価上昇へ誘導します。相対的に通貨安となります。通貨が安ければ輸出額の上昇が見込めますので、輸出主導での景気回復が見込めます。 およそA国起こる一般的な事象はこんな感じです。しかし、B国通貨との比較となると、もう少し複雑になります。 為替変動に影響を与える要素は三つです。 ・政策金利。 ・貿易収支。 ・対外純投資、対外純資本流入額(これらは、いわゆる長期保有目的資産といいます)。 A国とB国を比べて、通貨価値がどのように変動するかは、これら三つの要素を比較検討する必要があります。 政策金利はどちらが高いのか、両国の貿易取引額がどれくらいでどちらがどれくらいの黒字を出しているのか、またどちらの国の方が成長が見込めるのか、またそれに伴い資本が流入しているかです。 また、仮にA国よりB国の方が金利が高いといっても、必ずしもB国の通貨がA国より魅力があるというわけではありません。そもそもなぜ金利が高いのかといえば、高い金利を設定しなければB国に資本が流入しないからという理由もありえるからです。通常投資家は、金利の高さはリスクプレミアムの裏返しでもあると認識するものです。発展途上国で言えば低成長と政情不安のリスク、地政学的リスク、先進国であればインフレ、景気の過熱、バブル経済、そしてそれらのハードランディングです。 ちなみに、昨今喧しいマネーサプライやマネタリーベース云々は、大雑把に言うと政策金利の項目に入ります。 これら以外に、短期売買目的資産というものがあります。いわゆる短期の仕手筋、投機筋というものです。ただし、彼らは文字通り短期売買が目的で、買えばいつか売りますし、売ればいつか買いますので、長期的な影響はあまりなく、むしろ短期的には相場のオーバーシュートを軽減してくれる存在としてそれなりに有益であると、昔は認識されていました。 余談ですが、日本の通貨高はちょっと前までは彼ら短期の投機筋の影響が大きかったのですが(いまでも大きいです)、直近の動きは少し変わってきまして、欧米の景気回復が思った以上に長引きそうな上に新興国もインフレに悩まされ始めたためか、柄にもなく日本国債を買い始めたりしています。つまり長期保有目的資産に変化するかもしまれませんね。 B国の企業のメリットとリスクについてですが、疲れたのでまた今度。明日病院から帰ってきてまだ有効な回答がないようだったら、思案してみます。
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- norari43
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経済について私も詳しくない者ですが一言。 「学ぶ」について、専門書とか専門用語、これから入っていくのではなく、 所謂、雑学的なところから入っていくのが良いと思います。 反対に学んでいく感じですね。現場(実際の事例等〃)から理論へ。 こうすると実際の事なので興味があり努力しなくとも自然に詳しくなっていきます。 面白いのは経済犯罪の事例等ですね。ご存知でしょうが本で「白昼の死角」=手形、 「乗っ取り」=企業買収、作家では青野豊作=実践の株取引、佐賀潜=企業犯罪、 それに良いのはテレビですね。よく特集番組とか、討論とかニュ-ス特集とかで一流の 評論家、経済界人等コメンテイタ-になって出ていますが、あれはすごく勉強になります。 文章では得られない諸々のことが実際としてよくわかり、即の知識を得るにはこれ程 強力なソ-スは無いと思います。 それからドラマ、漫画、映画、「なにわ金融道」「NHK特集」等々。 何れにせよこれから入り、後から理論武装、「経済原論」「金融論」、、、(?) 思うのですが起こっている現象は何も難しいことではないと思います。 小難しく考えること自体が必要以上にそれを難しくしている。 私もよくはわかりませんがそんな風に思います。 以上、思うままにでした。
お礼
ご回答ありがとうございました。 専門書よりもー という視点もあるのですね。 お返事遅れましたが、参考になります。 討論番組なるべく見たく思います。 ありがとうございました。
- nasi000
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10年ほど前の書籍になりますが「マネー革命」というものがあります。これはNHKスペシャルのドキュメンタリーの書籍化されたものですが、放送に含まれない内容も書籍にはありとても参考に成ります。またこのドキュメンタリー製作者のジャーナリストたちが経済素人であるところもポイントで、一から経済を学んでゆくというドキュメントにもなっています。非常におすすめです。 (3巻に分かれていて厚めの本で、人によってはそれで読む気を無くす人もいるかもしれませんが、1巻だけでも十分に参考になると思います)
お礼
3巻で厚めですか・・少し気を張らないと読めない気がしますね; しかしマネー革命で調べると色々情報があるのですね。 まずは書店で見かけたら軽くでも読んでみたいと思います。 本気で勉強する事になった時は是非読もうと思います。 ご回答ありがとうございました。
お礼
>シンプルな例え ありがとうございます。この様な流れが起こるのですね。 企業の効率化から失業者が増え消費が低下し物価が下がり 企業の収益が減る。そして投資家が他の国に投資し 成長国の通過が上がる結果になる。1つの形なのですね。 金利を下げて企業の資金ぐりを良くし物価上昇へ誘導… ここはまだ私にはよく解りませんが、 人間心理が経済を動かしているのをしみじみ感じますね。 >しかし、B国通貨との比較となると、もう少し複雑になります。 >高い金利を設定しなければB国に資本が流入しないから なるほど…。キャリートレードなんて話しも聞きますけれど 単純に考えると金利が高いのは魅力ですよね。 でもリスクが有るとも見るのですね。 サブプライムローンも金利が高いとか聞いた気がしますし、 美味い話には裏があるというかリスクが有るとも 言えるのでしょうか。 >発展途上国で言えば低成長と政情不安のリスク、 >地政学的リスク、先進国であればインフレ、 >景気の過熱、バブル経済 市場の流れに安易に乗ると大損を食らうという構図は 物事を深く見ず旬を逃すからとも言えるのでしょうか。 経済は奥が深いのですね。 >B国の企業のメリットとリスク よろしければまたお話を聞かせて頂けますと幸いです。 お体を大事にして下さい。 まだまだ解らない事が多いですが 色々と勉強になります。 ご回答、有り難うございました。
補足
詳しいご回答ありがとうございます。 一通り読ませて頂きました。 経済とは生き物のように複雑なのですね。 再度読み直してからお礼側の返信を付けさせて頂こうと思います。 ありがとうございます。