動物飼育室は,きれいな状態なため,
・基本的には空調管理と室内の環境の定期的な消毒が必要です
細菌は人も動物も持ち込みますので維持管理が行われていないと
清潔には保てません
基本的にはメスを消毒?滅菌?殺菌?する必要があると思います.
その時,メスを一度消毒液で洗い,
動物飼育室に入れるときは殺菌灯に照射することで滅菌されたことになるのでしょうか?
(→殺菌灯をするだけで滅菌されたということ?)
・感染防止を行うので有れば最低消毒が必要です
高レベルの手術を行うので有れば滅菌が必要となります
・消毒は基本的には洗浄して菌数を減らしてから消毒を実施して下さい
洗浄する前に消毒剤で消毒すると洗浄出来にくくなります
・殺菌灯は殺菌灯が照射されている所のみ殺菌されているだけです
照射されない隠れた場所は殺菌されません
殺菌灯は紫外線ですので真っ直ぐにしか進みません
物体があると物体の後ろには影が出来ます
また,メスの他にもビーカーも同じような考えていいのでしょうか?
(メス:ステンレス ビーカー:ガラス)
・消毒:病原性微生物の殺滅 →殺菌
滅菌:全ての微生物の殺滅
・滅菌/消毒法
1.煮沸消毒
100℃20分
(洗面器に水を沸騰させて器具を投入して20分後取り出す時はカンシで取り出す
/清潔な場所で冷やしてから使用する:火傷防止
/再汚染対策:気中の落下菌で水が残っていると再汚染する)
感染防止を行うなら此の方法
長期保管には向かないので洗浄して保管して使用する前に煮沸消毒を行う
煮沸消毒後短時間で使用する事を進めます
全ての器具は煮沸消毒をおすすめします(トレー/膿盆/洗面器・・・)
(最近ウオッシャーディスインフェクターという洗浄消毒装置があります)
2.消毒剤
全ての細菌の死滅は望めない
菌種に応じた消毒剤を選定
使用を方法を間違えると耐性菌を作る
3.高圧蒸気滅菌法(毒性が無く一般的な滅菌法)
120~130℃の高温高湿に耐えられない物には向かない
乾燥が出来ないと長期保管が出来無い
滅菌バックを使用して乾燥が出来れば長期保管が出来る
4.乾熱滅菌法(製薬/細菌検査室でよく使われている方法/以前は診療所でも使用)
160~180℃に耐えられる物のみ:金属/ガラス類
滅菌時間が長い(1~2時間/乾燥が必要ない)
清潔な保管庫(除菌/殺菌灯付き)を準備すれば若干の保管が出来る
低温滅菌法
(装置が大きくなり小さな施設では管理が難しい) →単回使用のディスポ推奨
5.EO滅菌法/ホルマリン消毒(滅菌法)
6.ガンマー線滅菌法/電子線滅菌法
7.除菌(フィルターでの水・空気の滅菌)
8.紫外線殺菌(殺菌灯:理髪店/保管庫/室内)
室内の空気殺菌
殺菌灯を直接見ると目に悪影響を受けます
(殺菌灯は直視しない/保管庫・室内に入る時は消す事)
質問番号:6872976
お礼
消毒液で洗浄はしております.その後,殺菌灯でを照射し,入れれば大丈夫だと施設管理をしている方にお聞きしたのですが,それだけでいいのかと思い…お聞きしておりました.詳しく教えていただき,ありがとうございました.