- ベストアンサー
踏切は誰の物? 公共交通は誰の物?
最近、開かずの踏切が問題になっていますね。そこで、ふと疑問に思った事があります。 ちょっとあり得ない仮定の下に質問させていただきますが、この仮定を無理矢理「ある得るもの」としてお答え頂ければ幸いです。 〈仮定〉 私は首都圏に総延長20kmくらいの鉄道会社を経営しており、経営状態はかなりの黒字です。 そこで、黒字のうちにこの会社はたたんでしまい、更に儲かる事業に転向しようと思い立ちました。 社員に退職金などを支払う財力や、その他会社をたたむに当たって諸々の精算をする財力も充分なので線路の跡地を売却する必要もなく、跡地は私が私的な建物を建造する目的に使いたいので、踏切の部分も一般の人々が立ち入れないようにしたいと思っています。 歩道橋などで跡地の上を通過することも認めたくありません。建造する施設は、周辺住民の方に日照権や騒音や公害などで苦情を持ち込まれないものにしますから、跡地利用の仕方自体には問題はありません。尚、反対運動が起こっても一切聞き入れる気はありません。 と、もしもこんな身勝手な事がまかり通ったら、開かずの踏切どころか平均で10kmは線路跡地を迂回しないと跡地の向こうの目的地に行けないことになりますね。 法的には、こんな事ができないように規制はされているのでしょうか?
- みんなの回答 (6)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
自己の線路敷きで鉄道会社を経営するには「鉄道事業法」と云う法律で免許を受ければ開業することができ、廃業することもその者の自由です。 そうしますと、ご質問のように一定区間が遮られ通行できなくなります。これはやむを得ません。 しかし、その鉄道敷後に建物を建てるには建築基準法や他の法律で制限されています。 そして何より心配な踏み切り後地などは、国や都道府県が強制買収すると思われます。これは反対しても無駄です。 そのようなわけで、その者が廃業しても一般の国民には何らの影響はないと思われます。
その他の回答 (5)
- teinen
- ベストアンサー率38% (824/2140)
踏切の多くは,国有地や公有地です。 また,鉄道会社の所有地であったとしても,踏切の多くは,道路法に規定する道路となっています。 従いまして,ほとんどの場合,踏切跡に建物を建てることができません。
お礼
ご回答をどうもありがとうございました。 そうだったんですか! 「鉄道会社の土地なら廃線したら私有地」というわけには行かないんですね。 勉強になりました! どうもありがとうございました!
補足
とすると、廃線にしないまま一般の乗客輸送だけを辞めてしまい、個人の趣味で空の列車だけひっきりなしに運行して極端な開かずの踏切りを出現させるのが一番たちが悪いということになりそうですね。 まあ、その場合は「個人的な趣味のために列車の走行の騒音で周囲に迷惑をかけた」とやり玉に上げられそうですが。…いや、それこそ、これって一番非現実的ですね。
普通は道路は国や地方自治体の所有ですから、線路や踏み切りはその公共のものである道路の上に敷設させてもらっているだけなので、ご質問のような問題はそもそもおきないと思います。 ただ、なかにはそうでないものがあるとすると、それは公道をつなぐ私道ということになりますが、それが都市計画法に基づく道路計画などがあれば、その計画道路上への建設は制限されます。具体的に言うと大抵はコンクリート建物はだめで木造建築のみとか、2階建てのみ許可とか、ひどいときには一切建築許可が下りないなどです。そして、たとえ建築許可が出ても実行計画が出来たあかつきには建物の撤去命令と買収が行われます。買収に応じない場合は強制収用委員会が強制収用を決定し、強制的に召し上げられます。 (この辺の規制する法律は都市計画法というもので規制されいます)
お礼
ご回答をどうもありがとうございました。 なるほど、都市計画法! それは有効な対策法ですね。 先に道路が有ったところに鉄道を引いたのなら踏切りを設置するのは義務だとしても、最初は見渡すかぎりの草原だったところに鉄道を引いてその後に道が出来たとしたら、それは道路の方が「通してもらっている」という立場だろうと考えていたのですが、都市計画法に基づく道路計画とおっしゃられてみるとそれも説明がつきますね。 説得力のあるご回答をどうもありがとうございました!
