ケンタッキーフライドチキンを食っておった坊主の話
「
去年の暮れのこと、
わしはクリスマスになると何故かケンタッキーフライドチキンを食いたくなる。
それで近くにあるKFCに入りケンタッキーフライドチキンを食っておった。
暫くすると法衣を着た坊主が入ってきて、同じケンタッキーフライドチキンを買い隣のテーブルでそれを食い始めた。
わしは関心の無いふりをしてケンタッキーフライドチキンを食っておった。
所詮、仏教などとゆーもんはこの程度のものであるから気にせんでえーと。
しかしどー考えてもやはり解せぬものがあった。
わしは急に不愉快になった。
今まで旨かったケンタッキーフライドチキンが急に不味くなった。
わしはケンタッキーフライドチキンを食うのを辞めた。
わしはこの者と同類になるのが嫌であると感じ始めたからである。
わしはケンタッキーフライドチキンを食うのをやめ、KFCを出た。
それ以来ケンタッキーフライドチキンを食うのをやめ、KFCへも行っておらん。
あ~、ケンタッキーフライドチキン。
」
ケンタッキーフライドチキンを食っておった坊主の話は以上で終わりである。
さてこれについて、わしは何か思い違いをしていると言えよーか。
わしはどこか間違っていよーか。
皆はどー思うか聞かしてくれ。