すこし手話について勉強したことのある程度のものですが、知っている範囲でご回答します。回答のポイントがずれているかもしれませんがご容赦を。
>聾唖者の方は耳が聞こえないので言葉が話せないのでしょうか?
先天的に聴覚がない方であれば、インプットがありませんので、「音声言語」の習得はできないと思います。ただし、聾唖の方も、手話という言語は習得可能です。(「話す」を音声言語を使用する、という意味でとらえるならば、たしかに話せない、といえると思います。)
>教育を終えた方が、事故や病気で聴力を全く失っても話す事は支障ないということでしょうか?
ここは正直わからないのですが、習得した言語を話すことはできると思います。ただし、自分の発話が聴けないので、聴覚があったときと何ら変わらず発話し続ける、というのは難しいのではないでしょうか。
>国内で目にする「手話」は日本語なのでしょうか?
僕の知る限りでは、いわゆる日本国内で使用される手話には「日本語対応手話」と「日本手話」があるそうです。
「日本語対応手話」とは音声日本語を手・指で表せるようにしたもので、「手指日本語」ともいわれるそうです(それゆえ、「手話」と認めないひともいるそうです)。ですので、語順・文法等々は音声日本語と一緒です。
「日本手話」とは、日本の聾者コミュニティで発達した「手話言語」であり、音声日本語・日本語対応手話とはまったく異なる言語です(もちろん音声日本語の影響を受けてはいますが)。
>であれば、英語の「手話」は日本語の「手話」と大きく異なるのでしょうか?
上記を踏まえれば、英語圏、たとえばアメリカの聾者コミュニティで使われているASL(American Sign Language、アメリカ手話)と日本手話はまったくことなる言語です(もちろん日本語対応手話とも異なります)。そして、音声日本語を手指であらわした日本語対応手話のように、音声英語を手指で表した手指英語のようなものがあるとすれば、それは当然日本語対応手話とも異なります。音声英語と、音声日本語が違うのと同じです。
>日本人の聾唖者の方に英語の「手話」で英語教育は可能なのでしょうか?
後天的に聴覚を失った、音声日本語話者であれば、音声英語を手指で表した手指英語で英語教育は可能のような気がします。ただ、先天的に聞こえない、かつ聾者コミュニティで(日本語対応手話ではなく)日本手話を使用している聾者にとっては、音声言語がもとになった「手指○○語」は不自然な言語と感じられるようです。そのような日本手話使用者に対しては、ASLの教育のほうが望ましいのではないでしょうか。
前述の通り、わたしの回答のポイントが外れているようにも思いますが・・・。
聴覚がなくても、今までの日本の聾者教育というのは基本的に「口話方」(口の形をみて相手の言っていることを理解し、口の形を練習することで、日本語を話す、ただし自分聞こえない)であったと聞いています。それで聴覚がないのにある程度、理解できる日本語を話している聾者の方も見たことがあるので、「聞こえなくても言語を発話できる」とはいえるのではないでしょうか。
ただし、個人的にそれは、望ましいことではないとは思います。
長文失礼いたしました。
お礼
本当に、有難うございます。 「読唇術」であれば、映画やドラマでも色々な場面で出てきますので理解しやすいのですが、日本人の聴覚障害者の方と米国人の聴覚障害者の方との間で、それぞれの「手話」を用いてコミュニケーションが可能なのでしょうか? それとも、日本語の「手話」と英語の「手話」の双方習得された方の仲介が必要となるのでしょうか? このようなところを知りたくて質問させて戴きました。