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有機科学
硬度の高い水を用いるとセッケンの泡立ちが悪い理由と洗剤は硬水でも十分洗濯でき、泡立つ理由を教えてください。 学校のレポートなんです
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noname#160321
回答No.1
石けんは脂肪酸のナトリウム塩です、他のアルカリ金属イオンや有機イオンが使われることもありますが、油脂と水酸化ナトリウムから作られることが多いです。 水の硬度はカルシウムイオンとマグネシウムイオンの量から求められます。 脂肪酸イオンのカルシウムイオンは水にほとんど溶けず、界面活性剤としての能力は全くありません。 お話に出てきた「洗剤」はスルホン酸塩が主成分です。 スルホン酸はカリウム塩になっても水溶性が高く、界面活性剤としての働きは阻害されません。 ただ、昔使われたアルキルベンゼンスルホン酸などは生物分解されず、できた泡が「硬い」ので水の流れを阻害し辺り一面泡だらけになります。 ヘンケルなどの洗剤メーカーが作ったアルキルベンゼンスルホン酸でヨーロッパのライン川は水面が見えなくなるほど泡立ってしまいました。 なお、ドイツ人は日本人ほど洗剤をよくすすがないので、排水中の洗剤濃度はさらに高くなっていました。 ドイツ人は脂っ気が目に見えなければそこに食物をのせて食事をすることに抵抗はないのです。 最近は少し良くなったかもしれませんが…。