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会計学の基本中の基本の質問だとは思いますが
会計学勉強初心者です。お手柔らかに教えて下さいね。 (伝統的な)制度会計の特性は良く言われているものとして、 検証可能性、財務安全性、制度的実行可能性がありますが、 このうち、制度的実行可能性というのがどうもイマイチイメージ出来ません。 画一的な会計基準に則って会計制度を実施することで、 利害関係者に適切な財務情報を提供出来たり、 お上がちゃんと税金徴収出来たり出来ますよ、 というような事で良いでしょうか? 手元にある優しくないテキストには 「制度会計の円滑な遂行を図るための云々」 としか書いてないので良くわかりません。 イメージし易い具体的な話で教えて頂けると有難いです。
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心配しないでください。 基本と言うのが一番難しいのです。 会計の場合は特に基本をないがしろにして説明してるテキストが多いのでご注意をば・・・。 さて、制度的実行可能性ということですね。 まず「制度」という言葉の反対になる言葉を考えましょう。 それは「理論」です。 そして置き換えてみますと「理論的実行可能性」となります。 ここで「理論」というのは、会計理論のことを指しています。 何か物を作っている会社を想像してください。 従業員は三人です。みんな中卒のおじいちゃん達です。 会計では物をいくらで作ったのか(これを製造原価と言います。)決めなければなりません。 理論的にはいくらでも細かく正確に計算することは可能だとします。 しかし、従業員が3人しかいなくてしかも平均年齢65歳以上(!!)のおじいちゃん達に、 手間と時間と労力のかかる難しい計算をさせることが、はたして現実に可能ですか? つまり理論的には可能なことでもそれを実行するのに膨大な労力が奪われるならば、 誰もそんなものやりたがらないですよね? だから、理論上はともかく制度上は誰でもできるような簡便なものでなくてはならないのです。 それで理論上の数値に程よく近似可能ならば制度上は簡便(おおざっぱ)な方法でよし、とするわけです。 そうするこで誰でも容易に計算できますから「制度会計の円滑な遂行を図る」ことが可能になるのです。 いくら正確でも事実上誰もできない会計処理は制度(皆にやってもらうもの)としては不適格なのです。
お礼
お返事遅くなりました。 なるほど、そういえば勉強始めたての時にそんなことをちらっと聞いたような気がします。 会計制度は誰でも実行出来るような簡便なものでなければならない、みたいなことですね。 こういう概念的なことは基礎なので大切な事だと思うのですが、なかなか苦手です。 どうもありがとうございました。