あちこちから入ってくる情報では、「歴史的」とか「数十年来の」などという形容詞がついています。
今年フランスは猛暑に見舞われ、そのために高齢者に多くの死者が出るという惨事もあり、この対策のためにフランス政府が国民の休日を1日減らして増税をもくろんでいると昨日報道されていました。
人間にとってはつらかった猛暑も葡萄の育成には好影響を与え、今年のボジョレー地方は40度に達する猛暑と極端に少ない降雨という気象条件の中、葡萄は収穫量は例年よりも少ないものの、タンニン分も豊富で、凝縮された果汁を持つものができたとのことです。
想像するに、今年のボジョレーヌーヴォーはその特徴であるフルーティさを持ちながらも味に厚みが感じられるようなワインではないでしょうか。しっかりとした作り手のものであれば、むしろピノノワール種で造ったワインではないかと思わせるようなものができてくるのではないかと思っています。
楽しみですね。
高い前評判に流通でも引き合いが強く、毎年見込みで若干の余分を用意している輸入業者でも今年はすでに予約だけで完売状態になって追加オーダーに対応できなくなっているところもあるようです。
ただ、ボジョレーヌーヴォーはいずれにしてもさっさと飲んで楽しんでしまうワインです。長期熟成には耐えません。2003年のボジョレーヌーヴォーは愛好家と醸造家の間で語り継がれるヴィンテージになるかも知れませんが、将来市場でプレミアム価格で取り引きされるワインにはならないと思います。
お礼
参考になりました。ありがとうございました。