法的根拠を示して説明できないのが残念ですが、そのようなわがままは許されないでしょう。 理由 踏み切りは鉄道会社が作って地域住民に提供したものと考えるのではなく、鉄道を敷く条件として地域住民の往来の権利を侵さない、つまり鉄道を敷くからには踏み切りを作る事が条件になっている筈です。従って鉄道を廃止した場合、通過する道路を残す事が求められるでしょう。もし無視して地域住民に遠回りを強制する場合、訴訟問題に発展する可能性大だと思います。訴訟の結果は裁判ですからここで云々するのは無駄だと思います。しかし、最近は自然界の動物にさえ通行権を認める(保護する)時代ですから 地域住民と争って長年の通行権を奪う権利は認められないと思います。
お礼
早々のご回答をどうもありがとうございました。 そうですよね。個人的なわがままで通行権が侵害されるなんてあってはならないことですよね。 貴重なご意見をどうもありがとうございました。
補足
個人的なわがままで通行権が侵害されるのはもっての外ですが、公共性のある本物の鉄道でも、私は開かずの踏切りより困ったこともあります。 バスで品川駅に行った時、バスは南口に着いたのですが、そこから反対のプリンスホテルに行くのに大変な遠回りが必要で閉口しました。その時は駅構内を抜けるのに入場券を買うお金も残っていなかったので。 個人のわがままでなく公共の鉄道でも、こうした部分も何とかして欲しいものですが…。
- Ulu_lun
- ベストアンサー率26% (269/1019)
鉄道事業法を読み込んではいないのですが、踏切に対する補助の項目があります。 道路は国や市区町村が管理していますね。で、鉄道と交差する踏切を設置したい場合は鉄道会社に対して補助がでるという法律があります。 勿論あなたが大金持ちで補助を受けずに全ての踏切を設置したのでしたら別ですが、補助を受けていた場合、これらの踏切に対して行政が何らかの口出しをしてくる可能性はあるでしょう。 また、仮に立ち入り禁止にしたとしても、道路行政上の観点から強制立ち退きや空中もしくは地下に新たに道路や橋等が設置される可能性は十分にあると思います。 鉄道跡地が空き地の儘になっているというケースは結構あったりします。 都内で有名なのは日本テレビ新社屋が建設された汐留や 品川駅南口でしょう。あれらは過去に貨物ターミナルであったものが再開発された土地なのです。
お礼
早々のご回答をどうもありがとうございました。いくら財力があっても、補助を受けられるのなら受けるかもしれませんね。 そういう制度があったとは存じませんでしたので、勉強になりました。興味深いご回答をどうもありがとうございました!
- rintanhanahana
- ベストアンサー率28% (64/227)
いちおう地方行政にたずさわっているものとして回答します。 過去にこんな例がありました。 そこの土地は、地権が入り乱れており、おおきな公共施設を建設する予定なんですが、どうしても1区画だけ買収できません。 仕方なく、買収できない土地は放置したまま建物を建てました。 (その後、景観等の問題、地域住民からの苦情もあり、用地交渉の結果、移転していただきましたが・・・。) まあ、MORGENさんの事例とは違いますが、法的には売りたくないといわれれば、どうにもできなかった事例でした。
お礼
早々のお返事をどうもありがとうございました! そうなんですか。公共性があっても法的にはすぐにはどうしようもない不条理って、やっぱりどこにもあるのですね。 後からご回答下さった方々がいくつか法的な制限を教えて下さっていますが、それでも完全に不条理をなくせるかというと難しそうですね。 この度はどうもありがとうございました。
お礼
詳しい法的なご説明をどうもありがとうございます。 やっぱり廃業も自由なんですね。 しかし、一旦手に入れた土地だから後は何をしても良いということにはならないということがよく解りました。 法律というものはやっぱりよく考えられているものですね。 ちょっとした興味から非現実的な仮定の下にさせて頂いた質問でありながらすっきり理解できるお答えを頂きましてどうもありがとうございました!