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「に」と「へ」の違い
外国に住んでいる友人が、近所の子どもにボランティアで日本語を教えています。 彼が四方山話のなかで、「に」と「へ」の違いの正確な違いがわからないと言いました。 確かに「どこに行く」でも「どこへ行く」でも同じ意味だと思いますし、その他思いつくことばに「に」と「へ」を当てはめてみるに、違いはなさそうです。 そこで、 (1)「に」と「へ」の文法上の違い。 (2)「に」と「へ」を置き換えられないケースはどういう場合があるか。 についてお尋ねします。 上記のどちらに回答いただいても結構です。 また参考になりそうなURLを教えていただいても結構です。
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「に」「へ」は格助詞です。 (に)は最も用法の多い助詞です。 「へ」は方向を示します。用法の狭い格助詞で、 到着点を示す「に」に置き換えられます。 学校へ(に)行く。うちへ(に)帰る。 もとへ(に)もどす。机の上へ(に)置く。 「に」 存在、具体的~ 家にいる。抽象的~ 使い方に問題がある。 対象 人に教わる。 仕事に慣れる。 趣味に熱中する。 恩恵 人に教わる。 人に借りる。 人にもらう。 時点 12時にかえる。3時に会おう 江戸時代にさかのぼる。 原因 地震におびえる。雨にぬれる。 変化 信号が赤に変わる 健康になった。 その他 電車に乗る 地下鉄に乗る バスに乗る などがあります。
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- 1311tobi
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詳しくは下記をご参照ください。 【助詞の話──「へ」と「に」(仮) 独り言です44くらい】 http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-736.html 以下は一部の抜粋(重言)。 (1)「に」と「へ」の文法上の違い。 これに関しては下記をご参照ください。 (2)「に」と「へ」を置き換えられないケースはどういう場合があるか。 どちらの助詞にも多くの働きがあるので、いろいろ考えられます。ほかのかたのコメントをご参照ください。ただし、ほとんどは「どこ{ニ/ヘ}行く」の話とは関係ないと思います。 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ まずネット辞書の『大辞林』を確認する。 この場合の「ヘ」は下記の「1」だろう。 一般には「2」は「ニ」を使うほうが自然な気がする。「3」も微妙。辞書の注にも、「2」「3」の用法は「ニ」との境界が曖昧、とある。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%B8&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=11&index=19218216482300 ================================ へ [格助]《現在では「え」と発音する》名詞に付く。 1 動作・作用の移動・進行する目標地点・方向を表す。…の方向に向かって。…の方へ。「西—向かう」 ・「今日(けふ)、車、京—とりにやる」〈土佐〉 2 動作・作用の行われる場所・帰着点を表す。…に。「庭—物を捨てるな」「父も母も留守のところ—訪ねてきた」 ・「十月十四日、関東—下着(げちゃく)」〈平家・八〉 3 動作・作用の向けられる相手・対象を表す。…に対して。…に。「父—送った手紙」「お母さん—よろしくお伝えください」 ・「われらが主の太政入道殿—、いかで参らであるべき」〈平家・二〉 ◆「あたり」の意を表す名詞「辺(へ)」から転じたもの。本来は「に」が場所や動作・作用の帰着点を静止的に指示するのに対し、「へ」は、動作・作用の向かう目標を移動的に指示する傾向が強い。しかし、平安時代末ごろから、23の用法が生まれ、「に」との境界がしだいにあいまいになる。 ================================ この場合の「ニ」は下記の格助詞の「3」だろう。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%AB&dtype=0&stype=1&dname=0na&pagenum=11 ================================ に [格助]名詞、名詞に準じる語、動詞の連用形・連体形などに付く。 3 動作・作用の帰着点・方向を表す。「家—着く」「東—向かう」 ・「蟻のごとくに集まりて、東西—急ぎ、南北—走(わし)る」〈徒然・七四〉 ================================ 一般には、方向の「ヘ」、目的地の「ニ」などと言われる。それでいいと思う。トピの話も、だいたいそういう結論だろう。 冒頭の問題で考える。 1)「駅ヘ行く」か「駅ニ行く」か ※〈「駅ヘ着く」か「駅ニ着く」か〉の二択のほうが明快かも。 2)「駅方面ヘ行く」か「駅方面ニ行く」か 1)は「駅ニ行く」(駅ニ着く)で、2)は「駅方面ヘ行く」が基本的な考え方になる。 ここから先は余談と考えてほしい。 〈方向の「ヘ」、目的地の「ニ」〉という理解でいいと思うが、それは「そういう解釈が一般的」ってくらいのニュアンスでしかない。 方向の「ヘ」、目的地の「ニ」が絶対的なものではないことは、辞書を見てもわかる。 「ヘ」の「2」に従うなら、目的地も「ヘ」になる。 「ニ」の例文に「東ニ向かう」があるのだから、「方向」の場合に「ニ」を使っても間違いではない。 (以下略) ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
