べた基礎の設計
べた基礎の根入れ廻りの設計をするにおいて、
参考資料などでよく見る地中梁?を形成して45°のハンチを設けるか、
又は、地中梁をつくらず完全にフラットなべた基礎とするか、
社内で議論になっております。
そこで参考文献として「実務から見た木造構造設計」を用い、
手順を追ってべた基礎の設計を検証したのですが、
不安なことに大抵の場合で地中梁を作らなくても良いという結果になってしまいます。
ワークフローの抜粋は下記の通りです。
(1)設計条件
・コンクリート:設計基準強度18N/mm2
・鉄筋:異形鉄筋SD295
・荷重:354kN(基礎自重含まず)3階建て(例題としての建物の自重)
(2)基礎底面積と地反力の算定
(3)接地圧の算定
※接地圧<地耐力(地盤の許容応力度)の証明において、
基礎の自重が軽いほうが有利なので、
地中梁が無い方が良いことになってしまいます。
(4)基礎スラブ筋の検討
(5)基礎梁の設計
※せん断力の検討(補強筋の算定)において、
梁のせん断応力度<コンクリートのせん断許容応力度を証明するのですが、
基礎のせいが100~200mm短くなっても(地中梁がなくても)、
コンクリートのせん断許容応力度を超えることはありませんでした。
以上のとおり、地中梁の有無で影響が出る項目(※印)を検証したのですが、
見落としている点や、地中梁の設計根拠等ご教授いただけると幸いです。
上記の計算による設計とは別に、根入れ深さを決定する方法として、
「支持地盤面の深さ」があると別の資料でみたのですが、
支持地盤の深さ・硬さの数値的な基準があるのでしょうか。