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ガソリンが増産されるとなぜ利益率が下がるのでしょう
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110503-00000060-jij-bus_all の記事によると、重油の消費量が増えることで、複製生物であるガソリンも増える。 そうすると、ガソリン価格が下がるとありますが、 なぜ、今までガソリン価格は下がらなかったのでしょうか? (重油がただ高いではなく、意図的に生産量も減らしていた?) また、今までのように、原価に一定の利益を掛けて売れば、 ガソリンの生産量が増えても問題は無いと思うのですが なぜ困っているのでしょうか? 以上2点について教えて下さい。 宜しくお願い致します。
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外国とのガソリンの規格の細かな違いは聞いていませんがオクタン価が大きいようです。 韓国は性状が似ているので輸入されたりもしています。 アメリカで2005年ハリケーンカトリーナで南部の精製施設が被害をこうむった時などは日本政府がガソリンを緊急輸出するように業界に要請したそうですが成分調整などが大変で出来なかったと聞いています。 更に需要が大幅に伸びている中国向けには製油所全体を中国向け専用にして輸出している所もあります。 石油製品は国境の概念が少ない製品です。 精製設備を持っていない国などは例え産油国で有っても外国から製品を購入します。 そういうことで多国間の取引が多く国際相場が出来ます。 日本では自由化後は生産調整と輸入、輸出で需給調整しています。 しかし今回突然重油が大量に必要になったため輸入だけではまかなえず原油処理で増産となるので国内の需給バランスが崩れると見られています。
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- manekane
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20年ほど前に石油が自由化される前は日本は消費地精製主義でした。 つまり原油を輸入して国内で精製して製品にしていました。 石油製品は連産品でガソリン、灯油、軽油、重油など1品だけ生産できず原油を処理すれば各製品が一定割合でできます。 しかし日本の産業構造が変わり環境問題も出てきたので重油消費が減ったりして石油製品の輸出入が自由化されました。 価格体系も自由化前は産業用の重油や軽油、選挙民の使う灯油は安くガソリンを高くする価格体系を始動されていましたが自由化以降は国際標準に合わせて各油種の差額が小さくなりました。 また精製技術が進んでできるだけ重油を少なく生産してその分ガソリンや灯油を多く精製できるようになっています。 更に長引く不況で軽油消費が減り生産が余った分は中国などへ輸出されています。 これは余った分を国内で安く売るより国際価格で輸出するほうが採算が良いからです。 ただガソリンは省燃費車の増加や販売台数減で常に余り気味でしたが規格が違うので輸出できず国内安売りルートを使って安く卸していますので今までも国際価格に比べて安値でした。 そして卸価格については重油は国際価格連動ですがガソリンなどは電気のようにコスト+利益で決められているわけではなく市況連動になっていますので輸出できる軽油は需給調整で値崩れしませんが国内でだぶつくガソリンは値崩れするのではないかと言われています。
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回答いただきありがとうございます。 とても分かり易い説明ありがとうございます。 ただ、2点ほど気になりましたので教えて頂けると幸いです。 >ガソリンは省燃費車の増加や販売台数減で常に余り気味でしたが規格が違うので輸出できず 日本車は中古でも世界中に出回っています(海外ではよく見かける)ので同じガソリンかと思っていますが、微妙に違うのでしょうか? また、日本のみ特殊なガソリンであれば、各国からの参入は難しく、寡占市場にもなりやすいと思いますので、寧ろ価格操作はし易いのではないでしょうか?国際価格よりも安価というのがいまいちよく分かりません。 そして、適度な額まで価格を上げて、不足する分のガソリン以外の石油製品は海外から購入する方が効率的に思えます。 また、仮に年間取引量が決まっているなら、重油をそのまま若しくは、加工して国際市場に流すことで対応できるようにも思えます。 どうなのでしょうかね?
- onioni1999
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>そのライバルについても重油のためにガソリンを作りすぎて結局は同様の課題に躓くのではないでしょうか? だから海外からの輸入分を考えろっつーの。 多少の値上げは可能でも大幅値上げするなら輸入したほうが安くなる。 ついでに言うと海外からは「重油だけ」を買うことも出来るんだからな?
お礼
その輸入元となる海外でも重油を大量に作ればガソリンが大量に出来るため同様の結果を招くのではないでしょうか? >ついでに言うと海外からは「重油だけ」を買うことも出来るんだからな? 海外でも日本同様、重油だけ作ることは出来ないのではないでしょうか?
