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偶然の力は、一つの物だけを作り出せるのか
【 偶然に我々の宇宙だけが出来た 】 この考え方は、しっくりこないんです。 偶然に出来るには、まず、無数の宇宙が出来て、 様々な淘汰を経て、我々の宇宙だけが残ったのでなければ いけないのではないか? (1ミリメートル以下の宇宙の発生は、今回は除外します) 多世界解釈のご助言と、そうではないご助言も お待ちしております。 特に困ってないので暇なときにご回答ください。(´ω`;)
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多宇宙論的には 最初の命題から違います。 【凡そ考えられる限り多種多様な宇宙が無数に存在する。しかし、私たちが観測できるのは、この宇宙ただ一つである】 こんな感じかと。
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ちょっと補足なんですが、この10の(10の123乗)乗分の1という数字なんですが、これは現在において観察するものと少しでも似たような初期の特異点を、まったく偶然に宇宙が持つ確率ということらしいですね。で、この見積りが一体どこから出てきたかというと、ブラッホールのエントロピーに関するヤコブ・ベッケンシュタインとスティーブン・ホーキングによる公式からとのことです。 と某理論物理学者がその著書に書いておりました。ペンローズという人です。
お礼
補足までして頂いて、ありがとうございます。 僕はまったく素人なので、とても参考になります。
偶然って、某理論物理学者いわく「神の一刺し」っていう意味でしょう。 「私たちが住んでいる宇宙と似た宇宙を作り出さすために、創造主は実現可能な宇宙の位相空間の途方もなく小さな体積を狙う必要が在る。それは全体積のせいぜい1/10の(10の123乗)乗である。
お礼
「神の一刺し」感慨深い言葉です。 あと、暗黒エネルギーの話しですね。 東京大学では、(1/10)の120乗程度が想定されていました。 さすがに、お詳しいですね。 お恥ずかしい話ですが、僕はまだ、ミクロの世界には 精通しておりませんので、今回、マクロから追ってみようかと 考えた次第です。 ありがとうございました。
- 雪中庵(@psytex)
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今も無数の(量子的)世界が重なった結果が、「この世界(現象的有限性)」なのです。 「干渉」という現象をご存知ですか? 波は重ね合わせると、どんどん盛り上がっていくかというと、重ねるほどに山と谷が重なって打ち消し合う可能性も増えます。 「存在」といっても、本質的には量子的な確率波動によっており、同じことです。 相対論効果で、相対運動における時間の遅れが相対的である事(お互い相手の時間が遅れる)も、1つのパラレルワールドです(一般的には、互いに行き来が可能な平行世界というイメージですが<相対論的な時空の相対化は、円柱を上から見たら円、横から見たら四角に見えるようなもので、「互いに行き来できる」ようなものではない)。 よく「過去に戻って子供の頃の自分を殺すとパラドックス」と言われますが、相対運動ごとに世界が分岐する時に、過去への時間移動などして、「同じ時空に降りる」事はあり得ません。 一つの歴史だと思うから「パラドックス」なのであって、何をしようとひたすら新しい世界が分岐する時、パラドックスでも何でもなくなっているのです(通俗的な科学解説が時代遅れなだけで)。 ただ、それが「存在する」と表現するのは、問題があります。 そうした無数の可能性がオーバーラップした、確率波動の干渉の結果が、有限な存在性だからです(同時に存在するのではない)。 素粒子レベルにおける経路積分での、「素粒子の相互作用において、Aの状態からBになる確率は、途中の色々な可能性のそれぞれの確率を足したもの」=素粒子は複数の経路を経る、というものもあります。 それは、ミクロなレベルの話ではなく、2本のスリットを通してその向こうのスクリーンに電子を飛ばした場合、1個単位で電子を飛ばしても、スクリーンに次第に描かれるのは、2本の帯ではなく、干渉縞模様である事にも表れています。 即ち、スクリーンに1つずつ消えていく電子が、それ以前に消えていった電子の場所を覚えていて、皆で協力しているか、1個の電子が、2つのスリットをそれぞれ通った可能性同士が干渉しているか、のどちらかです。 量子的な経路積分の考えを敷衍すると、宇宙は全ての可能性を実現しており、認識において、その全ての認識可能性を足し合わせた(量子的干渉の結果としての)有限的存在性が感受される、という事になります。
お礼
>相対論効果で、相対運動における時間の遅れが相対的である事(お互い相手の時間が遅れる)も、1つのパラレルワールドです。 >しかも「互いに行き来できる」ようなものではない。 ○よくぞ言ってくれました。 しかも分かりやすい解説をありがとうございます。 電子の干渉縞模様については、以前、実験結果を見た事があります。 光にも、エネルギーを保存するために、 先を見越したかのように、反転するか透過するかを あたかも自分で判断したかの様に振る舞う性質がありましたね。 (ハーフミラーの実験) ついでと言っては、なんですが、不確定性を含む、 相補的な考え方に於いて、プランク定数の関与に至る 解説を、もしよろしければ、お願いしたいです。
補足
うっかりしてました。 これ以上の質問を重ねる事は できない事になっていましたね。 しかも、カテゴリーが変わってしまいます。 よって質問を立て直すべきである。ですね。 失礼しました。
- 来生 自然(@k_jinen)
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No.1の仰るとおりでしょう。。。 「弱い人間原理」を想定しなければならないか、 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%96%93%E5%8E%9F%E7%90%86 あるいは、事後確率=1の問題でしょうね。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%8B%E5%BE%8C%E7%A2%BA%E7%8E%87 すなわち、 「事後の立場から見れば、必然・運命」であり、「事前の立場から見れば、偶然・奇蹟」以外のなにものでもない。 となるでしょうか?
お礼
確率の問題、閲覧させて頂きました。 ちょっと難しくて、頭が痛くなりましたが分かりました。 人間原理。人間的な、余りに人間的な・・・ こういうのも僕は好きです。 ありがとうございました。
お礼
そうです。そんな感じなんですよ、イメージとしては。 在るけれども、観測できない。 アインシュタインがこんな言葉を残しました。 「誰も見ていなくても、月はそこに在る筈だ」 アインシュタイン的な、あまりにもアインシュタイン的な・・・ 僕が個人的に好きな考え方です。 ありがとうございました。
補足
おかげさまで、しっくりきました。 ありがとうございました。