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プリント基板での電源パターンへの電圧供給箇所の違い
- プリント基板上で電源回路を配置する位置の違いについて検討しています。基板の端に配置するか、中央に配置して左右に供給するかで安定性が変わるのかを知りたいです。
- 基板左側に電源回路を配置すると、左側の電源は安定して供給されますが、右側は電源回路より遠くなるため、配線抵抗の影響を受ける可能性があります。基板中央に配置すれば、左右への供給が均等になり、安定性が向上すると考えられます。
- 基板のサイズによっても異なる可能性がありますが、4cm角程度の基板の場合でも、基板中央に電源回路を配置した方が安全であると考えられます。
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プリント基板上のICにどうやって安定な電源を供給するかと言う事は「パワーインテグリティ」と呼ばれて近年とくに重要視されています。 参考書としては「パワーインテグリティのすべて」(翔泳社)、アマゾンには現在在庫が有ります。 http://debuglab.jp/blog/power_integrity_book.html こちらも参考に http://cp.literature.agilent.com/litweb/pdf/5990-8260JAJP.pdf 興味があるなら「パワーインテグリティ」で検索してください。 最近のICは低電圧(1Volt付近)で高速(GHz)動作するものが増えており、このようなICの電源に対する要求は厳しいものとなっています。 と言う事は、低電圧でない、高速でない場合にはそれらよりは気にしなくていいという事です。 配線抵抗の影響は勿論考慮する必要が有ります。 抵抗により電圧が降下してもICの許容範囲に入るようにする必要が有ります。 配線抵抗の目安はこちら http://d.hatena.ne.jp/natsutan/20081026/1225022818 高速になると抵抗だけでは無くて、配線のインダクタンス、キャパシタンスも考慮する必要が有ります。 また、配線は単なる電線ではなく分布定数回路として取り扱う必要が出てきます。 cm角程度の基板の場合だと、オーディオ帯域で使用するオペアンプを1個だけ使用するのであればよほどまずい設計でなければ気にしなくてよいでしょう。 高速なマイコンやFPGAで有れば4層基板にしてパスコンを電源ピンの近くに配置すればいいでしょう。 パスコンの配置を十分に考えれば2層基板でも大丈夫かもしれません。 どれだけの注意が必要かは個々の条件によるので一言では言えません。 「パワーインテグリティ」が問題になる以前から、オーディオは1点アース、高周波はベタアースと言われていますが、これらはいずれも配線のインピーダンスを考慮しての事です。
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- tpg0
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まず、どのようなプリント基板でしょうか? 自分でプリントパターンを作ってエッチングしたプリント基板なのか、ユニバーサル基板なのかで電源供給の様子が違って来ます。 自作のプリント基板なら、GNDを基準にパターンを考えてエッチングするのが無難な方法ですが、ユニバーサル基板の場合は、ICのGNDとVCC電源供給回路を0.5mm程度のメッキ線で先に作ってしまうと悩まずに済みます。 そして、各ICのVCCとGND間にバイパス・コンデンサーを入れてやるとICが発振する事なく安定動作しますから、多少は電源供給回路から遠くなっても大丈夫です。 まぁ、4センチ角ぐらいの小さな基板なら悩む事なく左右どちらからでも電源供給してください。