- onioni1999
- ベストアンサー率21% (199/942)
>売り手が、この価格では割に合わないから売らないと言えば良いだけではないでしょうか? キミは小学生かな? 社会において物の値段がどうやって決まってるかもわからないのかな? 売り手が一社だけじゃないんだから 「売らない」って言えば「じゃあ他から買う」って言われるだけ。 値段を高くしたら最終的には海外の会社から買うことだって出来る。 通常は輸送費の問題で国内から買ったほうが安いけど、 値段を上げたら海外から買うほうが安くなる。 だから「利益でないから値上げ」ってのはほとんど出来ない。 野菜の豊作による値下がりとか中学校で習ったはずなんだけどねえ。 豊作すぎると値段が下がりすぎて 出荷すると赤字になるから廃棄する農家もあるんだぞ。 「値段を上げればいい」とかゆとりにもほどがある。
お礼
回答いただきありがとうございます。 >キミは小学生かな? まぁ、それはさておき 一応、いちぶついっかとぐろーばるけいざいで考えているつもりです。 >売り手が一社だけじゃないんだから >「売らない」って言えば「じゃあ他から買う」って言われるだけ。 そのライバルについても重油のためにガソリンを作りすぎて結局は同様の課題に躓くのではないでしょうか? >豊作すぎると値段が下がりすぎて >出荷すると赤字になるから廃棄する農家もあるんだぞ。 TPP加入すると豊作・不作に関わりなく一物一価の原理で廃業農家が続出しそうですけどね。
- onioni1999
- ベストアンサー率21% (199/942)
>その価格を重油に転嫁すれば、その影響は抑えられ、寧ろ、 >取引量増加で石油元売りは儲かるのではないでしょうか? 重油ってのはガソリンよりもずっと安いから無理。 高い物が値下がりして、安い物が値上がりしたら マイナスのほうが多くなるのは当たり前。
お礼
回答いただきありがとうございます。 >重油ってのはガソリンよりもずっと安いから無理。 売り手が、この価格では割に合わないから売らないと言えば良いだけではないでしょうか? 例えば、重油を売ればガソリンの値下がりが分かっているわけですから、どこの会社も今までのように重油を格安で売ることはなくなるのではないでしょうか?
- xiansui
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原油を精製する時に、例えば重油だけ生成するという事は出来ません。 (沸点の差によって、主に「ガソリン」・「灯油」・「軽油」・「重油」が精製されます。) 大量に重油を精製してしまうと、需要に関係なくガソリンも出来てしまうという訳です。 (冬場は、大量に灯油が必要になるので、ガソリンの価格が夏場と比べて、比較的安価なのは、その為です。) また、ガソリンは使用用途の大半が、自動車用の燃料であり(航空ガソリン・工業ガソリンもありますが)他の用途に使われません。 それに比べると 灯油は暖房機の燃料以外に、 ・ジェットエンジンやロケットエンジンの燃料 ・塗料の薄め液や、ドライクリーニング用の溶剤 軽油は ・自動車(特に大型車)・鉄道車両・船舶用のディーゼル燃料 ・建設機械・農業機械の燃料、窯業・鉄鋼用の燃料、電力用補助燃料 重油は ・主として農耕機や漁業用の中小型船舶の燃料 ・船舶用の大型ディーゼルエンジン、工場や発電所、地域冷暖房などの大規模ボイラーの燃料 と使用用途が色々あります。 そして、ガソリンは、長期の保存が難しい液体です。 (長期間の保管では不純物の混入などによって品質に問題が生じる事がありますし、「揮発油」とも言う様に揮発性も高いです。) エコカーの普及や若者の車離れ等で、需要より供給が過多気味なのに、更に大量にガソリンを精製する。 しかも、長期保存がしづらい。(劣化したら廃却しないといけない。) それなら価格を下げてでも売る。 という流れだと思われます。
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非常に詳しい回答いただきありがとうございます! ポイントは、長期保存がしづらい点のように感じました。 >しかも、長期保存がしづらい。(劣化したら廃却しないといけない。) >それなら価格を下げてでも売る。 生産調整の一環として廃棄処分(重油に混ぜる)などしないのでしょうかね?(出力の関係で火力利用不?) また、ガソリン値下がりで分の利益を重油に掛けたり、他国から輸入するなど出来ないのでしょうかね?
- onioni1999
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元売りが一つじゃないからでしょう。 価格競争が無いなら好きなように値段を設定すればいいだけですが、 競合している業界で一社が値段を上げても売れなくなるだけです。 売れなくなればさらに余ってしまい赤字になる。 だから安くしてでも買ってもらうしかない=安くなる というわけ。
お礼
回答いただきありがとうございます。 それであれば、ガソリンを生成しすぎて困るのであれば、 その価格を重油に転嫁すれば、その影響は抑えられ、寧ろ、 取引量増加で石油元売りは儲かるのではないでしょうか?
お礼
回答いただきありがとうございます。 突然というところが大きいのですね。 とても参考になりました!