お礼
回答ありがとうございます。 >方向の「ヘ」、目的地の「ニ」 ですね。 例外もあります。 そりゃあ、当然でしょう。 南から渡って来た人もいれば西から渡って来た人もいます。 しかも時間間隔もあります。 こういうことばが入り混じって伝わってきたことばだから、ある一定の規則にすべてが従うということはありえないですわね。 私が質問した段階では、規則に従順に従っているはずだと漠然と思っていたのですが、こうやって回答をいただいて思考を重ねるうちに得た結論は、当たり前って言えばあまりに当たり前ですが例外もありうる、通り一遍にはいかない、ということでした。 ありがとうございました。
- k-a-r-a-p-a-n-a
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ずいぶん以前のベストセラー本 岩波新書「日本語練習帳」大野晋著 (まだ本屋にあります。 但し、新刊ではないので注文になると思います) この本に、このような日本語のかんたんな疑問が たくさん入っています。 友人にこの本を送ってあげたらいかがですか 本棚から探すのが面倒なので 私の記憶で簡単に書きますと 「に」は、狭い範囲の目的地 「へ」は、広い範囲の目的地 こういうことだったと思います。
お礼
情報ありがとうございます。 その前に私が読んでみたくなりました。
- mide
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すでに回答されているように,「へ」が動作の方向や到達点を示すかなり限定された用法であるのに対し,「に」は動詞との組み合わせによりいろいろな用法があります。 ↑上の文だけとっても「すでに」「ように」「~に対し」「~により」のどれも「へ」と置き換えられません。 私自身,以前「~への」とは言えるが「~にの」と言えないのはなぜかという質問をしたことがあります。 http://okwave.jp/qa/q4374968.html その回答で分かったのですが,成り立ちの歴史的な違いがあるようです。ご参考まで。
お礼
>助詞『ヘ』は名詞『辺』から助詞化した語だそうです。 この説はおもしろいとおもいました。 しかし、「への」という場合に適用するとぴったりですが、普遍的に「へ」に適用するのは無理があるのではないでしょうか? つまり「箱根辺の遠足」という場合にはうまく収まるように思えますが、すべてに「へ」を「辺」で適用できるかとなると疑問に感じました。 日本語は必ずしもガチガチの規則の上に成り立っているわけではなく、(その回答の中にも書かれていますが)クラゲのようにふにゃふにゃしたところがあるようです。 私のようなものにとっては、規則に則った文法を理解できれば友人などに説明しやすいと考える、つまり体系化したことばの規則を知りたいという欲求からこういう質問をするのであります。 が、すべてを矛盾なくきちんと体系化できると考えるほうに無理がありますわね。ことばは自然発生的に生まれてきたわけですから。
- tanuki4u
- ベストアンサー率33% (2764/8360)
http://www.asahi-net.or.jp/~qm4h-iim/k040509.htm 疑問には簡単に答えているようです
お礼
>「宇宙への旅」は言えるが「×宇宙にの旅」は言えない、 参考になりました。 ありがとうございました。
http://www.sanseido.net/main/words/hyakka/howto/15.aspx#two が、分かりやすいと思います。
お礼
>「病院にいる」と言えても「病院へいる」と言えないのは、「いる」がこの「移動」を含んでいないからである。 「に」と「へ」がすべての場合に置き換わるわけではない事例が示されていました。 動詞の種類によっては置き換わらないのですね。 ありがとうございました。
- kiki_lala_
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こんばんは。(^。^) 1)について回答させていただきます。 一見、大して意味が変わらないように思うのですが、 厳密に区別をするなら、以下のようになると思います。 例えば、「学校に行く」 と言う場合は、 「(勉強をするために)学校に行く」というように、 目的を持って行くときに使用しますね。 一方、「学校へ行く」と言う場合は、 単なる方向を言うときに使います。 「学校へ(向かって)行く」という意味合いです。 日本人でありながら、 日本語は本当に難しいと常々感じております。 ご参考まで。(^_^メ)
お礼
おぼろげながら「に」というのは対象を特定し、「へ」は方向を指すのではないかとこのたび勝手に考えたところでした。 見当違いではなかったことに安堵しました。
補足
ご回答ありがとうございます。 しかし・・・・、ここまで私の頭の中では「移動を伴う動詞には『へ』しか、あるいは『へ』が合う」とわかったつもりになっていました。 しかし回答で示された例は移動を伴っても「へ」は適用できず、「に」しか適用できないものがあるのに気づき混乱しています。 その最たるものは「12時にかえる」ではないでしょうか? 「かえる」は完璧に移動を伴う動詞です。が、「12時へかえる」とは言いませんね。 困りました、はっはっはっは!