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何故ヒトの頭髪はフサフサなのか?
ヒトの体毛は、他の動物に比べて非常に薄くなっていますが、 体毛の薄い女性でも頭髪はしっかりと生えてきています。 これは何故ですか?
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素直に「頭部の保護のため」と考えて何の矛盾も疑問も生じないと思います。 他の動物と比較してヒトの頭部は、「頭部の大きさに対する脳容量」が極めて大きいです。ほとんど物理的に限界に近い脳容量です。つまり、外から見た「頭の大きさ」と脳の大きさがほぼ等しく、頭の薄皮の下は薄い頭蓋骨があり、その中には脳が一杯に収められている、という状態です。 他の動物はこれほど「余裕のない」パッキングはされていません。 例えば牛は、あれだけ巨大な頭部にソフトボール大の脳が入っているだけで、頭蓋骨は「スカスカ」な状態です。 例えばナタで力一杯牛の頭を叩きつけ、ナタの刃の大半が牛の頭にめり込むほど激しい頭蓋骨陥没を起こしても、脳震盪は起こすでしょうが牛の脳や重要な神経系にはまずダメージを与えることはできないくらいです。 それに比べてヒトは、頭蓋骨そのものも極度に薄いですし、その薄い頭蓋骨が陥没することは即、脳が多大なダメージを受けることを意味します。また外気温の変動の影響も非常に受けやすいです。 さらに頭皮の下に直接血管が走っているので、ちょっとしたことで出血しやすく、また出血も止まりにくいです。 頭髪がないと、脳が極めて無防備な状態に置かれます。 頭蓋骨陥没を起こすくらいの打撃に関しては、頭髪は「ないよりはほんの少しはマシ」程どの防御効果しか持たないでしょうが、太陽光に曝されることによる日射病や熱中症の防止、軽度の打撃による出血の防止には、頭髪は非常に大きな効果があります。 他の体毛はまた、それぞれ意義が異なるでしょう。 眉毛は雨や汗が目に入ることを防止しています。眉毛がなかったら、雨はもちろんですが汗がダイレクトに目に入って目を開けていられませんよ。逃走の際に致命的に不利なだけでなく、狩りすらまともにできないでしょう。 脇の下や陰毛は、体臭の「匂い溜め」と言われています。 事実、脇の下や股間にある汗腺は、他の体表の汗腺とは異なり臭気が強い汗を分泌します。 アポクリン腺といいます。ヒトの他の大部分の体表にあるのはエクリン腺です。 脇毛や陰毛は、アポクリン腺から分泌された臭気の強い汗を保持して、体臭の維持あるいは増強の役割を担っている、とされています。 体臭が嫌がられるのはヒトの一部の文化の限られた局面でのみで、生物一般的には体臭は重要なセックスアピールですから。 まあ、他にも些細な役割はあるかもしれませんが、重要な意義は上に挙げた保護(頭髪)、汗避け(眉毛)、臭気溜め(腋毛及び陰毛)で疑問の余地はないでしょう。 センサーという説は私には理解できません。 頭髪が危険を察知してから頭部に打撃があるまでの「瞬時」に、避けることが可能なのか?(可能でなければセンサーとしての存在意義はない)とか、眉毛は頭髪よりもっと短く、とてもセンサーとしての実用性があるようには思えないが?とか、危害が及ぶ可能性がかなり小さな脇の下にセンサーがあるのに(脇の下は確かに腋下動脈が走っているので危害を加えられれば危険な場所だが・・・)、脇の下よりもっともっと危険な首にセンサーがないのは何故だ? とか、腹も大変危険な場所だが、なぜセンサーがない?とか、そもそも「センサー」であれば猫のヒゲのように、少ない体毛を長く直立させるのがまっとうなシステムのはずなのに、膨大な体毛を寝かせて生やすのは最も効率が悪いのでは?等々、即座に疑問が10個ほども浮かんできますね。
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- Ligandable
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一説に, 現代よりはるかに長い石器時代,人類は棍棒という武器を手にしました。結果,頭部への強打により敵は,おいしく高タンパクの餌と化します。 頭部への強打にさらされたとき,頭髪があれば,頭の真芯へのクリティカルヒットでない限り,棍棒がすべります。多少のクッション効果もあるでしょう。すなわち逃げることや反撃が可能になります。数万年繰り返した結果,髪の毛をしっかり生やす遺伝子が生き延びてきた。とあります。 旧約聖書にサムソンで有名な,髪の毛を切らない一族が出てきますが,上のような妥当性があるようです。
私はしろうと考えで、人の体毛は機械的保護ではなくて、いわゆる急所を守るための早期警戒センサー端子と考えています。たとえば眉毛は眼に雨を入れないためでなく危険なものが眼に近付いていることを事前に知らせるためということです。ほかの体毛も同じ働きを持っていると思います。頭髪も同じように考えています。禿げていることの不利さは頭蓋骨が割れやすくなるためというより硬いものに頭をぶつけるまで気がつけないということだと思っています。
- poporo-man
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色々と諸説はありますが。 進化する時に頭を守る為だと言われているそうです。 髪(体毛)によって衝撃や直射日光から守るためでもあり、 保温効果もあって頭部の温度を一定に保つ機能が備わっているとも言われています。