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平行線の作図 なぜ中学校から外されたのか
1970 年代まで,1 点を通ってその点を通らない直線に平行な直線の作図が中学 1 年で扱われておりましたが,なぜ中学校から外されたのでしょうか。
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教育のゆとり化の中で、理系科目、特に数学は、メノカタキに削られましたが、 数学の中でも、幾何は殊更ひどい扱いを受けました。 平行線の作図などは、その典型例です。これ無くして、何の平面幾何でしょう? 幾何が削りまくられた背景には、つめこみ教育の時代に幾何がモテ囃されたこと への反動が大きいのではないかと思います。 補助線一本が見つかるか否か、パズル化した問題が「数学的センス」を測るもの として試験で重用され、複雑化していった… たしか、末期には、数学者側からも批判が出ていたように思います。 学習指導要領の策定などに関わる文部官僚は、当然、文系出身でしょうから、 そのような先鋭化した補助線数学に苦い思いをした人も多かったのでしょう。 その結果の幾何学丸削りでなかったか… と想像します。 一方で、論理的思考や推論を削り去って、数学を計算に矮小化する… という 大きな流れもあり、それも合わさって、このような結果になったのではなでしょうか。 近年の、ゆとり見直しの動きの中で、幾何学や証明がどのように復活するか、 冷ややかな期待を持って見守りたいものです。
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- info22_
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学習指導要領の改訂にかかわる偉い数学教育の先生方が決めることで、ゆとり教育の方針と教育現場のレベル低下(学級崩壊や家庭環境やゆとり教育などの影響?)があるかと思います。 なので、教える算数・数学の内容を減らしたり、上の学年への先送りなどして、日本の教育全体の学力低下(ゆとり教育の影響?)を招いて、そのしわ寄せが、大学の前半教育にも根深い影響を与えており、授業についていけない学生(授業内容が理解できない、授業に必要な高校までの数学をやってこなかった学生が増加)、留年する学生が増加する傾向が出てきて、やむをえず、大学の初等教育で高校数学の補習授業(予備校の講師を招いたりして)をやっている大学が増加しているようです。そうしないと、日本の大学の教育水準や学生の学力低下を招いて、世界的に日本の学問や技術などのレベル低下を招き、先々のノーベル賞受賞者も出なくなるといわれています。現在受賞されている人たちは、1970年代以前の学校教育を受けた人ばかりかと思います。 詰め込み教育を軽減する、学校教師の負担を軽減する、ゆとり教育の推進などの行き過ぎは、推進する人の言い分はあるかも知れませんが、小中学生の学力の先進国の世界比較では、日本は下の方になってしまいました(かっては1位か2位を占めていましたが…)。 これでは、先進国、技術大国、輸出大国の地位が維持できず、先進国の地位も先々、危うくなるでしょう。 学力低下に対する取り組みが一部見直される動きも見られるようですが…。
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ご回答誠にありがとうございます。私も詰め込み教育は基本的に賛成です。
お礼
さすが,alice_44 先生は中学 1 年で集合を学んだこともあって数学には大変お詳しいようで。実は私も図形領域の軽視を大変腹立たしく思います。次のようにすべきだと思います。 【小 4】 平面図形:直線・半直線・線分の定義(現中 1),2 直線の位置関係(平行,垂直など),台形・平行四辺形・ひし形,四角形の包含関係 空間図形:直線や平面の位置関係(平面の決定条件を含む,現中 1),直方体・立方体(見取図及び展開図を含む),位置の表し方(直線上・平面上・空間内) 【小 5】 平面図形:三角形や四角形の性質(内角の和,合同条件),多角形の内角の和,扇形の簡単な性質(現中 1) 【小 6】 平面図形:線対称・点対称な図形,図形の拡大・縮小 空間図形:立体の表し方(平面図・立面図・側面図,現中 1),柱体(現小 5),錐体(現中 1),回転体(現中 1),四角柱の包含関係(新規)