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水銀圧入法について
水銀圧入法による毛細管圧力測定では、なぜあらかじめ、サンプル室を真空脱気するのですか?
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脱気しないと空気がエントラップされ、再現性が悪くなるからではないでしょうか。装置によっては、大きな空隙の測定のために、大気圧を利用した圧入を加圧の前に行うので、このために試料内部を真空にする必要があります。 ただ、エアを抜くだけでしたら短時間で良いのですが、含水材料ではじわじわ水分が出てくるので時間がかかります。 結局、水分をどれだけ排除するかで、前処理時間が決まるものと思われます。(ご質問の範囲を超えている様でしたらご免なさい) 急ぐあまり、高温に加熱すると微細構造の破壊や接触角の変化が危惧されます。 研究目的では、水分を多く残したまま圧入しても、それなりの結果(微細な領域から順に水分が入り、残りの領域に水銀が入る)得られています。 品質管理が目的の場合は、常に一定の真空度(=水蒸気圧)と保持時間を決めて測定すれば再現性が非常に良いものになります。
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真空-Mercuryの時、どちらが試験する媒体に対して濡れ性を示すのかが理解できません。Air-Mercuryだと空気と水銀の2相が明確であるので、濡れ性はおそらくは水銀が示すのではないかと思われますが、そもそも片方が真空だと相の存在がないのでは?ご回答どうも有り難うございました。勉強させて頂きます。